不肖の主力
M13/40を原型にエンジンを強化型(125馬力⇒145馬力)へ換装したもので、北アフリカ戦線におけるイタリア陸軍の主力を担うも、47mm砲の火力、最大42mm厚の装甲防御力ともに貧弱に過ぎ、英米戦車との正面戦闘はまず不可能だった。
とはいえ、従来の主力であったL3豆戦車よりは断然強力だったほか、当時のイタリア製AFVとして最強格たるセモヴェンテM41の原型ともなっているなど、イタリア軍にとっては間違いなく重要な兵器だったと評せるだろう。
最終的な総生産数は約700輌。
並行して運用されたM13/40と併せれば1,400輌程度に達し、これは戦中のイタリア戦車として最多だった。