概要
「岸辺露伴は動かない」の登場キャラクター。
原宿でスカウトされた時に体を鍛えるように勧められた。
恋人の早村ミカ(CV:赤﨑千夏/演:真凛)のマンションに一緒に暮らしており、彼女に肉体改造用の食事を作るよう頼んだ。時間にも厳しく19時には就寝、早朝から長距離のジョギングをしている。
肉体改造をし続けているうちに次第に狂気に取り憑かれていき、ミカの金を勝手に使うだけでなく部屋をボルダリング用に勝手にリフォームをし、ついには肉体改造の邪魔をしたと見做した人間を(恋人のミカも含めて)殺害するなど、常軌を逸した行動を取るようになっていく。
スポーツクラブでのゲームでイカサマをした岸辺露伴に公正な勝負のやり直しを要求し、トレッドミルを使ったデスゲームを挑んだ。
露伴は勝負の最中、陽馬の肉体に翼の形が出現していることに気づいており、彼がギリシャ神話で言うヘルメス神のような「筋肉の神」に取り憑かれたと推測。
自らの性格が原因で危険な男に近付いてしまったことを猛省するのだった。
最終的に露伴とのデスゲームには勝利したものの、露伴が機転を利かせて彼に「リモコンで露伴のマシンを停止させる」とヘブンズ・ドアーを使って書き込んでいたために、自分がマシンから放り出されて窓から転落。
その後は描かれていないが、露伴は彼が生きている事を確信しており、現在も体を鍛えつつ邪魔者を殺す日々を送っていると思われる。
実際、アニメ版では転落する際に「露伴……!」と憎悪の呟きと共に露伴を睨んでいた。
総じて、第4部本編の登場人物である片桐安十郎や吉良吉影とは別ベクトルの危険人物と言える。
アニメ版の担当声優・内山氏はジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル及びそのリマスター版「R」にてゲスト参戦したバオー来訪者の主人公・橋沢育郎を演じている。
ドラマ版
概ね原作と同じ展開だが、肉体改造の方針が「走る事に特化した肉体作り」に変更されている。
原作およびアニメでは自分が気に入らない人物を「殺害済み」という表現が使われていたのに対し、ドラマでは直接的な表現を避ける為、「取り除いた」と改められている。また、道端の自転車に始まりトレーニングの邪魔になる存在に対して「邪魔だなぁ…」と苛立つ様子が繰り返し描かれ、陽馬が狂気に陥る姿が段階的に描写されている。
このことから見方によっては排除した人々を人(もしくは生物)として扱っていないとも取れ、陽馬にとっての邪魔者の排除は道端の自転車を退かしたのと変わらないようにも見えるという視聴者も居る。
そして転落する際の台詞(厳密には転落直後)も「露伴先生」となっている。ただしどちらかといえば穏やかな声で、露伴の脳内に直接聞こえているかのような描写になっている。
なお排除(殺害)された人間に関しては、その後事件になったそうだが、関連性が(証拠が無いため)不明という扱いになっている。ジムの2人に関しても、心臓麻痺で死亡した人の記事はあるが、事件にはなっていないため不明(2人の事であった場合、警察が事件性無しと判断しているため、特殊な方法で殺害された可能性がある)。とある場所で発見された行方不明女性も、恐らくミカの遺体だと思われるが、詳しい内容が画面に映らないため、京香の推測にとどまっていた、しかし第6話では明確に「陽馬が恋人の死体を捨てた場所」と露伴が言及している。
また、彼に取り憑いた存在についても、露伴が筋肉の神に言及する場面は無くなり(前置きとしてそれとなく「神」という言葉は使っている)、代わりにある場所と深いかかわりがあったらしいことが示され、これも最終話への伏線の1つになっている。
本職であるモデルの仕事に関しても僅かに言及され、オーディションに受かりはしたが、「トレーニングの時間と被るから」という理由で辞退した事が明かされている。
演者の笠松将は役作りとして実際に過酷なトレーニングを積んでおり、ミカの部屋でボルダリングのホールドにぶら下がりながら会話する場面はトリック撮影などではなく筋力でぶら下がっている。