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岸辺露伴は動かない(実写版)

じっしゃばんきしべろはんはうごかない

2020年よりNHKで制作・放送されている、『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』の実写映像化作品。
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概要編集

2020年より制作されている、『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品である『岸辺露伴は動かない』の実写ドラマ化作品

NHK制作の元、主に年末に2話から3話ほどの連続ドラマとして数夜連続で放送される。


『ジョジョ』シリーズの第4部の登場キャラクターである岸辺露伴を主人公として、『動かない』シリーズと、第4部本編の露伴が主人公格となる話を基にストーリーが制作される(※)。


※ ただし、露伴が登場しない第4部エピソードが原作となった話もあるため、ファンの間では「やろうと思えば露伴を主人公にしてだいたいの第4部エピソード(+一部第9部エピソード)は映像化できるのでは?」と言われるようにもなっている。


評価編集

2020年に制作が発表された時点では、まだ2017年に公開された第4部の実写映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』(鳴り物入りで制作されたが、ファンの間では賛否両論で、興行的にも大コケしてしまった)の記憶が新しかった。

そのため当初は不安に思うファンが多かったものの、いざ放送されると前評判の悪さが杞憂と感じるほどに完成度が高かった


ドラマでありながらジョジョらしさを自然に馴染ませる絶妙な匙加減を実現してくれている。

原作者である荒木飛呂彦氏も構成に協力しており、シリーズの脚本を務める小林靖子氏の練った脚本を荒木氏がチェックしてストーリーを固める手法を採用したことも、それが実現できた大きな要因だろう。


上記の実写映画からの改善に成功し、イメージを壊さないよう徹底された製作体制が取られたことによって、三夜共に好評を博し、特に「高橋一生の露伴先生がそのまんま過ぎる」とファンから絶賛の声が寄せられた(その高橋氏も熱烈なジョジョラーで、且つ好きなキャラクターに岸辺露伴を挙げるほどである)。

好評はファンからだけではなく、放送批評懇談会からのギャラクシー賞テレビ部門の月間賞、および第58回(2020年度)の奨励賞を受賞したことでも現れていて、これらでも再現度の高さや役者のはまり役ぶりを高く評価されている。


放送終了後には、ファンの間から「残りのエピソードもぜひ映像化してほしい」という要望が多数寄せられたのことで、NHKもこれを受けて2021年以降も年末に新作を制作していくことになる。露伴役の高橋一生も「もはや自身のライフワークの1つになりつつある」と語っているほど。


ちなみに、字幕副音声を使用すると「ッ」や「ォ」など、ジョジョ特有の言い回しやニュアンスがそのまま再現されるため、よりドラマ世界に没入できる仕掛けとなっており、スタッフの粋な遊び心を感じさせてくれる。


キャスト・スタッフ編集

脚本には、TVアニメシリーズで構成を務めた小林靖子を迎えている。


主演は高橋一生、メインヒロインに飯豊まりえ。なお、この二人は2024年5月16日に結婚を発表した。このほかにも各エピソードに個性的な名俳優をゲストに迎えている。

また、2021年までは、TVアニメ版で露伴役をつとめた櫻井孝宏が劇中何かしらの"声"として出演していた。


作中に登場する『ピンクダークの少年』の漫画原稿は、『八神庵の異世界無双』で知られる蒼木雅彦氏作画を担当している


ストーリー編集

岸辺露伴を主人公に、原作では『富豪村』『ホットサマー・マーサ』のみの登場だった露伴の担当編集「泉京香」を事実上のメインヒロインに据え、各年の縦軸となるメインストーリーを描きつつ、各話が独立したオムニバスドラマとなってる。


ジョジョシリーズとの関連はオミットされており、スタンド能力も「天から授かったギフト」という言い回しでぼかし、スタンド本体も映像化されていない。

また各年一作目冒頭では、露伴の性格や行動理念、その特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を端的に説明するためのパートが設けられている。露伴と出会った2人組(中村まこと増田朋弥)が彼の奇行あるいは言動に振り回された上、その逆鱗に触れて「ヘブンズ・ドアー」で本心を読まれてお仕置きされるというのが「お約束」となっている。


第一期編集

人気漫画家の岸辺露伴は、偏屈な性格と人を本にする能力「ヘブンズ・ドアー」を持ち合わせており、自身の能力を使うことで取材を行なっていた。

そんな露伴の元に、新人担当編集である泉京香が着き、彼に漫画のアイディアとなる不思議な話を持ちかける。

その一方で、泉はカメラマンの青年である平井太郎と最近交際を始めており、彼の身に起こった不思議な出来事を泉と露伴は調べていくことになる。


No.タイトル原作
1富豪村エピソード#05 富豪村
2くしゃがらくしゃがら(小説『岸辺露伴は叫ばない』収録)
3D・N・Aエピソード#08 D・N・A

2020年12月26日~28日に三夜連続で放送。

中村倫也演じる「平井太郎」を三夜の謎の中心に据えることで、一話完結ながらも浅くストーリーが繋がる構成がとられている。

他ゲストは第2話が森山未來、第3話が瀧内公美


元が短編であるため、45分ノーカットのドラマにするにあたり尺が不足する部分を加増・改訂し、実写ドラマとジョジョらしさの折衷を見事に再現している。特に3話目の「D・N・A」は基本構成以外はほぼドラマ用にストーリーを再編成しており、半ばドラマオリジナルエピソードへと変更されている。


第二期編集

妖怪の出るとされる山を買い占めた事で破産することになった岸辺露伴。

その山に憑くとされる妖怪の名前は、六壁坂

最初は単なる興味で首を突っ込んだ露伴だったが、山を購入して以降、露伴の前に六壁坂と関わった人物が、怪異となって現れ始める様になる。

そして露伴は、六壁坂に憑く妖怪と対峙する為に購入した山へと足を運び、その正体と真実を知ることになる。


No.タイトル原作
4ザ・ランエピソード#09 ザ・ラン
5背中の正面第4部・チープ・トリック
6六壁坂エピソード#02 六壁坂

前年の高評価を受けた事もあってか、2021年夏の第一弾再放送終了後に制作が、秋に放送エピソードが発表。前年同様に、年末の12月27日~29日に三夜連続で放送された。


スタッフ・主要キャストも続投。

ゲストとして第4話に橋本陽馬役で笠松将、第5話に乙雅三役で市川猿之助、第6話に大郷楠宝子役で内田理央が出演。

前年の櫻井孝宏に加えて、同時期に展開されていたTVアニメ版第6部『ストーンオーシャン』で空条徐倫を演じたファイルーズあいも声の出演をしたことがファンの間で話題となった。


今回は六壁坂とそこに潜む怪異が物語を繋ぐ重要なキーワードとして登場。前年よりもさらにダークでホラーテイストな作風となっている。

最大の目玉として、ジョジョ本編からもエピソードを抜粋してストーリーが構成された。


事前の関連番組として、「私の岸辺露伴語り」や地上波初となるアニメ版も放送。さらに『天才てれびくん hello,』とのコラボ番組が放送されたり、『チコちゃんに叱られる!』に高橋一生がゲスト出演するなど、前年以上にNHKからの猛プッシュが行われた。


第三期編集

露伴が漫画内に登場させた新キャラクター「ホットサマー・マーサ」は、丸を三つ重ねたデザインから、とある世界的人気キャラクターにシルエットが似ていると泉編集に指摘され、丸四つのデザインに変更するように相談を持ちかけられていた。当然、露伴はその提案に強く反発していた。

そんな中、犬を飼い始めた露伴は、散歩中にとある『四』つ辻に差し掛かり、そこでとある神社に寄り道することになり、神社に封じられた怪異である藪箱法師に遭遇する。

藪箱法師について調べる為に、その神社の宮司親子から話を聞いた露伴は、そこで4という数は不吉の象徴であり、3という数は安全な数だと説明される。

藪箱法師の一件は何とか収束したものの、次に露伴の前に現れたのは、「辻神」に取り憑かれた露伴の漫画のファンである少年の大柳賢だった。


No.タイトル原作
7ホットサマー・マーサエピソード#10 ホットサマー・マーサ
8ジャンケン小僧第4部・大柳賢

例年と違い、2022年は初の全2話構成。

今回は露伴の漫画『ピンクダークの少年』に登場する新キャラクターである「ホットサマー・マーサ」と、数字の"3"と"4"がメイン。

「辻神」の仕業とされる、3と4を巡る怪異に露伴が巻き込まれる。


放送日は12月26日、27日。

引きつづき原作本編のストーリーが含まれており、特にジョジョシリーズ全体の中でも屈指の珍バトルである、ただジャンケンをするだけというシンプルな構成の割にやたらとアクロバティックな描写が描かれたジャンケン小僧との戦い(詳細は大柳賢の項目を参照)が実写化されることが、放送前からファンの間でも大きく話題となった。

また『ジャンケン小僧』のみ、本シリーズの演出担当である渡辺一貴氏が脚本を手掛けており、小林氏は脚本協力という形でクレジットされている。


これまで恒例だった櫻井孝宏氏の声の出演は今回なし(おそらく本人の"事情"によるもの。詳細はこちら)。


ラストは次の取材地としてルーヴル美術館行きを示唆する京香の台詞で締めくくられているほか、“幽霊屋敷”の存在が語られており、「あの人物の存在が仄めかされているのでは」と考察するファンもいる。


劇場版編集

2023年1月5日、ついに映画化されることが発表された。

上記の伏線通り、原作となるのは『ルーヴルへ行く』。ルーヴル美術館のバンド・デシネプロジェクトのために描き下ろされた荒木飛呂彦先生初のフルカラー読み切り作品である。


ちなみに、『ルーヴルへ行く』は大判コミックによる短編作品であり、公開前は本作のみでの実写化は尺が短すぎるのではないかという意見が多く、ジョジョシリーズや動かないシリーズのヨーロッパ関係の話も絡めて実写化されるのでは?とも目されていたが、実際には漫画では描かれなかった描写やシーンを大幅に追加する形で尺を稼ぐというテレビドラマ版と同様の措置が取られている(これに伴い、漫画版には登場しない、実写版オリジナルのキャラクターも何人か追加されている)。


制作はアスミック・エース。スタッフ・キャストはナレーションの櫻井孝宏を除いてドラマから続投(後任は内山昂輝)。

2023年5月26日公開。


詳細は「岸辺露伴ルーヴルへ行く(実写映画)」へ。


余談だが、本作はドラマと合わせて9話目にあたり、もともとそのプロジェクトでは「漫画は9個目の芸術」とされ、さらに同年2月からは漫画本編の『第9部 The JOJOLands』の連載が始まるなど、何かと"9"に縁があると話題になっている。


なお、この劇場版の公開との兼ね合いからか、この年は年末のドラマの撮影・放送はなし


第四期編集

No.タイトル原作
10密漁海岸第4部・イタリア料理を食べに行こう&エピソード#06 密漁海岸

今回は人気の高い密漁海岸だけに兼ねてより実写ドラマ化を望む声も多く、新作が放送される度にTwitter(現X)でトレンド入りするほどであった。しかし、主人公による密漁を主題とした本エピソードをNHKが取り扱うのは難しいのではと諦める声も多かったが、遂に制作されることが決定。


『密漁海岸』というタイトルではあるものの、前半は第4部内のエピソード「イタリア料理を食べに行こう」を元にしており、原作で東方仗助虹村億泰が担っていた役どころをそのまま露伴と泉に当てはめた形となっている。


例年とは異なり今回は1エピソードのみの放送となっており、BSP4Kにて5月5日の午後1:00から先行放送を行い、NHK総合では5月10日の午後10:00から放送された。

ゲストキャラクターのキャストは、トニオ・トラサルディ役をAlfredo Chiarenza(アルフレッド・キアレンザ)、トニオのフィアンセである森嶋初音役を蓮佛美沙子が務めている。


ラストでは、京香がトニオの出身地であるイタリアへ行くことを提案する一幕があり、第三弾と同様、続編制作の伏線が張られている



関連タグ編集

岸辺露伴 岸辺露伴は動かない

スタンド NHK 実写版


ダイヤモンドは砕けない(実写映画)


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