ヒットマン(アメコミ)
ひっとまん
あの犬溶接マンが登場したコミックシリーズ。1996年から2001年までに全60話(レギュラーシリーズ)が刊行された。バットマンのホームグラウンドである、ゴッサム・シティを舞台にアウトローな連中が二流・三流ヒーローやヴィラン(時々一流のキャラも出てくる)や犯罪者を巻き込んで、ドンパチの丁々発止、そしてちょっぴりハードボイルドな物語。
ちなみに第1号から最終号までガース・エニス(ライター)&ジョン・マクリア(アーティスト)コンビが手掛けているのも本シリーズの特徴。
ネットでの犬溶接マンが話題となり、エンターブレインから2013年8月、まさかの邦訳版が発売された。犬溶接マンの名付け親である海法紀光氏が翻訳を担当。さらに、犬溶接マンが所属するヒーローチーム:セクション8が登場する2000年の作品『ヒットマン/ロボ』というエピソード(本来はもう少し後の話なのだが、今回は特別に前倒しして収録された)と、トミー=ヒットマンのオリジン(誕生秘話)を描いた「デーモン・アニュアル」も収録されている。そして、2014年2月には第2巻も発売。しかしそれから刊行がストップしてしまう。が、2017年5月に残りの3巻から最終巻である5巻がまとめて同時発売となり無事完訳した(なので、この機会に読んでみてはいかがでしょうか)。
余談ではあるが、その翌月にはデッドプールの初邦訳作品も刊行された。これまで日本語版が出たアメコミ作品と言えば「有名キャラクターの作品」や「賞を取った作品や映画化などの話題作」と言ったのが殆どだった。
その為、これまであまり取沙汰されなかったこれらの作品の邦訳は「ネットコミュニティ等から火が付き、そこから邦訳されるという」日本のアメコミ邦訳出版スタイルに新たな兆しとなるのではと言うファンの見解もなされている。