飛鳥了
『デビルマン』の主人公、不動明の親友。(※原作版・不動明(ふどうあきら)のことである)
明をデーモンと合体させ、デビルマンを生み出した人物である。
金髪碧眼の美少年で、明からは「天使のようにうつくしい」と表現されている。
1972年のTVアニメ版には登場しないが(理由は後述の『激マン!』の項目を参照のこと)、永井豪作品を代表するキャラクターであり、氏のスターシステムにより『デビルマン』以降も、主に明と一緒に様々な永井作品に登場している。
以下代表的な作品について記述。
『デビルマン』の飛鳥了
明と並ぶもう一人の主人公である。他人の前では
クールで冷静だがエキセントリックな性格でもあり、時に予測不可能な行動を取る。しかし外伝では明にクールを気取っているが虫も殺せない性格と評されている。だが同作品内で前述したニケの首を撥ね飛ばしており、無意識かどうかはともかく明の前では猫を被っているようだ。しかし本編で明が不良に絡まれていた際銃をぶっぱなしておりやはりエキセントリック。
若干のテレパシー能力らしきものがあるようで、明のピンチを察して駆けつけたりもする(これは恐らく彼の内に潜むサタンが無意識に発した明の身に危機が迫っている事への危険信号)。
考古学者であった父親の研究を引き継ぐうちに、悪魔が実在すること、彼らがいずれ人間に戦いを挑んでくるであろうことを確信。
デーモンに対抗する力を手に入れるため、親友の不動明をデビルマンに仕立て上げた。
人間として、また親友を修羅の道に落としたケジメとして、明の戦いをサポートしていくが、自分が恐れていることが次々と現実化することに疑念を抱くようになり…。
『バイオレンスジャック』の飛鳥了
『バイオレンスジャック』では物語の鍵となる最重要キャラクターとなっているが、
四肢を切断された人犬という酷い姿で登場するため、読者は心の準備が必要である。
牧村美樹とは恋人同士という意外な設定で、濃厚なラブシーンがある。これは当初暗にスターシステムを読者にアピールしていると思われたが、後にそうでは無いことがわかる。
キーキャラクターではあるものの、終盤になるまでは出番そのものはさして多くはない。
人犬の描写はトラウマ必至ではあるが、でもまあ了のファンならば読んでおいたほうが良いだろう。
『激マン!』の飛鳥了
永井豪の自伝漫画である「激マン!」によると、了は元々すぐに死ぬ予定であったため「アニメ版には了は登場させなくて良い」と、永井自身が東映に指示したそうである。
しかし実際に作中で了を殺したところ「デビルマン」自体の続きが描けないという事態に陥ったため、
「実は生きていた」という設定で執筆を続け、その後も了は最後まで作品の中心におさまることとなった。
作者である永井本人も、かなり終盤になるまで了の正体を決めかねていたようで
「デビルマンの本当の主人公は飛鳥了だったのではないか?だとしたら飛鳥了とは何者なのか」
と自問自答を繰り返しながら、最終的な解答へと導かれていくさまが描かれている。
「飛鳥了」の姿をした重要なキャラクターが登場する作品
『デビルマンレディー』
ミスリードを狙ったものだが、「デビルマンレディー」中盤から「飛鳥了の姿をした男性キャラ」が登場し、最後に正体が明かされる。
また「アスカ蘭」という名の、了にそっくりな女性キャラクターも登場する。
『デビルマンサーガ』
「竜アスカ」という名前の、飛鳥了の姿をしたキャラクターが最初から登場する。既婚している不動勇希(デビルマンでいう不動明)に交際を迫る。
アニメ版の飛鳥了
永井の指示により1972年のTVシリーズには登場しないが(※上述「激マン!」及び氷村巌参照のこと。)1978年に徳間書店から出版されたロマンアルバムの書き下ろし最終回「デビルマン暁に死す!!」で永井豪版と同じ役割で登場する。
OVA版は完結まで制作されることはなかったが、
同一スタッフによる番外編「CBキャラ 永井豪ワールド」にも登場する。
1987年のOVA版はほぼ原作通りの内容なので登場している。
CVは水島裕が担当。
『AMON デビルマン黙示録』では
CVは関智一が担当。
『サイボーグ009VSデビルマン』
CVは日野聡が担当。
『DEVILMAN crybaby』
CVは村瀬歩が担当。
『悪魔雀』
CVはかかずゆみが担当。歴代で初めて女性声優が担当した事になる。
関連画像
関連タグ
クレイジーサイコホモ:上に同じ
相楽誠司 - 変身して戦う力を得た親友を、普通の人間の身でサポートする人物繋がり。
真上遼:名前の読みと中の人が同じ。
明了:一応飛鳥了の方は公式で明を恋愛的に愛していると判明している。
明サタ:サタンも同様公式で明を愛している。