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実写版デビルマン

あーおれさいあくきゅうのくそえいがになっちゃったよー

2004年10月9日東映系公開の日本の特撮映画。永井豪の漫画『デビルマン』の実写映画…もとい、映画のような何か。PG-12。
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「うわぁ〜、おれデーモンになっちゃったよう」
「ハッピーバースデイ、デビルマン!」

あー、おれ史上最強最悪の失敗作の概要を書いちゃったよー

監督那須博之脚本那須真知子(監督の嫁)。
10億円もの制作費をつぎ込み、当時アイドルグループFLAMEのメンバーだった双子を主役に抜擢した。

監督は当初、約20人の若い脚本家の卵に、映画用のあらすじをそれぞれのアイデアで書かせたが「環境問題を扱っていたり、残念ながら、僕を満足させるものはありませんでした。」として、最終的に嫁の脚本におさまった。

当初は「原作寄りのストーリーらしい」という事で期待の声もあったものの、キャストの発表など映画の概要が判明するにつれ、次第にファンの間で地雷臭を指摘する声が多く聞かれ、不安の意見が各種掲示板でも頻発。
さらに予告編が公開されるや、原作のエロス要素を台無しにするシレーヌの衣装(まあ、アニメ版はあんな感じだが…)、キャストの棒読み演技っぷりが明らかとなり、この時点で既に公式サイトの掲示板が大炎上していた。
さらに監督の「デビルマンは、当時少年ジャンプで読んでいました」(連載されていたのは週刊少年マガジン)、その他キャストのコメントが色々と常軌を逸するものであったり、公開も当初の予定から半年遅れていた有様のため、公開から既に各所の掲示板は大荒れ状態だった。
そしていよいよ公開されると、原作ファンだけでなく多くの観客をデーモンと化すほどの日本映画史上類を見ない駄作と評されることとなり、各種映画評論家からもボロカスに書かれた挙句、毎日新聞朝日新聞等では原作を褒めることで遠まわしに本作をぶっ叩くという異例の事態に。
興行収入もわずか5億の大赤字で、制作費分すら回収できない有様であった。
その常軌を逸した出来に「これはデビルマンじゃなくてその名を騙る別の何かだ」という事で「デビルマソ」と呼ばれるようになった。
また公開後、悪魔よりも阿鼻叫喚極まりない出来事が続いているこちらのページで詳しいことが書かれている。

違うよ。人間の心を持った出演者だ

不動明伊崎央登
飛鳥了伊崎右典
牧村美樹酒井彩名
ミーコ:渋谷飛鳥
シレーヌ冨永愛
牧村のおじさん:宇崎竜童
牧村のおばさん:阿木耀子

ハッピーバースデー、あらすじ!

両親事故で亡くした高校生・不動明は、幼馴染の牧村美樹の家に引き取られ居候していた。
ある日明は友人・飛鳥了の口車に乗せられ、飛鳥邸の地下に誘われる。そこで明が目にしたのは異形怪物・デーモンに寄生された了のの姿だった。そして明はデーモン族のアモンに無理矢理融合させられ、人間の心を持ったデーモン、デビルマンになってしまう。
こうして何の罪もないのに勝手に悪魔人間にされてしまった明に、デーモン族が次々と襲いかかる…。

これが!これが!おれが身をすててまもろうとした映画の正体か!

  • 演技経験の乏しい(本作以前にドラマなどの経験皆無)主役双子の気の抜けた演技。
    • 「あー、オレ、デーモンになっちまったよー」
    • 「ほあーーーん」
    • 「滅びるのはお前だぁー、デーモン」
    • 「神はいたかぁー!」「お前を殺す」
    この様でありながら「映画やドラマが好きでよく観るからそんなに難しくないのだろうと思って挑んだ」「自分の経験値を上げるために引き受けた」「ジェット・リーを超える為にトレーニングした」「頑張ったという意味で(自分の演技は100点満点で)1000点は超えてる」と大口をたたく始末である。
  • 主役双子のやる気のなさに引っ張られたのか、一応それなりにベテランもいるにも関わらず大半のメインキャストの演技も地味に酷い。
  • さらに、『原作通りの半裸姿で演じて欲しい』とのシレーヌ役の冨永愛への要望も本人に撥ねつけられ、原作エロス要素は見事台無しにされて終わる。誰がこんな原作愛のない輩をキャスティングしたのか?
  • 物語の大筋はそれなりに原作をなぞってはいるものの、無理矢理尺に収めようとエピソードを適当に継ぎ接ぎしてシーンのつながりがまったく考慮されていない滅茶苦茶な構成。状況の変化などの映像で見せるべき部分をナレーションで済ませてしまう。原作読者ですら混乱するほどの無茶ぶりの為未読者にとってはもはや完全に意味不明な何かでしかない。
  • この強引なシナリオ圧縮の結果改悪も多発している。例としては原作では狡猾な心理作戦で読者にトラウマを残したデーモン・ジンメンワンパンであっさりKO、シレーヌ戦がいつの間にか終わっていた上にその顛末も語られずカイムの出番は無し、美樹が原作通りに魔女宣言をしても一瞬で「魔女じゃない」と言い放つ等。
  • たいして意味のない小林幸子KONISHIKIなどのカメオ出演。当の小林幸子本人もなぜ呼ばれたのかさっぱりわからなかったそうである。しかし主演の二人よりずっと演技が上手いのだから困る。
  • 全体的に迫力のない格闘シーン(単品で見る分にはともかく、同期の映画に比べると見劣りするCG、ぎこちないワイヤーアクション、中盤における了のガンカタらしき何か等)。
  • 場面をいちいち台無しにするチープな台詞。(冒頭のハッピーバースデイデビルマン、サタンだからな等)


酷評されるのはお前だ、糞映画!

原作ファンの激怒は言うまでもないが、原作未読の一般の映画愛好家のレビューサイトやブログ、各掲示板でも激しい罵倒レビューが続出した。
前述の通り、大人の事情で控えめな表現で書かれることが多い雑誌などの映画評論でも、ほとんどの評論家や記者が褒めないという異例の事態になり、各メディアのダメ映画の表彰企画においても「文春きいちご賞」(週刊文春主催)の2004年度でぶっちぎりの1位を獲得、スポーツ報知主催の「蛇いちご賞」では4部門中3部門を受賞、第14回東京スポーツ映画大賞特別作品賞を受賞した際には北野武をして「映画史に残るおバカ映画」と言わしめるというある意味怪挙を成し遂げた。

観客、反撃です

アニメ・漫画の実写化で叩かれた作品は少なくはないが、本作の叩かれっぷりは群を抜いている。
そのダメっぷりの程はwikipedia破壊屋の記事も参照の事。また、山本弘サイトで「この映画を観たら娯楽映画を作る際に何をやったらあかんかがよく分かる」と反面教師としては最適との評価をしている。

以下に各所の評価の一例を示す。

  • 「2004年には(作品省略)往年の人気漫画・TVアニメをVFXを用いて実写化した映画が公開された。それらの評価はまちまちであるが、『デビルマン』はその中でも特別に評価が低く、多くの酷評が寄せられた」(Wikipedia
  • 「あの名作が、と思うと腹立たしいだけでは収まるまい」(毎日新聞
  • 「悪魔の名に相応しいゼロ年代ワースト映画の頂点」「最強名高い台風22号の破壊力に負けず劣らずの最凶映画」(破壊屋)
  • 「永井豪の人気漫画「デビルマン」のパロディ」(アンサイクロペディア
  • 「僕はこれから映画を作ろうという人間すべてにこの映画を観せるべきやと思う。だってこの映画を観たら、娯楽映画を作る際に、何をやったらあかんかがよく分かるやろ?それさえ守れば、駄作が作られる可能性が極端に減らせると思うねん。」(山本弘)
  • 「原作ファンも単なる娯楽映画ファンもがっかりさせる、誰のために作られたんだかわからないトンチンカンな映画」「入り口で冨永愛のポスターを見てから帰れば多少は腹の虫も収まるというもの」(超映画批評)
  • 「永井豪の代表作であり、日本のマンガ史に名を残す傑作をこんな形で映像化し、公開に踏み切った東映の神経を疑う出来だ。」(忍之閻魔帳)
  • 「がんばって観てくれ」(映画秘宝)
  • 「本当のクソ映画ってのはな、笑えないんだよ」「掃き溜めに叩き込まれた鶴を寄って集ってゴキブリと蛆が食い散らかした史上最悪の腐臭で溢れ返るゴミクズ以下の危険物質」(ゆっくりクソ映画レビュー
  • 「……悪魔もみたらガチで呆れ果てるだろうな…。」(アニオタWiki(仮))
  • 「あれほど腐った映画はこれから先、出てくるのが非情に難しいわよ?」(春香と小鳥の暇つぶし)

・・・こんな評価並べられたら、いかにこの映画の出来は見なくても分かるだろう・・・。

あまりの酷さに、本作と比較しての出来がどれくらいかを評価する「デビルマン基準」なるものまで出来てしまったとか…。

この映画は擁護する価値があったかぁ、アキラァ!

  • 本編の内容で褒められる点と言えば言えばミーコ役の渋谷飛鳥とススム役の染谷将太の演技」くらい。その後二人とも名俳優として出世している。
  • 永井豪カメオ出演。心なしか演技が悲しそうである。
  • また、見せ方がクソなだけであり、個々の小道具さんやCG担当は悪い仕事をしていたわけではない。繰り返すが、監督と脚本とメインキャストの大半がクソだっただけである。
  • 逆に言うと、映画を作るうえでやってはいけない事は何かを知るにはもってこいの作品だと言える点。
  • 邦画の最底辺を身をもって示した点。そして邦画の実写化は悪い予感しかしないを身に染みた点。
  • 「ダメ映画をダメ映画として鑑賞するマニア](駄作マニア)には安定した人気を誇る点。
    • ツッコミどころが分かりやすいため、分かったうえで観る分にはあまり退屈には感じられない。プライムビデオなどの定額配信サービスで配信されたため、手軽に視聴することができる。
    実写化の失敗作は多いが「下には下がある」という見本になった。
  • 疑心暗鬼になった民衆がデーモン疑惑のある者を集団でリンチするシーンは妙な生々しさがある。移民問題やヘイトスピーチ、世界的なナショナリズムの加速を予言していたとして、ここを再評価する向きもある。
  • ポスターはよい。


「関連タグ!いきていたのかー」「サタンだからなぁー」

デビルマン 東映特撮
黒歴史 原作レイプ Z級映画
四八(仮)…10年に1度のクソゲーと言われている自称ホラーゲーム。該当ジャンルにおいて日本国内最強クラスの糞かつ、負の側面が強いという点で本作と似通っている。

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