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ヘルメス

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へるめす

ヘルメスとはギリシャ神話の伝令神。Hermes。ローマ神話のマーキュリーに相当し、水星や水銀の名のもととなっている。
ヘルメスとはギリシャ神話の伝令神。Hermes。ローマ神話のマーキュリーに相当し、水星や水銀の名のもととなっている。

概要

概要

ギリシャ神話に登場する青年神。

ゼウスマイアとの間にもうけた子。象徴は朱鷺雄鶏

全神々の内で一番足が速く、弁が立つことから伝令役を担う。また狡猾な知恵者でもあり、ゼウスの参謀としても働いている。


トリックスターとしての顔を持ち、テュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さを活かし、勝利への突破口を開くことが多い。他の神々の道具を応用するテクニックに優れ、ゼウスの使いであるワシを巧みに操ったり、ギガントマキア(オリンポスの神々と巨人族との大戦)ではハデスの隠れ兜を用いてギガースを討ち取ったりしている。


美術作品では、彼の素早さを象徴する翼の生えた帽子と飛行サンダル(タラリア)を身に着け、手には伝令の証として二匹の蛇がからみつく神杖(ケリュケイオン)を携えた、美しく身軽な青年として表現されることが多い。このほか、武器としてハルパー(鎌のように湾曲した刀剣)を所持している。


生まれて早々に盗みを働くなど、やんちゃでいたずら好き。さらに狡猾で弁が立ち、悪さが露見しても全く反省しない。しかし彼の被害を受けたアポロンにはちゃっかり許され、父であるゼウスにはその才能を愛でられ、嫉妬深く厳しいヘラにも我が子同様に可愛がられて育ったという、なんとも神たらしな神である。


なお、父親に似て非常に好色であり、アフロディーテペルセポネといった大女神から人間まで幅広い肉体関係にあった。子孫にはアルゴナウタイに参加した大盗賊アウトリュコスやトロイア戦争一の軍師オデュッセウスなど、いかにも彼の息子らしい、狡知に長けた英雄たちが揃っている。


ギリシア神話では珍しい人間に好意的な神で、火の興し方や天文学、アルファベットなど、その発見や発明で人間に様々な恩恵をもたらしたとされる。ペルセウスにタラリアを貸し与えたり、オデュッセウスに魔法薬モーリュを与えるなど、英雄の活躍を助けてもいる。


その神格の起源は古く、長い歴史の中で他国の神々と同一視されたことも手伝って、様々な性格や役割を持つこととなった。


神格の歴史

ヘルメスのルーツはアルカディアの豊穣と牧畜の神であると言われ、畑の境界や三差路に置かれた石柱(ヘルマ)に姿が彫刻されていたことから、旅人、交通の守護者となった。ヘルメスの名はこのヘルマに由来するとも言われる。また、この成り立ちから死者を冥府へ送り届ける死神としての性格も併せ持つようになった。


ギリシャ神話では、誕生早々に盗みを働いたことから盗賊の守護神、そしてこの時に見せた手先の器用さや弁舌の巧みさから、音楽や技芸、商売の神ともなった。


後には、ギリシャ神話に強い影響を受けたローマ神話のメルクリウスと同一視される。さらにエジプトの知恵と魔術の神にして書記の守護者であるトート神と結び付けられ、ヘルメス・トリスメギストスとして学術や錬金術師の守護者であるともされた。

  • 空を飛ぶ神であり、交通の守護神でもあることから、その名称やシンボルマークにヘルメスを使用している航空機や航空会社が多い。
  • 商売・学術の神であることから、日本の大学や商業学校でも、そのシンボルマークにヘルメスの翼や杖が取り入れられている。
  • 死者を導く神であり、また学者的な側面を併せ持つことから北欧神話オーディンに比較される。タキトゥスは『ゲルマニア』において、ゲルマン人の信仰するオーディンを『メルクリウス(マーキュリーのラテン語読み)』の名で呼んでいる。ヘルメス=マーキュリーに関連する水曜日をWednesday(オーディンの日)と呼ぶのはこれが由来だと言う。
    • また俊足を持ち、死者を冥府へ導くという意味ではエジプト神話のアヌビスとも共通点があり、習合された神格は「ヘルマニビス」と呼ばれる。(メタルファイトベイブレードで「マーキュリーアヌビウス」が水星のベイブレードとされるのはこれが元ネタか。)
  • 水銀を英語ではmercury(マーキュリー)と呼ぶが、これは液体金属である水銀の流動性をマーキュリー=ヘルメスの素早さになぞらえたものであるという説がある。なお、水銀は錬金術にも深いかかわりを持っている。

語源と起源

 ヘルメースという神名の最初期の形は、線文字Bで書かれたミュケーナイ・ギリシア語の中に*hermāhās (e-ma-ha)という形で見出されている(※1、※2)。多くの西洋古典学者は、彼の名をギリシア語「ヘルマ」(ἕρμα)と関連づけ、その言葉は「」、「境界標」、もしくは「石塔」を意味する。石づくりのは、ヘルメース神の象徴や図像を表す機能も備えていた(※3)。

「ヘルマ」という言葉の語源は明らかになっていない。この言葉は、印欧祖語の語源を有していない。言語学者のロバート・ベーケスは、「ヘルメース」が「ヘルマ」から来ているという説を退けている。彼の意見では、その神名はギリシア以前の基層言語、すなわち部分的には未知の言語もしくは諸言語に属するのであって、それらの言葉はおそらく、ギリシア祖語の話者が到来する以前に古代ギリシア地域に普及していたものだという(※1)。「ヘルメース」の名を、インド・ヨーロッパ語族の「」もしくは「石塔」の意味と結びつける仮説も存在する(※4)。

 ヘルメース神の崇拝は、ヘラス文字が現れるより前に発生したと考えられている。ヘルメース崇拝の発生と形成の様々な特質については、まだ研究が進んでいない。古典学者のアーサー・フロシンガムは、ヘルメースの起源がシュメール神話にあり、地下天の王国門番であるニンギジッダの変形であるという説を提起した。ニンギジッダのアトリビュートのひとつは、ヘルメースの杖カドゥケウスと共通している(※5)。ヘルメースはまた、古代エジプトトート神とも同一視されている。「バビロニア」説に対して、ヘルメースとトート神の相互関係は、ヘーロドトスプルタルコスシケリアのディオドロスといった、古代ギリシア人によっても唱えられている(※6)。


※1 Beekes Robert. Etymological Dictionary of Greek (англ.). — Leiden ; Boston: Brill, 2010, pp. 461—462.

※2 Gulizio Joann. Hermes and e-ma-a2: The Continuity of his Cult from the Bronze Age to the Historical Period // Živa Antika. — 2000. — Т. 50. — С. 105—116.

※3 Eitrem, S. Hermai : // Paulys Realencyclopädie der classischen Altertumswissenschaft. — Stuttg. : J. B. Metzler, 1912. — Bd. VIII,1. — Kol. 696—708.

※4 Linear B, a 1984 Survey / editors Davies, Anna Morpurgo & Duhoux, Yves. — Louvain-la-Neuve: Peeters Publishers, 1988.

※5 Frothingham A. L. Babylonian Origin of Hermes the Snake-God, and of the Caduceus // American Journal of Archaeology. — 1916. — Т. 20, № 2. — С. 175—211.

※6 Friedlander W. J. Egyptian Hermes // The Golden Wand of Medicine: A History of the Caduceus Symbol in Medicine. — New York ; Westport ; London: Greenwood Press, 1992. — P. 61—69.

ギリシャ神話での活躍

ギリシャ神話での活躍

誕生

ゼウスとマイアの間に生まれたヘルメスは俊足の神を名乗るだけあって生まれたのも早朝であった(雄鶏が聖獣なのもこのエピソードに由来する。)。


ヘルメスは生まれたその日にゆりかごを這い出すと、アポロンの飼っている50頭の牛を一気に盗む悪戯を思い付き、証拠隠滅を完璧に済ませて見事達成する。しかし相手が占いに長けるアポロンだったため、この悪戯はすぐにばれ、ゼウスの前に引き立てられた。


ところがヘルメスは「自分のような赤ん坊にそんなことができるわけがない」「嘘のつき方さえ知らないのにつくはずがない」と申し立てる。盗人猛々しいにもほどがあるが、ゼウスはこの様子からヘルメスに泥棒と弁士としての才能を見出し、アポロンに牛を返すようにとだけ命じた。


アポロンは当然納得しなかったが、そこでヘルメスは牛の骨と腸で竪琴を作ってプレゼントする。その出来栄えの見事さに感嘆したアポロンはヘルメスを許し、さらにケリュケイオンを与えたという。


赤ん坊時代のヘルメスは、この他にヘラの実子アレスにすり替わってヘラの乳を吸う(=ヘラの祝福を掠め取る)という事件も起こしている。これも後でばれたが、あまりにも可愛かったので嫉妬の対象にはならなかったとか。この神、どこまでも世渡り上手である。


怪物退治

あるときヘラは、夫ゼウスがよりによってヘラの神殿に仕える女神官イオに手を出したと知って激怒する。さらにゼウスが証拠隠蔽の為にイオを美しい牝牛の姿に変えて誤魔化そうとした事も見抜き、腹心の部下である巨人アルゴスに見張らせた。アルゴスは百の目を持ち、眠っている時でもいくつかの目は開いたままになっているため、この任務にうってつけだったのである。


困ったゼウスは、ヘルメスにイオを助けるよう要請。そこでヘルメスは葦笛を巧みに吹いてアルゴスを完全に眠らせて百の目全てを閉じさせ、剣を一閃。アルゴスの首をはねて殺害し、見事に牝牛を解放した。

忠実なアルゴスの死を惜しんだヘラは、彼の目をクジャクの尾羽に移植した。この時から、クジャクはあの独特な模様の美しい羽根を持つことになったという。


ちなみに…

ちなみに…

童話金の斧に登場する女神は本来はヘルメス神であり、斧を落とした場所も泉ではなく、川である。

明治時代に「金の斧」が日本へ伝来した際に女神となった。ヘルメスが水星の神とされた事が転じて水の神→女神になった結果らしい。え?そんな理由で?かとお思いだろうが、そもそも日本で水の神といえば弁財天ミヅハノメといった女神が主流だった為、水の神と言えば女じゃね?という感じで女神になったのだと思われる。つまりヘルメス神は日本で最初に女体化されたギリシャ神という事になる


しかしながら、一般的な泉の女神のイメージはギリシャ風の衣装を着ているものが殆どであり、原典の雰囲気もわずかに残っている(それでも木こりの方は中世ヨーロッパ風だったりとかなりちぐはぐだったりする)。



ペルソナでのヘルメス

ペルソナでのヘルメス

黒須淳の初期ペルソナ。メタルティックな姿をしている。

伊織順平のペルソナ。鳥のような翼を持つ姿をしている。

上記のヘルメスと違い魔術師のアルカナを持ち、火炎のアギ系や物理攻撃を得意とする。

元々主人公の初期ペルソナの予定だったらしい。



ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

CV:多田野曜平

初登場は2作目だが、本格的に登場したのは3作目からである。

頭部は光り輝き(2作目では炎だった)、タラリアはブーツとなっている。

1作目と2作目の間の物語を描いた携帯ゲームアプリ『God of War: Betrayal』(国内未配信)で息子ケリュクスがクレイトスに殺害されており、その一件で彼を恨んでいる。

ケリュクスも同様にオリュンポスの伝令役を務めており、オリュンポスの意向を無視して暴走を続けるクレイトスのもとに、ゼウスからの使者として送り込まれるが、要求を拒否した彼との死闘の末に敗北し、逆にゼウスへの返答の証として殺された。


オリュンポスの聖火を目指すクレイトスの前に現れて執拗に挑発するも、一瞬の隙を突かれて追いつかれた挙句致命傷を負わされ、命乞いをするも聞き入れられず、ブレイズオブエグザイルで両足を斬り落とされて殺害された(海外版では骨がむき出しになっている)。死後、その亡骸は無数のハエとなり、生き残っていた人間たちに疫病を広めてしまった。


タラリアは「ヘルメスのブーツ」の名称でクレイトスが使用することになり、高速ダッシュで敵を吹き飛ばすほか垂直の壁を登ることもできるようになる。終盤で他の武器諸共ゼウスによって破壊されてしまった。


ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

詳細はヘルメス(FF14)の記事を参照。


ヘルメス関連物

ヘルメス関連物

ゲーム

ペルソナ2

ペルソナ3

パズル&ドラゴンズ

ゴッドオブウォー3



関連イラスト

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関連タグ

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ギリシャ神話 オリュンポス十二神

ゼウス マイア アレス アポロ オルペウス アプロディーテー ヘルマプロディートス エウドーロス イオ

ヒッポリュトス

伝令神カドゥケウス

トート:エジプト神話の智慧者である朱鷺頭の神。同じく朱鷺を聖獣とするヘルメス神と同一視された。

オーディン/スキールニル/ヘルモーズ:共通点の多い北欧神話の神々と英雄。


ルパン三世:人物像を端的に表すなら、創作上のキャラクターでは一番近いであろう人物。

概要

概要

ギリシャ神話に登場する青年神。

ゼウスマイアとの間にもうけた子。象徴は朱鷺雄鶏

全神々の内で一番足が速く、弁が立つことから伝令役を担う。また狡猾な知恵者でもあり、ゼウスの参謀としても働いている。


トリックスターとしての顔を持ち、テュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さを活かし、勝利への突破口を開くことが多い。他の神々の道具を応用するテクニックに優れ、ゼウスの使いであるワシを巧みに操ったり、ギガントマキア(オリンポスの神々と巨人族との大戦)ではハデスの隠れ兜を用いてギガースを討ち取ったりしている。


美術作品では、彼の素早さを象徴する翼の生えた帽子と飛行サンダル(タラリア)を身に着け、手には伝令の証として二匹の蛇がからみつく神杖(ケリュケイオン)を携えた、美しく身軽な青年として表現されることが多い。このほか、武器としてハルパー(鎌のように湾曲した刀剣)を所持している。


生まれて早々に盗みを働くなど、やんちゃでいたずら好き。さらに狡猾で弁が立ち、悪さが露見しても全く反省しない。しかし彼の被害を受けたアポロンにはちゃっかり許され、父であるゼウスにはその才能を愛でられ、嫉妬深く厳しいヘラにも我が子同様に可愛がられて育ったという、なんとも神たらしな神である。


なお、父親に似て非常に好色であり、アフロディーテペルセポネといった大女神から人間まで幅広い肉体関係にあった。子孫にはアルゴナウタイに参加した大盗賊アウトリュコスやトロイア戦争一の軍師オデュッセウスなど、いかにも彼の息子らしい、狡知に長けた英雄たちが揃っている。


ギリシア神話では珍しい人間に好意的な神で、火の興し方や天文学、アルファベットなど、その発見や発明で人間に様々な恩恵をもたらしたとされる。ペルセウスにタラリアを貸し与えたり、オデュッセウスに魔法薬モーリュを与えるなど、英雄の活躍を助けてもいる。


その神格の起源は古く、長い歴史の中で他国の神々と同一視されたことも手伝って、様々な性格や役割を持つこととなった。


神格の歴史

ヘルメスのルーツはアルカディアの豊穣と牧畜の神であると言われ、畑の境界や三差路に置かれた石柱(ヘルマ)に姿が彫刻されていたことから、旅人、交通の守護者となった。ヘルメスの名はこのヘルマに由来するとも言われる。また、この成り立ちから死者を冥府へ送り届ける死神としての性格も併せ持つようになった。


ギリシャ神話では、誕生早々に盗みを働いたことから盗賊の守護神、そしてこの時に見せた手先の器用さや弁舌の巧みさから、音楽や技芸、商売の神ともなった。


後には、ギリシャ神話に強い影響を受けたローマ神話のメルクリウスと同一視される。さらにエジプトの知恵と魔術の神にして書記の守護者であるトート神と結び付けられ、ヘルメス・トリスメギストスとして学術や錬金術師の守護者であるともされた。

  • 空を飛ぶ神であり、交通の守護神でもあることから、その名称やシンボルマークにヘルメスを使用している航空機や航空会社が多い。
  • 商売・学術の神であることから、日本の大学や商業学校でも、そのシンボルマークにヘルメスの翼や杖が取り入れられている。
  • 死者を導く神であり、また学者的な側面を併せ持つことから北欧神話オーディンに比較される。タキトゥスは『ゲルマニア』において、ゲルマン人の信仰するオーディンを『メルクリウス(マーキュリーのラテン語読み)』の名で呼んでいる。ヘルメス=マーキュリーに関連する水曜日をWednesday(オーディンの日)と呼ぶのはこれが由来だと言う。
    • また俊足を持ち、死者を冥府へ導くという意味ではエジプト神話のアヌビスとも共通点があり、習合された神格は「ヘルマニビス」と呼ばれる。(メタルファイトベイブレードで「マーキュリーアヌビウス」が水星のベイブレードとされるのはこれが元ネタか。)
  • 水銀を英語ではmercury(マーキュリー)と呼ぶが、これは液体金属である水銀の流動性をマーキュリー=ヘルメスの素早さになぞらえたものであるという説がある。なお、水銀は錬金術にも深いかかわりを持っている。

語源と起源

 ヘルメースという神名の最初期の形は、線文字Bで書かれたミュケーナイ・ギリシア語の中に*hermāhās (e-ma-ha)という形で見出されている(※1、※2)。多くの西洋古典学者は、彼の名をギリシア語「ヘルマ」(ἕρμα)と関連づけ、その言葉は「」、「境界標」、もしくは「石塔」を意味する。石づくりのは、ヘルメース神の象徴や図像を表す機能も備えていた(※3)。

「ヘルマ」という言葉の語源は明らかになっていない。この言葉は、印欧祖語の語源を有していない。言語学者のロバート・ベーケスは、「ヘルメース」が「ヘルマ」から来ているという説を退けている。彼の意見では、その神名はギリシア以前の基層言語、すなわち部分的には未知の言語もしくは諸言語に属するのであって、それらの言葉はおそらく、ギリシア祖語の話者が到来する以前に古代ギリシア地域に普及していたものだという(※1)。「ヘルメース」の名を、インド・ヨーロッパ語族の「」もしくは「石塔」の意味と結びつける仮説も存在する(※4)。

 ヘルメース神の崇拝は、ヘラス文字が現れるより前に発生したと考えられている。ヘルメース崇拝の発生と形成の様々な特質については、まだ研究が進んでいない。古典学者のアーサー・フロシンガムは、ヘルメースの起源がシュメール神話にあり、地下天の王国門番であるニンギジッダの変形であるという説を提起した。ニンギジッダのアトリビュートのひとつは、ヘルメースの杖カドゥケウスと共通している(※5)。ヘルメースはまた、古代エジプトトート神とも同一視されている。「バビロニア」説に対して、ヘルメースとトート神の相互関係は、ヘーロドトスプルタルコスシケリアのディオドロスといった、古代ギリシア人によっても唱えられている(※6)。


※1 Beekes Robert. Etymological Dictionary of Greek (англ.). — Leiden ; Boston: Brill, 2010, pp. 461—462.

※2 Gulizio Joann. Hermes and e-ma-a2: The Continuity of his Cult from the Bronze Age to the Historical Period // Živa Antika. — 2000. — Т. 50. — С. 105—116.

※3 Eitrem, S. Hermai : // Paulys Realencyclopädie der classischen Altertumswissenschaft. — Stuttg. : J. B. Metzler, 1912. — Bd. VIII,1. — Kol. 696—708.

※4 Linear B, a 1984 Survey / editors Davies, Anna Morpurgo & Duhoux, Yves. — Louvain-la-Neuve: Peeters Publishers, 1988.

※5 Frothingham A. L. Babylonian Origin of Hermes the Snake-God, and of the Caduceus // American Journal of Archaeology. — 1916. — Т. 20, № 2. — С. 175—211.

※6 Friedlander W. J. Egyptian Hermes // The Golden Wand of Medicine: A History of the Caduceus Symbol in Medicine. — New York ; Westport ; London: Greenwood Press, 1992. — P. 61—69.

ギリシャ神話での活躍

ギリシャ神話での活躍

誕生

ゼウスとマイアの間に生まれたヘルメスは俊足の神を名乗るだけあって生まれたのも早朝であった(雄鶏が聖獣なのもこのエピソードに由来する。)。


ヘルメスは生まれたその日にゆりかごを這い出すと、アポロンの飼っている50頭の牛を一気に盗む悪戯を思い付き、証拠隠滅を完璧に済ませて見事達成する。しかし相手が占いに長けるアポロンだったため、この悪戯はすぐにばれ、ゼウスの前に引き立てられた。


ところがヘルメスは「自分のような赤ん坊にそんなことができるわけがない」「嘘のつき方さえ知らないのにつくはずがない」と申し立てる。盗人猛々しいにもほどがあるが、ゼウスはこの様子からヘルメスに泥棒と弁士としての才能を見出し、アポロンに牛を返すようにとだけ命じた。


アポロンは当然納得しなかったが、そこでヘルメスは牛の骨と腸で竪琴を作ってプレゼントする。その出来栄えの見事さに感嘆したアポロンはヘルメスを許し、さらにケリュケイオンを与えたという。


赤ん坊時代のヘルメスは、この他にヘラの実子アレスにすり替わってヘラの乳を吸う(=ヘラの祝福を掠め取る)という事件も起こしている。これも後でばれたが、あまりにも可愛かったので嫉妬の対象にはならなかったとか。この神、どこまでも世渡り上手である。


怪物退治

あるときヘラは、夫ゼウスがよりによってヘラの神殿に仕える女神官イオに手を出したと知って激怒する。さらにゼウスが証拠隠蔽の為にイオを美しい牝牛の姿に変えて誤魔化そうとした事も見抜き、腹心の部下である巨人アルゴスに見張らせた。アルゴスは百の目を持ち、眠っている時でもいくつかの目は開いたままになっているため、この任務にうってつけだったのである。


困ったゼウスは、ヘルメスにイオを助けるよう要請。そこでヘルメスは葦笛を巧みに吹いてアルゴスを完全に眠らせて百の目全てを閉じさせ、剣を一閃。アルゴスの首をはねて殺害し、見事に牝牛を解放した。

忠実なアルゴスの死を惜しんだヘラは、彼の目をクジャクの尾羽に移植した。この時から、クジャクはあの独特な模様の美しい羽根を持つことになったという。


ちなみに…

ちなみに…

童話金の斧に登場する女神は本来はヘルメス神であり、斧を落とした場所も泉ではなく、川である。

明治時代に「金の斧」が日本へ伝来した際に女神となった。ヘルメスが水星の神とされた事が転じて水の神→女神になった結果らしい。え?そんな理由で?かとお思いだろうが、そもそも日本で水の神といえば弁財天ミヅハノメといった女神が主流だった為、水の神と言えば女じゃね?という感じで女神になったのだと思われる。つまりヘルメス神は日本で最初に女体化されたギリシャ神という事になる


しかしながら、一般的な泉の女神のイメージはギリシャ風の衣装を着ているものが殆どであり、原典の雰囲気もわずかに残っている(それでも木こりの方は中世ヨーロッパ風だったりとかなりちぐはぐだったりする)。



ペルソナでのヘルメス

ペルソナでのヘルメス

黒須淳の初期ペルソナ。メタルティックな姿をしている。

伊織順平のペルソナ。鳥のような翼を持つ姿をしている。

上記のヘルメスと違い魔術師のアルカナを持ち、火炎のアギ系や物理攻撃を得意とする。

元々主人公の初期ペルソナの予定だったらしい。



ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

CV:多田野曜平

初登場は2作目だが、本格的に登場したのは3作目からである。

頭部は光り輝き(2作目では炎だった)、タラリアはブーツとなっている。

1作目と2作目の間の物語を描いた携帯ゲームアプリ『God of War: Betrayal』(国内未配信)で息子ケリュクスがクレイトスに殺害されており、その一件で彼を恨んでいる。

ケリュクスも同様にオリュンポスの伝令役を務めており、オリュンポスの意向を無視して暴走を続けるクレイトスのもとに、ゼウスからの使者として送り込まれるが、要求を拒否した彼との死闘の末に敗北し、逆にゼウスへの返答の証として殺された。


オリュンポスの聖火を目指すクレイトスの前に現れて執拗に挑発するも、一瞬の隙を突かれて追いつかれた挙句致命傷を負わされ、命乞いをするも聞き入れられず、ブレイズオブエグザイルで両足を斬り落とされて殺害された(海外版では骨がむき出しになっている)。死後、その亡骸は無数のハエとなり、生き残っていた人間たちに疫病を広めてしまった。


タラリアは「ヘルメスのブーツ」の名称でクレイトスが使用することになり、高速ダッシュで敵を吹き飛ばすほか垂直の壁を登ることもできるようになる。終盤で他の武器諸共ゼウスによって破壊されてしまった。


ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

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詳細はヘルメス(FF14)の記事を参照。


ヘルメス関連物

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ギリシャ神話 オリュンポス十二神

ゼウス マイア アレス アポロ オルペウス アプロディーテー ヘルマプロディートス エウドーロス イオ

ヒッポリュトス

伝令神カドゥケウス

トート:エジプト神話の智慧者である朱鷺頭の神。同じく朱鷺を聖獣とするヘルメス神と同一視された。

オーディン/スキールニル/ヘルモーズ:共通点の多い北欧神話の神々と英雄。


ルパン三世:人物像を端的に表すなら、創作上のキャラクターでは一番近いであろう人物。

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ヘルメスとはギリシャ神話の伝令神。Hermes。ローマ神話のマーキュリーに相当し、水星や水銀の名のもととなっている。

概要

概要

ギリシャ神話に登場する青年神。

ゼウスマイアとの間にもうけた子。象徴は朱鷺雄鶏

全神々の内で一番足が速く、弁が立つことから伝令役を担う。また狡猾な知恵者でもあり、ゼウスの参謀としても働いている。


トリックスターとしての顔を持ち、テュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さを活かし、勝利への突破口を開くことが多い。他の神々の道具を応用するテクニックに優れ、ゼウスの使いであるワシを巧みに操ったり、ギガントマキア(オリンポスの神々と巨人族との大戦)ではハデスの隠れ兜を用いてギガースを討ち取ったりしている。


美術作品では、彼の素早さを象徴する翼の生えた帽子と飛行サンダル(タラリア)を身に着け、手には伝令の証として二匹の蛇がからみつく神杖(ケリュケイオン)を携えた、美しく身軽な青年として表現されることが多い。このほか、武器としてハルパー(鎌のように湾曲した刀剣)を所持している。


生まれて早々に盗みを働くなど、やんちゃでいたずら好き。さらに狡猾で弁が立ち、悪さが露見しても全く反省しない。しかし彼の被害を受けたアポロンにはちゃっかり許され、父であるゼウスにはその才能を愛でられ、嫉妬深く厳しいヘラにも我が子同様に可愛がられて育ったという、なんとも神たらしな神である。


なお、父親に似て非常に好色であり、アフロディーテペルセポネといった大女神から人間まで幅広い肉体関係にあった。子孫にはアルゴナウタイに参加した大盗賊アウトリュコスやトロイア戦争一の軍師オデュッセウスなど、いかにも彼の息子らしい、狡知に長けた英雄たちが揃っている。


ギリシア神話では珍しい人間に好意的な神で、火の興し方や天文学、アルファベットなど、その発見や発明で人間に様々な恩恵をもたらしたとされる。ペルセウスにタラリアを貸し与えたり、オデュッセウスに魔法薬モーリュを与えるなど、英雄の活躍を助けてもいる。


その神格の起源は古く、長い歴史の中で他国の神々と同一視されたことも手伝って、様々な性格や役割を持つこととなった。


神格の歴史

ヘルメスのルーツはアルカディアの豊穣と牧畜の神であると言われ、畑の境界や三差路に置かれた石柱(ヘルマ)に姿が彫刻されていたことから、旅人、交通の守護者となった。ヘルメスの名はこのヘルマに由来するとも言われる。また、この成り立ちから死者を冥府へ送り届ける死神としての性格も併せ持つようになった。


ギリシャ神話では、誕生早々に盗みを働いたことから盗賊の守護神、そしてこの時に見せた手先の器用さや弁舌の巧みさから、音楽や技芸、商売の神ともなった。


後には、ギリシャ神話に強い影響を受けたローマ神話のメルクリウスと同一視される。さらにエジプトの知恵と魔術の神にして書記の守護者であるトート神と結び付けられ、ヘルメス・トリスメギストスとして学術や錬金術師の守護者であるともされた。

  • 空を飛ぶ神であり、交通の守護神でもあることから、その名称やシンボルマークにヘルメスを使用している航空機や航空会社が多い。
  • 商売・学術の神であることから、日本の大学や商業学校でも、そのシンボルマークにヘルメスの翼や杖が取り入れられている。
  • 死者を導く神であり、また学者的な側面を併せ持つことから北欧神話オーディンに比較される。タキトゥスは『ゲルマニア』において、ゲルマン人の信仰するオーディンを『メルクリウス(マーキュリーのラテン語読み)』の名で呼んでいる。ヘルメス=マーキュリーに関連する水曜日をWednesday(オーディンの日)と呼ぶのはこれが由来だと言う。
    • また俊足を持ち、死者を冥府へ導くという意味ではエジプト神話のアヌビスとも共通点があり、習合された神格は「ヘルマニビス」と呼ばれる。(メタルファイトベイブレードで「マーキュリーアヌビウス」が水星のベイブレードとされるのはこれが元ネタか。)
  • 水銀を英語ではmercury(マーキュリー)と呼ぶが、これは液体金属である水銀の流動性をマーキュリー=ヘルメスの素早さになぞらえたものであるという説がある。なお、水銀は錬金術にも深いかかわりを持っている。

語源と起源

 ヘルメースという神名の最初期の形は、線文字Bで書かれたミュケーナイ・ギリシア語の中に*hermāhās (e-ma-ha)という形で見出されている(※1、※2)。多くの西洋古典学者は、彼の名をギリシア語「ヘルマ」(ἕρμα)と関連づけ、その言葉は「」、「境界標」、もしくは「石塔」を意味する。石づくりのは、ヘルメース神の象徴や図像を表す機能も備えていた(※3)。

「ヘルマ」という言葉の語源は明らかになっていない。この言葉は、印欧祖語の語源を有していない。言語学者のロバート・ベーケスは、「ヘルメース」が「ヘルマ」から来ているという説を退けている。彼の意見では、その神名はギリシア以前の基層言語、すなわち部分的には未知の言語もしくは諸言語に属するのであって、それらの言葉はおそらく、ギリシア祖語の話者が到来する以前に古代ギリシア地域に普及していたものだという(※1)。「ヘルメース」の名を、インド・ヨーロッパ語族の「」もしくは「石塔」の意味と結びつける仮説も存在する(※4)。

 ヘルメース神の崇拝は、ヘラス文字が現れるより前に発生したと考えられている。ヘルメース崇拝の発生と形成の様々な特質については、まだ研究が進んでいない。古典学者のアーサー・フロシンガムは、ヘルメースの起源がシュメール神話にあり、地下天の王国門番であるニンギジッダの変形であるという説を提起した。ニンギジッダのアトリビュートのひとつは、ヘルメースの杖カドゥケウスと共通している(※5)。ヘルメースはまた、古代エジプトトート神とも同一視されている。「バビロニア」説に対して、ヘルメースとトート神の相互関係は、ヘーロドトスプルタルコスシケリアのディオドロスといった、古代ギリシア人によっても唱えられている(※6)。


※1 Beekes Robert. Etymological Dictionary of Greek (англ.). — Leiden ; Boston: Brill, 2010, pp. 461—462.

※2 Gulizio Joann. Hermes and e-ma-a2: The Continuity of his Cult from the Bronze Age to the Historical Period // Živa Antika. — 2000. — Т. 50. — С. 105—116.

※3 Eitrem, S. Hermai : // Paulys Realencyclopädie der classischen Altertumswissenschaft. — Stuttg. : J. B. Metzler, 1912. — Bd. VIII,1. — Kol. 696—708.

※4 Linear B, a 1984 Survey / editors Davies, Anna Morpurgo & Duhoux, Yves. — Louvain-la-Neuve: Peeters Publishers, 1988.

※5 Frothingham A. L. Babylonian Origin of Hermes the Snake-God, and of the Caduceus // American Journal of Archaeology. — 1916. — Т. 20, № 2. — С. 175—211.

※6 Friedlander W. J. Egyptian Hermes // The Golden Wand of Medicine: A History of the Caduceus Symbol in Medicine. — New York ; Westport ; London: Greenwood Press, 1992. — P. 61—69.

ギリシャ神話での活躍

ギリシャ神話での活躍

誕生

ゼウスとマイアの間に生まれたヘルメスは俊足の神を名乗るだけあって生まれたのも早朝であった(雄鶏が聖獣なのもこのエピソードに由来する。)。


ヘルメスは生まれたその日にゆりかごを這い出すと、アポロンの飼っている50頭の牛を一気に盗む悪戯を思い付き、証拠隠滅を完璧に済ませて見事達成する。しかし相手が占いに長けるアポロンだったため、この悪戯はすぐにばれ、ゼウスの前に引き立てられた。


ところがヘルメスは「自分のような赤ん坊にそんなことができるわけがない」「嘘のつき方さえ知らないのにつくはずがない」と申し立てる。盗人猛々しいにもほどがあるが、ゼウスはこの様子からヘルメスに泥棒と弁士としての才能を見出し、アポロンに牛を返すようにとだけ命じた。


アポロンは当然納得しなかったが、そこでヘルメスは牛の骨と腸で竪琴を作ってプレゼントする。その出来栄えの見事さに感嘆したアポロンはヘルメスを許し、さらにケリュケイオンを与えたという。


赤ん坊時代のヘルメスは、この他にヘラの実子アレスにすり替わってヘラの乳を吸う(=ヘラの祝福を掠め取る)という事件も起こしている。これも後でばれたが、あまりにも可愛かったので嫉妬の対象にはならなかったとか。この神、どこまでも世渡り上手である。


怪物退治

あるときヘラは、夫ゼウスがよりによってヘラの神殿に仕える女神官イオに手を出したと知って激怒する。さらにゼウスが証拠隠蔽の為にイオを美しい牝牛の姿に変えて誤魔化そうとした事も見抜き、腹心の部下である巨人アルゴスに見張らせた。アルゴスは百の目を持ち、眠っている時でもいくつかの目は開いたままになっているため、この任務にうってつけだったのである。


困ったゼウスは、ヘルメスにイオを助けるよう要請。そこでヘルメスは葦笛を巧みに吹いてアルゴスを完全に眠らせて百の目全てを閉じさせ、剣を一閃。アルゴスの首をはねて殺害し、見事に牝牛を解放した。

忠実なアルゴスの死を惜しんだヘラは、彼の目をクジャクの尾羽に移植した。この時から、クジャクはあの独特な模様の美しい羽根を持つことになったという。


ちなみに…

ちなみに…

童話金の斧に登場する女神は本来はヘルメス神であり、斧を落とした場所も泉ではなく、川である。

明治時代に「金の斧」が日本へ伝来した際に女神となった。ヘルメスが水星の神とされた事が転じて水の神→女神になった結果らしい。え?そんな理由で?かとお思いだろうが、そもそも日本で水の神といえば弁財天ミヅハノメといった女神が主流だった為、水の神と言えば女じゃね?という感じで女神になったのだと思われる。つまりヘルメス神は日本で最初に女体化されたギリシャ神という事になる


しかしながら、一般的な泉の女神のイメージはギリシャ風の衣装を着ているものが殆どであり、原典の雰囲気もわずかに残っている(それでも木こりの方は中世ヨーロッパ風だったりとかなりちぐはぐだったりする)。



ペルソナでのヘルメス

ペルソナでのヘルメス

黒須淳の初期ペルソナ。メタルティックな姿をしている。

伊織順平のペルソナ。鳥のような翼を持つ姿をしている。

上記のヘルメスと違い魔術師のアルカナを持ち、火炎のアギ系や物理攻撃を得意とする。

元々主人公の初期ペルソナの予定だったらしい。



ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

CV:多田野曜平

初登場は2作目だが、本格的に登場したのは3作目からである。

頭部は光り輝き(2作目では炎だった)、タラリアはブーツとなっている。

1作目と2作目の間の物語を描いた携帯ゲームアプリ『God of War: Betrayal』(国内未配信)で息子ケリュクスがクレイトスに殺害されており、その一件で彼を恨んでいる。

ケリュクスも同様にオリュンポスの伝令役を務めており、オリュンポスの意向を無視して暴走を続けるクレイトスのもとに、ゼウスからの使者として送り込まれるが、要求を拒否した彼との死闘の末に敗北し、逆にゼウスへの返答の証として殺された。


オリュンポスの聖火を目指すクレイトスの前に現れて執拗に挑発するも、一瞬の隙を突かれて追いつかれた挙句致命傷を負わされ、命乞いをするも聞き入れられず、ブレイズオブエグザイルで両足を斬り落とされて殺害された(海外版では骨がむき出しになっている)。死後、その亡骸は無数のハエとなり、生き残っていた人間たちに疫病を広めてしまった。


タラリアは「ヘルメスのブーツ」の名称でクレイトスが使用することになり、高速ダッシュで敵を吹き飛ばすほか垂直の壁を登ることもできるようになる。終盤で他の武器諸共ゼウスによって破壊されてしまった。


ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

詳細はヘルメス(FF14)の記事を参照。


ヘルメス関連物

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ゲーム

ペルソナ2

ペルソナ3

パズル&ドラゴンズ

ゴッドオブウォー3



関連イラスト

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関連タグ

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ギリシャ神話 オリュンポス十二神

ゼウス マイア アレス アポロ オルペウス アプロディーテー ヘルマプロディートス エウドーロス イオ

ヒッポリュトス

伝令神カドゥケウス

トート:エジプト神話の智慧者である朱鷺頭の神。同じく朱鷺を聖獣とするヘルメス神と同一視された。

オーディン/スキールニル/ヘルモーズ:共通点の多い北欧神話の神々と英雄。


ルパン三世:人物像を端的に表すなら、創作上のキャラクターでは一番近いであろう人物。

概要

概要

ギリシャ神話に登場する青年神。

ゼウスマイアとの間にもうけた子。象徴は朱鷺雄鶏

全神々の内で一番足が速く、弁が立つことから伝令役を担う。また狡猾な知恵者でもあり、ゼウスの参謀としても働いている。


トリックスターとしての顔を持ち、テュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さを活かし、勝利への突破口を開くことが多い。他の神々の道具を応用するテクニックに優れ、ゼウスの使いであるワシを巧みに操ったり、ギガントマキア(オリンポスの神々と巨人族との大戦)ではハデスの隠れ兜を用いてギガースを討ち取ったりしている。


美術作品では、彼の素早さを象徴する翼の生えた帽子と飛行サンダル(タラリア)を身に着け、手には伝令の証として二匹の蛇がからみつく神杖(ケリュケイオン)を携えた、美しく身軽な青年として表現されることが多い。このほか、武器としてハルパー(鎌のように湾曲した刀剣)を所持している。


生まれて早々に盗みを働くなど、やんちゃでいたずら好き。さらに狡猾で弁が立ち、悪さが露見しても全く反省しない。しかし彼の被害を受けたアポロンにはちゃっかり許され、父であるゼウスにはその才能を愛でられ、嫉妬深く厳しいヘラにも我が子同様に可愛がられて育ったという、なんとも神たらしな神である。


なお、父親に似て非常に好色であり、アフロディーテペルセポネといった大女神から人間まで幅広い肉体関係にあった。子孫にはアルゴナウタイに参加した大盗賊アウトリュコスやトロイア戦争一の軍師オデュッセウスなど、いかにも彼の息子らしい、狡知に長けた英雄たちが揃っている。


ギリシア神話では珍しい人間に好意的な神で、火の興し方や天文学、アルファベットなど、その発見や発明で人間に様々な恩恵をもたらしたとされる。ペルセウスにタラリアを貸し与えたり、オデュッセウスに魔法薬モーリュを与えるなど、英雄の活躍を助けてもいる。


その神格の起源は古く、長い歴史の中で他国の神々と同一視されたことも手伝って、様々な性格や役割を持つこととなった。


神格の歴史

ヘルメスのルーツはアルカディアの豊穣と牧畜の神であると言われ、畑の境界や三差路に置かれた石柱(ヘルマ)に姿が彫刻されていたことから、旅人、交通の守護者となった。ヘルメスの名はこのヘルマに由来するとも言われる。また、この成り立ちから死者を冥府へ送り届ける死神としての性格も併せ持つようになった。


ギリシャ神話では、誕生早々に盗みを働いたことから盗賊の守護神、そしてこの時に見せた手先の器用さや弁舌の巧みさから、音楽や技芸、商売の神ともなった。


後には、ギリシャ神話に強い影響を受けたローマ神話のメルクリウスと同一視される。さらにエジプトの知恵と魔術の神にして書記の守護者であるトート神と結び付けられ、ヘルメス・トリスメギストスとして学術や錬金術師の守護者であるともされた。

  • 空を飛ぶ神であり、交通の守護神でもあることから、その名称やシンボルマークにヘルメスを使用している航空機や航空会社が多い。
  • 商売・学術の神であることから、日本の大学や商業学校でも、そのシンボルマークにヘルメスの翼や杖が取り入れられている。
  • 死者を導く神であり、また学者的な側面を併せ持つことから北欧神話オーディンに比較される。タキトゥスは『ゲルマニア』において、ゲルマン人の信仰するオーディンを『メルクリウス(マーキュリーのラテン語読み)』の名で呼んでいる。ヘルメス=マーキュリーに関連する水曜日をWednesday(オーディンの日)と呼ぶのはこれが由来だと言う。
    • また俊足を持ち、死者を冥府へ導くという意味ではエジプト神話のアヌビスとも共通点があり、習合された神格は「ヘルマニビス」と呼ばれる。(メタルファイトベイブレードで「マーキュリーアヌビウス」が水星のベイブレードとされるのはこれが元ネタか。)
  • 水銀を英語ではmercury(マーキュリー)と呼ぶが、これは液体金属である水銀の流動性をマーキュリー=ヘルメスの素早さになぞらえたものであるという説がある。なお、水銀は錬金術にも深いかかわりを持っている。

語源と起源

 ヘルメースという神名の最初期の形は、線文字Bで書かれたミュケーナイ・ギリシア語の中に*hermāhās (e-ma-ha)という形で見出されている(※1、※2)。多くの西洋古典学者は、彼の名をギリシア語「ヘルマ」(ἕρμα)と関連づけ、その言葉は「」、「境界標」、もしくは「石塔」を意味する。石づくりのは、ヘルメース神の象徴や図像を表す機能も備えていた(※3)。

「ヘルマ」という言葉の語源は明らかになっていない。この言葉は、印欧祖語の語源を有していない。言語学者のロバート・ベーケスは、「ヘルメース」が「ヘルマ」から来ているという説を退けている。彼の意見では、その神名はギリシア以前の基層言語、すなわち部分的には未知の言語もしくは諸言語に属するのであって、それらの言葉はおそらく、ギリシア祖語の話者が到来する以前に古代ギリシア地域に普及していたものだという(※1)。「ヘルメース」の名を、インド・ヨーロッパ語族の「」もしくは「石塔」の意味と結びつける仮説も存在する(※4)。

 ヘルメース神の崇拝は、ヘラス文字が現れるより前に発生したと考えられている。ヘルメース崇拝の発生と形成の様々な特質については、まだ研究が進んでいない。古典学者のアーサー・フロシンガムは、ヘルメースの起源がシュメール神話にあり、地下天の王国門番であるニンギジッダの変形であるという説を提起した。ニンギジッダのアトリビュートのひとつは、ヘルメースの杖カドゥケウスと共通している(※5)。ヘルメースはまた、古代エジプトトート神とも同一視されている。「バビロニア」説に対して、ヘルメースとトート神の相互関係は、ヘーロドトスプルタルコスシケリアのディオドロスといった、古代ギリシア人によっても唱えられている(※6)。


※1 Beekes Robert. Etymological Dictionary of Greek (англ.). — Leiden ; Boston: Brill, 2010, pp. 461—462.

※2 Gulizio Joann. Hermes and e-ma-a2: The Continuity of his Cult from the Bronze Age to the Historical Period // Živa Antika. — 2000. — Т. 50. — С. 105—116.

※3 Eitrem, S. Hermai : // Paulys Realencyclopädie der classischen Altertumswissenschaft. — Stuttg. : J. B. Metzler, 1912. — Bd. VIII,1. — Kol. 696—708.

※4 Linear B, a 1984 Survey / editors Davies, Anna Morpurgo & Duhoux, Yves. — Louvain-la-Neuve: Peeters Publishers, 1988.

※5 Frothingham A. L. Babylonian Origin of Hermes the Snake-God, and of the Caduceus // American Journal of Archaeology. — 1916. — Т. 20, № 2. — С. 175—211.

※6 Friedlander W. J. Egyptian Hermes // The Golden Wand of Medicine: A History of the Caduceus Symbol in Medicine. — New York ; Westport ; London: Greenwood Press, 1992. — P. 61—69.

ギリシャ神話での活躍

ギリシャ神話での活躍

誕生

ゼウスとマイアの間に生まれたヘルメスは俊足の神を名乗るだけあって生まれたのも早朝であった(雄鶏が聖獣なのもこのエピソードに由来する。)。


ヘルメスは生まれたその日にゆりかごを這い出すと、アポロンの飼っている50頭の牛を一気に盗む悪戯を思い付き、証拠隠滅を完璧に済ませて見事達成する。しかし相手が占いに長けるアポロンだったため、この悪戯はすぐにばれ、ゼウスの前に引き立てられた。


ところがヘルメスは「自分のような赤ん坊にそんなことができるわけがない」「嘘のつき方さえ知らないのにつくはずがない」と申し立てる。盗人猛々しいにもほどがあるが、ゼウスはこの様子からヘルメスに泥棒と弁士としての才能を見出し、アポロンに牛を返すようにとだけ命じた。


アポロンは当然納得しなかったが、そこでヘルメスは牛の骨と腸で竪琴を作ってプレゼントする。その出来栄えの見事さに感嘆したアポロンはヘルメスを許し、さらにケリュケイオンを与えたという。


赤ん坊時代のヘルメスは、この他にヘラの実子アレスにすり替わってヘラの乳を吸う(=ヘラの祝福を掠め取る)という事件も起こしている。これも後でばれたが、あまりにも可愛かったので嫉妬の対象にはならなかったとか。この神、どこまでも世渡り上手である。


怪物退治

あるときヘラは、夫ゼウスがよりによってヘラの神殿に仕える女神官イオに手を出したと知って激怒する。さらにゼウスが証拠隠蔽の為にイオを美しい牝牛の姿に変えて誤魔化そうとした事も見抜き、腹心の部下である巨人アルゴスに見張らせた。アルゴスは百の目を持ち、眠っている時でもいくつかの目は開いたままになっているため、この任務にうってつけだったのである。


困ったゼウスは、ヘルメスにイオを助けるよう要請。そこでヘルメスは葦笛を巧みに吹いてアルゴスを完全に眠らせて百の目全てを閉じさせ、剣を一閃。アルゴスの首をはねて殺害し、見事に牝牛を解放した。

忠実なアルゴスの死を惜しんだヘラは、彼の目をクジャクの尾羽に移植した。この時から、クジャクはあの独特な模様の美しい羽根を持つことになったという。


ちなみに…

ちなみに…

童話金の斧に登場する女神は本来はヘルメス神であり、斧を落とした場所も泉ではなく、川である。

明治時代に「金の斧」が日本へ伝来した際に女神となった。ヘルメスが水星の神とされた事が転じて水の神→女神になった結果らしい。え?そんな理由で?かとお思いだろうが、そもそも日本で水の神といえば弁財天ミヅハノメといった女神が主流だった為、水の神と言えば女じゃね?という感じで女神になったのだと思われる。つまりヘルメス神は日本で最初に女体化されたギリシャ神という事になる


しかしながら、一般的な泉の女神のイメージはギリシャ風の衣装を着ているものが殆どであり、原典の雰囲気もわずかに残っている(それでも木こりの方は中世ヨーロッパ風だったりとかなりちぐはぐだったりする)。



ペルソナでのヘルメス

ペルソナでのヘルメス

黒須淳の初期ペルソナ。メタルティックな姿をしている。

伊織順平のペルソナ。鳥のような翼を持つ姿をしている。

上記のヘルメスと違い魔術師のアルカナを持ち、火炎のアギ系や物理攻撃を得意とする。

元々主人公の初期ペルソナの予定だったらしい。



ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

CV:多田野曜平

初登場は2作目だが、本格的に登場したのは3作目からである。

頭部は光り輝き(2作目では炎だった)、タラリアはブーツとなっている。

1作目と2作目の間の物語を描いた携帯ゲームアプリ『God of War: Betrayal』(国内未配信)で息子ケリュクスがクレイトスに殺害されており、その一件で彼を恨んでいる。

ケリュクスも同様にオリュンポスの伝令役を務めており、オリュンポスの意向を無視して暴走を続けるクレイトスのもとに、ゼウスからの使者として送り込まれるが、要求を拒否した彼との死闘の末に敗北し、逆にゼウスへの返答の証として殺された。


オリュンポスの聖火を目指すクレイトスの前に現れて執拗に挑発するも、一瞬の隙を突かれて追いつかれた挙句致命傷を負わされ、命乞いをするも聞き入れられず、ブレイズオブエグザイルで両足を斬り落とされて殺害された(海外版では骨がむき出しになっている)。死後、その亡骸は無数のハエとなり、生き残っていた人間たちに疫病を広めてしまった。


タラリアは「ヘルメスのブーツ」の名称でクレイトスが使用することになり、高速ダッシュで敵を吹き飛ばすほか垂直の壁を登ることもできるようになる。終盤で他の武器諸共ゼウスによって破壊されてしまった。


ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するヘルメス

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詳細はヘルメス(FF14)の記事を参照。


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ギリシャ神話 オリュンポス十二神

ゼウス マイア アレス アポロ オルペウス アプロディーテー ヘルマプロディートス エウドーロス イオ

ヒッポリュトス

伝令神カドゥケウス

トート:エジプト神話の智慧者である朱鷺頭の神。同じく朱鷺を聖獣とするヘルメス神と同一視された。

オーディン/スキールニル/ヘルモーズ:共通点の多い北欧神話の神々と英雄。


ルパン三世:人物像を端的に表すなら、創作上のキャラクターでは一番近いであろう人物。

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