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概要編集

エジプト神話に登場する冥界の神。


父は冥府神オシリス、母はセトの妻である死者の守護女神ネフティス。つまり、オシリスとネフティスによる不義の子供とされる(厳密には、オシリスに恋したネフティスがオシリスの正妻イシスに化身し、オシリスに酒を飲ませて酩酊させた後、イシスの振りをしたままオシリスと交わって彼を身籠った)。


タイリクオオカミの近縁種であるアフリカンゴールデンウルフの頭部を持つ獣人、もしくはアフリカンゴールデンウルフそのものの姿で描かれる。これは、腐肉を漁りに墓場に現れたアフリカンゴールデンウルフを「墓場の守護者」と勘ちg…もとい、見立てたことに由来する。


オシリスと敵対関係にあるセトから命を狙われるとして、生まれてすぐにネフティスによって葦の茂みに隠された。そしてオシリスがセトの計略で殺された際には、彼にミイラの施術を施し、冥界へと誘ったとされる。


こうした観点から、ミイラづくりの神、ひいては医学の神としても崇拝されることとなった.

冥界と現世を行き来することができ、そのために非常に足が速いともされている。


冥界ではオシリスの裁判に立ち合い、トート(エジプト神話)とともに死者の罪を計量する。トートが死者の名前と行いを記録し、アヌビスが天秤を扱うという。


ただし、上記のよく知られている説話は中王国時代(紀元前2040年頃-紀元前18世紀頃)に確立したオシリス信仰に取り込まれた形であり、それ以前の神話ではオシリスではなく彼こそが死と冥府を司る神であったという説もある。


アヌビスにまつわるよくある勘違い編集

  • アヌビスは死者の守り神であり、死者の魂を直接運ぶのは牛またはロバの神様である。
  • イヌ属の頭部を持ち死者にかかわる神として、しばしばウプウアウトと混同される。
  • 2015年以前の文献では、普通「ジャッカルの神」と書かれている。これはエジプトに住むジャッカルもしくは狼のようなイヌ属を、西アジア等に住むキンイロジャッカルと混同したことから起こった誤解である。ところが2015年の遺伝的調査により、この種はキンイロジャッカルでもタイリクオオカミでもない新種であることが判明した。遺伝的にはキンイロジャッカルよりもむしろタイリクオオカミに近いため、現在では「アフリカンゴールデンウルフ」と呼ばれることが多い。
    • ちなみに古代ギリシア語の文献では一貫して「犬の神」であると書かれており、こちらの説をそのまま採用して書く文献もある。

創作でのアヌビス編集

アヌビスをモチーフにしているキャラクターは多く、オリジナル作品には擬人化女体化とかもあり、pixivでは『ジョジョの奇妙な冒険』や『ZONE OF THE ENDERS』関連が多く描かれている。


キャラクター編集


※但し公式でモチーフは公開はされておらずあくまで憶測の1つ。


個別記事が無いモチーフキャラ編集


特殊な例編集


関連イラスト編集

天秤【堕天黄道十二宮】冥界の神アヌビス【エジプト神話/世界の神話】

アヌビスくんAnubis


関連タグ編集

エジプト神話 アフリカンゴールデンウルフ ジャッカル ミイラ ウプウアウト


アポピス:ラー主神時代の悪役。もしかしたらアヌビスは会心し、転生したアポピスなのかもしれない。

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エジプト神話 えじぷとしんわ

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