概要
新機動戦記ガンダムWに登場するウイングガンダムゼロをベースにコウエン・ユウセイがこれまで培った経験と技術の全てを投入して製作したガンプラ。
ユウセイがこれまで使用して来たΖガンダム炎、デスティニーガンダム炎のコンセプトを受け継いでおり、これらと同じく赤とオレンジを基調とした「炎カラー」で彩られている。
格闘戦を得意とするユウセイの戦闘スタイルを反映するべく、あえて耐久力の向上は必要最低限に留め、機動力と攻撃力に重点を置いた改造が施されており、複数の格闘専用武装を装備。装甲は燃え上がる炎をイメージした形に改められ、ネオバードモード炎時にはさながら火の鳥を思わせる外観を成す。
また、これまでユウセイが使用してきたガンプラと同様に、関節駆動時に発生する熱をプラフスキー粒子を用いて放熱する「炎システム」を搭載しているが、ウイングゼロ炎のそれは全身に配されたクリアパーツ「炎クリスタル」の能力によって、性能が強化された「ハイパー炎システム」へと昇華されている。
この炎クリスタルはビルドバーニングガンダムの全身に配されたクリアパーツと同じく粒子の貯蔵と制御に用いられ、炎システムの放熱効率を向上させ、エネルギー充填も可能とした。
ユウセイが参加したフジガンプラフェスティバルに於いて初めて使用され、以降もほぼ作り直しに等しいアップデートが施され続け、その完成度を高めている。
その後、ユウセイがナルミ・イコと正式に交際する事を契機に一度は封印されたが、それから3年の時を経て封印は解かれ、再びガンプラバトルの戦場に蘇り、ユウセイの従妹のコウエン・ユウカに託された。
なお、アップデート前の初代ウイングゼロ炎とアップデート後の二代目ウイングゼロ炎とではネオバードモード炎時の可変機構や一部デザイン、武装の仕様等に差異が見られる。
デザインは海老川兼武が担当。
武装
ツインバスターライフル
ベース機から引き継がれた高出力の射撃兵装。
初代ウイングゼロ炎ではウイングガンダムゼロのツインバスターライフルをそのまま使用していたが、二代目に於いては一部パーツを炎クリスタルに置き換えている。
ユウセイの接近戦を好む戦闘スタイルから多用はされないが、その威力は高く、ネオバードモード炎に変形した際には進路上の敵を撃破しながら進む運用が可能。
ネオバードモード炎時に装着される箇所は初代と二代目とで位置が異なり、初代はウイングシールド炎に、二代目はウイングバインダーに装着される。
ツインバスターライフルフレア
ウイングゼロ炎がユウセイの従妹であるコウエン・ユウカに託された際、彼女が制作した改良型ツインバスターライフル。
砲身が延長され、アンダーバレルに実体剣が装着されており、射撃能力・格闘戦能力双方が強化されている。
ユウカの戦闘スタイルもあり、主にこれを用いた援護射撃に於いて威力を発揮した。
ウイングシールド炎
ウイングガンダムゼロのウイングシールドを改造した防御兵装。ベースとなったウイングシールドと同様に、ネオバードモード炎に変形する際に機首を構成する。
先端部の伸縮機構はオミットされているが、ウイングガンダムのウイングシールドと同じくシールド内にビームサーベルを内蔵する。
また、中央部に炎クリスタルを搭載しており、これによって飛行時に消費する粒子を本体に供給し、推力の強化が可能となっている。
ハイパーカレトヴルッフ
ユウセイがこれまで使用してきたガンプラの主武装であったカレトヴルッフを強化したバスターソード。
複合兵装であったカレトヴルッフの機能をあえて斬撃のみに絞った事で、格闘戦能力を向上させている。
通常は翼に装備されており、柄だけ引き抜けばビームソードとして使用可能。
二代目ウイングゼロ炎では装備の剛性強化の為にビームソードモードはオミットされていたが、その後機構を復活させている。
ビームサーベル
ツインバスターライフルと同じくウイングガンダムゼロから引き継がれた武装。非使用時にはウイングシールド炎の裏側に装着される。
バトルの対戦相手に応じてハイパーカレトヴルッフと使い分けて使用される。
ハイパー炎システム
コウエン・ユウセイが独自に考案したオリジナルギミック。
機体の駆動熱をプラフスキー粒子を媒介として強制放熱することで、通常時の関節強度を超えた超高速運動を可能にする。この際、ガンダムデルタカイと同じく機体各部から炎のように粒子を放出することから、同ギミックは炎システムと命名された。
Ζガンダム炎、デスティニーガンダム炎に採用されたそれは使用可能な時間が極めて短かったが、ウイングゼロ炎が使用するそれは、全身に配された炎クリスタルの効果によってその効果時間を一分(機体負荷を無視すれば三分)まで伸ばす事に成功している。
ハイパー炎システム発動時には、装備した刀剣によって怒涛の連続攻撃を仕掛ける「天地雷鳴 真・炎王斬刃」とネオバード炎に変形して突撃する「天地雷鳴 炎神翔斬」の二種類の必殺技が使用可能となる。
ウイングガンダムゼロフレイムフェーダー
清炎学園ガンプラ部に所属するソウマ・ツバサが、同部の第4グループの顧問となったユウセイから渡されたウイングゼロ炎の設計図を元に独自の解釈で完成させたガンプラ。
基本構造はウイングゼロ炎と同様だが、頭部はアンテナとフェイス形状が変更され、両翼にメイングリップと大型刃1枚、峰部分に取り付けられた小羽状の刃で構成された大剣「フェザーブレイド」を二振り装備している。
小羽はそれぞれが小刀「フェザーナイフ」、グリップ部分はブレイドとは別に用意した小型刃を装着する事で「フェザーグレイブ」になり、グリップと大型刃2枚の峰を合わせて取り付けることで両刃剣の「フェザーバスターソード」になるなど、状況に応じて様々な組み換えが可能。
フェザーブレイド自体は身の丈程もある大型剣であるが、フェザーブレイドの刀身は特殊な樹脂によって構成されており、サイズに反して非常に軽く、その切れ味はビーム刃すらも切り裂く。
ツバサは謎の男マスタージャパンから至近距離の拳と中距離での剣撃を組み合わせた「拳征剣」を伝授されており、フェザーブレイドをこの「拳征剣」に組み合わせる事で圧倒的な力を発揮する。