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主に小説漫画アニメゲームといった二次元作品を原作としたドラマ映画などの実写映像作品を指す。

概説

原作を大元とするシリーズの中で実写化という形で派生したものは基本的に“実写版◯◯”と呼ばれて原作や他の派生作と区別され、その中で映画館(劇場)で上映することを前提にした映画用作品として製作されたものの場合は実写映画版◯◯と言う風に呼ばれたりする。

実写版では原作で登場するキャラクターを実在の俳優らが演じ、舞台はすでにある施設や建物、環境を流用するか、そのためだけの専用セット(最近ではCG等も併用することが多い)を作って作品内の世界観を再現して作品が作られているのが特徴で、より我々が生きている現実に近い視点でその作品の内容を楽しむことができるのが最大のウリとなっている。

漫画やアニメは「二次元」、ドラマ舞台映画の多くは「三次元」に相当するため、原作の絵を忠実に再現しようと頑張る作品と原作の絵をまるっきり無視して別物に翻案する作品に別れ、後述するように作品の実写化においては絵面の描写および表現の仕方だけでなく物語の内容も大幅に作り変えることも多いことから、単純な原作再現というよりはその作品全体を再構成したいわゆるリメイクといった方が厳密には正しいとも言える面もある。

実写化の歴史は古く、『鉄腕アトム』も『鉄人28号』もアニメより実写版が先だったりする

他に実写化が先でアニメ化の方が後というケースとしては『金田一少年の事件簿』、『GTO』、『すべてがFになる』、『ジョーカー・ゲーム』、『君の膵臓をたべたい』、『ハコヅメ』等が存在する。その一方でアニメ版とほぼ同時期に実写版の制作が発表されるケースも出始めており、こちらの場合は『監獄学園』『東京卍リベンジャーズ』『ゾン100』等が該当。

2000年代から邦画では安価な原作料と新しい作風から実写映画が多発された。

pixivでは写真の投稿は規約違反であるため、タグとしては「実写風」に描いたイラストや模写イラストにつけられる。

ちなみに、特殊な映像技術を多用して撮影および制作された作品は所謂特撮というカテゴリーに属するものとして扱われることもあるが、最近ではその辺の境界線は曖昧になっている。

なお、AV実写版(AV化)に関しては、また色々と違う事情が発生するため、リンク先参照のこと。

実写化に関する問題

この項では具体的な作品例の記載は控えるようお願いします。

ビジュアル面

現実の俳優が元々二次元(文章の中のみの存在も含む)のキャラクターを演じる際、その俳優のビジュアルおよびイメージが対応するキャラクターと乖離していたり、その人の演技力や表現力が不足していたりすると“その(原作の)キャラクターに見えない”という本末転倒な事態が発生することもあれば、作品内の場面描写において現実的な表現の元で演出したその場面が原作と比較するとチープで浮いた絵面になってしまい、原作(やアニメ)ほど映えたシーンにならないということが度々ある。

その作品にもよるが、アニメや漫画の二次元キャラは見る人にもわかりやすいよう基本的にかなりディフォルメないしアレンジされた顔立ちや体型、服装も派手な恰好でデザインされていることが多いため、現実の人間が単に衣装や髪型を整えて再現した程度では、たとえ一般的に美形とされる俳優や女優であってもただのコスプレにしか見えないと揶揄される場合も少なくない(実写における演者と原作キャラのイメージの乖離が甚だしい場合、否定派からはそのビジュアルがグロ画像扱いされることもある)。

特に日本の映画業界では、各メディアに宣伝されやすいよう話題性を重視した人気のある旬の俳優やタレント、一定数以上のファンを持つアイドルの人間をそのキャラクターに似つかなくとも主演に起用したり、原作では外国人だったキャラや異世界出身のファンタジー系キャラに対して強引過ぎるほどに日本人の役者を当てたりすること(イエローウォッシュ?)が多く、余計に顰蹙を買いやすくなっている。

今後、3DCGやディープフェイク技術の進歩などで一部は解決されるかもしれないが、俳優が自分の顔を描き換えられることを望むかという問題は避けては通れない。

この他にも、作品全体が元より現実離れした舞台及び設定に基づいたファンタジー系作品が原作の場合、予算の都合などでその世界観の再現が不徹底だったりすると作品の全体的なイメージが原作と微妙に違うその原作を知っている者が違和感を覚える物になってしまうこともあり、あまつさえそれに出てくるキャラクターやガジェット(メカニック含む)のビジュアルおよび固有の能力の表現に関してもそれらの描写技術が追いついていないと彼らの個性を再現しきれずにその迫力も魅力も削がれてしまうことにもなる。

ハリウッド大作映画として実写化のアメコミなどの実写版の場合、映像クオリティは申し分ないことが多いが、脚本の質やコスプレ映画感は拭えない。

内容面

また、これはアニメ化にも言えることだが、実写版作品というのは様々な制約がある。

  • ドラマだと基本的に60分ずつかつ1クールで全12話~13話ほどで、映画だとそれこそ2時間と少し、章を分けてもせいぜい4~6時間とその尺がかなり限られている。
  • 予算、ロケーション、人員にもその時の都合がある。
  • スポンサーがそれの製作に出資してくれる上で作品の方向性に条件を課す。
  • 原作ファン以外に想定している客層のニーズに合わせての内容変更。

といった様々な理由からストーリーが原作の中から必要最低限の人気のある場面を強引になぞっているか、根本から基礎的な設定やストーリーを都合よく変えていった結果、原作とは微妙に、あるいは全く違う物語になっているというケースも非常に多い。

そもそも漫画にしろ小説にしろゲームにしろ、作品にもよるとはいえそれらを2時間から10時間前後の映像でまとめるというのも至難の業ではある。

一応、特にファンタジー要素の絡まない純粋な現代劇や邦画が昔から続けてきた時代劇が原作の場合、まだ原作イメージとの乖離の少ない作りにしやすいからか観客からの評価が比較的高いものとなる傾向はあるが(参考1/参考2)、確実とは言い切れないためそこはやはりケースバイケースと言える。

もう一つ、これも先述通りに製作側の事情に関わることなのだが、尺の都合でストーリー展開を変更せざるを得なかったという場合はまだマシな方で、時に脚本に関わるスタッフ陣(特に監督・構成作家)が作品に対する独自解釈を捻じ込んでしまい、それによってはせっかくの作品の持ち味を濁してしまうケースも存在する。

加えて、何が原作であってもその実写版制作にあたり、それを担当した監督ごとの作風が出るのは仕方のない話であるとはいえ、流石に昨今は減ったものの稀に実写化の皮を被った監督のやりたい放題という核地雷も存在し、「自身の純粋な創作をやりたくともスポンサーが付かない」等の資金面での問題を人気作品の実写化に託つけてもぎ取り、その構想を制作の過程で作品の中に密かに、あるいは露骨に無理やり捻じ込んで実現させてしまうパターンもあったりする。

それでも「これはこれで面白くなっている」とされる作品も確かにあるのだが、前述した複数の事情からその作品を実写化した意味がないと思うほど内容が原作と乖離していたり、その実写版作品のクオリティがファンの期待に応えるものではなかったり、最悪無理に原作を再現しようとした結果として作品全体が破綻してしまっているケースも目立ち、特に2000年代以降、映画業界のネタ切れに伴って多くの漫画、ラノベなどが実写原作の対象になっていったが、当時のオタク文化理解の温度差からあまり原作へのリスペクトも無いような出来のものが散見されたたことから、多くのサブカルユーザーの間で「実写化は地雷」というマイナスイメージが定着することとなった。

このため、純粋な漫画およびアニメなどを愛好する層の中には“実写化=原作レイプのように解釈する“二次元作品を実写化すること自体に懐疑的、否定的な者”も増え、何かの作品が実写化が正式に発表されるとその作品のファンは期待よりも不安の方が勝って激しい反発が起きる事態も多くなってしまっている。

ただ、それは原作を知るファンから見た問題でもあり、その原作に関してそこまで詳しくない、そもそも知らない視聴者や観客からすればその原作とのギャップが分かりにくいことからその原作ファンとの間で評価が分かれやすいのも事実であり、例えば映画作品だと原作ファンの評価は極端に低いのに対し、興行成績や観客動員数は決して悪くはなかったという“捻れ現象”が起こることもよくある話だったりする。

無論、実写版には実写版ならではの見所や長所、ものによっては原作と同等かそれ以上にも感じる部分もあったりするので、その実写化作品を見ないうちから頭ごなしに否定したりはせず、たとえその作品を鑑賞した上で批判するにしてもそれがファン目線からの感想であろうとそうでなかろうと、なるべく慎重かつ論理的な視点に基いて行った方が良いだろう。

実写版と原作で記事がある作品(原作タイトルの五十音順)

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