概要
クラモチ・ヤナが、ユウキ・タツヤと共にロンドンへ渡った際に彼の手解きを受けて制作したガンプラ。
「機動戦士ガンダムSEEDDESTINY」に登場するガイアガンダムをベースにしており、「可愛らしい姿で相手の戦意を喪失させる」というコンセプトのもとに猫を思わせる外観に変更。四足獣形態「ネコモード」はそのコンセプトを体現するべきシルエットに改められており、特にバックパックが変形した巨大な頭部ユニットと、四肢に備えられた肉球が猫らしさを強調している。
バトルではそのコンセプトに違わず、ネコモードの「可愛らしさ」を全面に押し出し相手を降参に追い込む事を狙うが、ヤナがサツキ・トオルからマーキュリーレヴを譲られていた事もあり、火力的なポテンシャルは決して低くはない。
そのコンセプトからバトルではネコモードでの運用が基本となり、これを用いるヤナもバトル時はネコミミを着用し、発言の際には語尾に「ニャ」を付ける。
武装
ニャンクロー
ニャイアガンダムの主兵装。
ガイアガンダムの機動防盾をベースに、バルカンとクローを増設した複合武装である。
ネコモード時はクローを収納し、機体下部にマウントされる。
ヴァジュラビームサーベル
ガイアガンダムから引き続き装備する格闘用兵装。
モビルスーツ形態で手に持っての使用の他、ネコモード時は接続用パーツを増設する事でバクゥのビームサーベルと同様の使用も可能となる。
マーキュリーレヴ
ガンユニット、ソードユニットの二つで構成される複合兵装。それぞれに多彩な武装を内蔵する。
ネコモード時はガンユニットのレールガンを尻尾に見立てて尾部に、ソードユニットを機体下部にマウントし、この際ガンユニットは前方に展開し、射撃を行う事も可能。
ガンプラバトルではニャンクローとの選択式となる。
ビームクロー
マーキュリーレヴのソードユニットに接続される、四連装ビームサーベル。
タツヤの大剣、トオルのショットランサーと同じくヤナが自作したマーキュリーレヴのオリジナル装備である。
フィッシュ・フィニッシュ
小魚型の可変複合兵装。
ニャイアガンダムをニャイアガンダムレオーネへ直接改造する計画を変更した事から、ニャイアガンダムの戦闘能力を底上げする目的で制作された。
狙撃用のランチャーモード、格闘用のソードモード、携行用のフィッシュモードの三形態へ変形する。
バリエーション
ニャイアガンダムレオーネ
非戦闘を全面に押し出したニャイアガンダムをベースに、ヤナが新規に制作したガンプラ。
当初はニャイアガンダムを直接改造するつもりであったが、ガンプラ塾を卒業したタツヤがHi-νガンダムヴレイブとザクアメイジングの2機を使い分けるようになった事に対するヤナの密かな対抗意識から新規に制作された。
基本的なシルエットに大幅な変更は無いものの、機体の構成はより戦闘に適した物へと改められており、それに伴いモチーフもネコ科の動物の中でも最強と言えるライオンに変更されている。
戦闘用である事もあり、主武装としてガイアガンダムの高エネルギービームライフルを装備する他、ライオンの鬣(たてがみ)となるパーツはドラグーンシステムとしてオールレンジ攻撃にも用いられる。
ニャイアアストレイ
ソメヤ・ショウキによって破壊されたニャイアガンダムとコシナ・カイラのコマンドアストレイガンダムのパーツを使い、カイラと共同でヤナが制作したガンプラ。
アストレイの持つ広い可動範囲はそのままに、動物的な運動性、柔軟なギミックを盛り込んで完成させた。
ニャイアガンダム、コマンドアストレイガンダム双方の特徴を併せ持つ機体であり、機体各所に粒子放出口を兼ねた3mm穴を有し、ここにオプションや武装を装着可能。更に粒子放出口に併設する形でアルミューレ・リュミエールが搭載されており、これによって機体の機動力・防御力・拡張性が高められている。
ニャイアガンダムと同様にモビルアニマル形態への変形が可能であるが、可変ギミックは同じく四足歩行形態を持つミラージュフレームセカンドイシューとは別の物が備わっている。
武装は双銃シロ・クロ及び一ノ太刀「瞬火(マタタビ)」。シロ・クロはグリップ部からビーム刃を発生可能な他、連結しての使用が可能。瞬火はモビルアニマル形態に於いても口に咥えて使用する事ができ、鞘は尻尾に見立てられる。
ニャイアガンダムのマーキュリーレヴも引き続き使用可能であり、更にHi-νガンダムインフラックスのインフラックスウエポンバインダーを装着する事も可能。ウエポンバインダーを装備した状態ではモビルアニマル形態の四肢を収納した「ニャンタンク」形態へ変形する事が出来る。
ヤナはこのガンプラを模型雑誌「HobbyHobby」の主宰するHHオレガン神(ゴッド)コンテストに出展し、キララ賞を受賞している。