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WarThunder

うぉーさんだー

『War Thunder』とは、最大16vs16で空戦や陸戦を楽しめる、基本プレイ無料のMMOコンバットシミュレーターゲームである。2012年11月に空軍オープンβが開始され、2014年5月に陸軍オープンβが開始。2016年12月、満を持して正式サービスイン。海軍は2018年10月24日よりオープンベータが開始。
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ゲーム情報編集

概要編集

『War Thunder』はBIRDSofSTEEL(邦題 蒼の英雄 Birds of Steel)を世に送り出したロシアのGaijin Entertainment社製オンラインゲームで、第一次大戦複葉機から第二次大戦朝鮮戦争時の戦闘機爆撃機に搭乗できる空戦バトルや、第二次大戦~戦後の戦車対空車両を駆る陸戦バトル、及び航空機と地上車両がともに活躍する陸空の合同バトルと魚雷艇巡洋艦戦艦で戦う海戦バトルが、世界中のライバル達とともに楽しめる。基本プレイ無料・一部課金制。ちなみに、「最も多くの機体が登場するフライトシミュレーションゲーム」としてギネス世界記録に登録されている(2014年、303機)。2016年現在では更に増え、航空機500機以上、地上車両300両以上が実装されてる。⇒【サービスイン記念公式PV(映像は特別CGでなく実際のゲームグラフィック)】

同じカテゴリの大戦ゲームである、Wargaming.net社(ベラルーシ)の「ワールドオブ~」シリーズ(WoT、WoWP、WoWS)に比べ、よりリアルで現実の挙動に近いシミュレーターゲームとしての方針で開発が進められている。そのため、プレイヤーの操作する機体や車両にHP(ヒットポイント)という概念はなく、たった一度の被弾でも運悪く乗員が全滅した場合は、即撃墜/撃破となってしまう。ゲーム性よりも、ゲームによりリアルさを求めるゲーマー向けのオンラインゲームとして、仕上がっていると言えるだろう。


ゲームモード編集

ゲームモードは難易度順にアーケードバトル(AB)、リアリスティックバトル(RB)、シミュレーターバトル(SB)の3つのモードがあり、基本的に難易度が高いほど、戦闘終了後に獲得できる報酬が多くなる。しかし、自機が撃破されたときの修理費用も比例して高額になる。なお、RBとSBに関しては、モードにもよるが、航空機と地上車両が入り乱れて戦う機会もある。


  • アーケードバドル(AB)

最もゲーム寄りの調整がなされた難易度の低いモード。敵味方のプレイヤー情報(ネームタグ)と距離が表示されるほか、航空機では空中分解や錐揉みなど空気力学上のトラブルが発生せず、射撃時の目安となる敵機軌道の見越し点が表示され、機銃機関砲を撃ちきっても空中でリロードができる。地上車両では主砲の着弾点と、装備する主砲の砲弾が敵車両の装甲を貫通可能かどうかが判るアシスト照準が表示される。


  • リアリスティックバトル(RB)

中難易度のゲームモード。ABに比べて挙動が全体的に重く、リアル寄りの動きになるほか、航空機では見越し点が消え、制限速度を超えることによる空中分解や過負荷による主翼の損傷などが原因の墜落も発生、空中リロードもできないため補給するときは自軍の飛行場に着陸する必要がある。地上車両では敵機のプレイヤー情報が消え、アシスト照準も使えなくなるため、肉眼で索敵しなければならず、主砲も敵機との距離を計算して撃たなければ命中しにくい。


  • シミュレーターバトル(SB)

ゲーム中最高難度のゲームモード。航空機ではほぼ実機に近い操作感覚となり、視点は防御機銃がある機体を除いてコックピット内に固定される。プレイヤー情報は至近距離の味方にのみ表示され、それ以外は完全にモニターに表示されるグラフィック(機影など)を見て判断することになる。エンジンのトルクの影響を受けたり、無理な旋回をすると錐揉みして墜落することもある。フライトスティックがあると非常に便利。地上車両では視点が車長(キューポラ)と砲手(照準器)、運転手(スコープ)の視点のみになり、航空機同様味方のプレイヤー情報も表示されないため、スリリングな気分を味わうことができる。



登場国と主な機体編集

日本編集

  • 【空】おなじみの傑作機・零式艦上戦闘機雷電紫電改などの海軍機、四式戦闘機などの陸軍機に搭乗可能。最終的にはF-4F-1F-15に乗れる。
  • 【陸】Ver.1.65にて実装され、旧日本陸軍の戦車を代表する「チハたん∩(・ω・)∩ばんじゃーい」や戦後米軍から供与されたシャーマン(M4A3(76)W JSDF)、そして陸上自衛隊の74式戦車90式戦車10式戦車に搭乗可能。
  • 【海】ver1.89にて実装。最終的には重巡洋艦最上や護衛艦ちくごが使えるようになる。また、海軍ツリーで最初に8インチ砲搭載艦が実装されたツリーであり、戦後建造大型艦最大の艦(前述のちくご)が実装されたツリーでもある。また、戦艦日向戦艦摂津、戦艦生駒が実装されている

ドイツ編集

アメリカ編集

イギリス編集

ソ連編集

  • 【空】日本ではあまり馴染みのないYak、LaGGなどの戦闘機に加え、有名どころのMiG戦闘機、IL-2などの地上攻撃機、ジェット機は朝鮮戦争で活躍したMiG-15ベトナム戦争で活躍したMiG-21、そして現在の主力機の原型となるMiG-29Su-27に搭乗可能。
  • 【陸】T-34などのソ連の代表的中戦車IS-2などの大口径砲を有する重戦車、およびZSU-57-2などの特徴的な対空車両に搭乗可能。現代戦車にはT-80T-72T-90が待っている。
  • 【海】ver1.83より実装。日本では馴染みの薄い艦艇ばかりだが一部界隈では人気のタシュケントがある。戦艦はガングート級戦艦ポルタワが実装されている。

イタリア編集

  • 【空】ver1.67より実装。某作品でもユニットとして登場するマッキC.205やG.55といった液冷エンジン機が主体。ドイツから供与されたBf109Ju87にも乗れる。ジェット機はG.91ジーナや供与されたアメリカのF-84F-86Kなどに搭乗可能。何故かルーマニアのIAR-81Cが課金ツリーに存在する。
  • 【陸】ver1.85より実装。戦中はCV33M13/40、各種セモベンテP40といった車両に乗れる。最終的にはアリエテチェンタウロ戦闘偵察車、オトマティック対空自走砲に搭乗可能。
  • 【海】ver1.99より実装。ザラ級重巡洋艦やイタリアの魚雷艇に乗れる。

フランス編集

  • 【空】ver1.73より実装。戦中にはD.520MS406といった有名所に乗れる。ただし、途中でアメリカ製機体のみの時期がある。ジェット機にはミステールやエタンダールⅣなどがある。
  • 【陸】ver1.74(?)より実装。戦中はB1bisといった有名なものに乗れるが、砲の威力(貫通力)が無い為とても苦労する。逆に戦後はAMX-13AMX-30ルクレールといった貫通が十二分にある車両に乗れる。
  • 【海】ver2.27にて実装。ル・ファンタスク級など日本的には影の薄い艦艇が揃う(もしかしたら某ゲームの方で有名かもしれない)。

中国編集

  • 【空】ver1.91(?)より実装。初期は中華民国軍が所有していたI-16や日本から鹵獲した一式戦闘機などもある。戦後のジェット機は人民解放軍の機体と台湾の機体でツリーが分けられている。
  • 【陸】ver1.91より実装。中華民国軍が所有していたT-26や鹵獲したチハ。戦後からT-54のコピーの59式戦車やPT-76のコピーである63式水陸両用戦車といった人民解放軍の物とM48パットンM60パットン、CM11といった中華民国軍の物が混じる。

スウェーデン編集

  • 【空】ver1.93にて実装。J21系統などがある。サーブ J32などを経て、JAS39グリペンに乗れる。
  • 【陸】ver1.95で仮実装、ver1.97にて本実装とCBT、ver1.99にて全体開放された。良くも悪くも癖の強い戦車たちに乗れる。形状的に有名な戦車はもちろん、同国の最新鋭戦車に乗れる。

イスラエル編集

  • 【空】ver2.11にて仮実装、ver2.15にて本実装。スタートがS-199という特殊な機体(ドイツ製のBf109を大戦中にライセンス生産していたチェコスロバキアが、大戦後に残された設計図をもとに、ドイツから供給されていた部分は代用品に置き換えて再度生産を開始して製造した機体)から始まり、最終的にはクフィルや輸出されたファントムに乗ることができる。
  • 【陸】ver2.13にて仮実装、ver2.15にて本実装。こちらは、スタートはM-51で、ゴールがメルカバである。

イスラエルツリーの特徴として、他国が戦間期機体・車輛スタートであるところ、戦後からの機体・車輛しかないという点がある。これは、同国の歴史に基づくものである。また、これらの機体・車輛を使うには条件が課せられており、どれか一つを達成しないと乗ることができない。



惑星WarThunder編集

 シミュレーターゲームにもかかわらず、いやそれ故か、War Thunderゲーム内では時折おかしなことが起こる。両翼の折れた戦闘機が何事も無かったかのように飛び続け敵機を撃墜したり、機体後部が丸ごと吹っ飛んだ爆撃機がそのまま漂い基地に帰還したり、何の変哲もない橋で戦車が次々と滑落したり、砲弾が有り得ない角度で跳弾し車内を何十回と跳ね返りまくって乗員を全滅させたり…と、とにかく変な事がたまに起こる。それらの現象があまりにも地球では起こり得ないものであるため、プレイヤー達は「惑星WarThunder固有の現象」と考えるようになった。


※惑星の実態についてはニコニコ大百科が詳しい。


謎の少女&生物編集

【WarThunder】例の少女&珍獣トレス

 ほぼ男&ミリタリー成分しかない、むさ苦しいWar Thunder界のバナー広告に、一人の少女と一匹の珍獣が現れた。詳細は不明だが、Gaijin Entertainment公認のバーナーである。「Gaijin」という会社名から少し解るかもしれないが、この会社は多少ばかり日本オタクな側面があり、それゆえに、日本向けバナーとしてわざわざ、この(萌え?)少女珍獣のイラストを描いてくれたのかもしれない…。

 しかし、そのなんとも言えない表情、焦点のあってない目、気味の悪い動作、某チェブラーシカなのか猿なのか、よくわからない珍獣のインパクトはとてつもなく、一部ユーザーの間で大変盛り上がった。挙句の果てには「アヘ顔ダブルピース」という愛称(?)も付くほど。


※実際の動きを見たい方はこちら(ニコニコ動画)へ。


WARTHUNDER 広告改変WarThunder広告の娘

 ツイッターやPixivでは彼女と珍獣を(マトモに)改変したイラストが投稿されている。

DMMで日本サービスが正式に開始され、War Thunderのバナーも一新されたが、今の所、彼女と珍獣は登場していない。GaijinとDMMの戦略によると、日本ではWar Thunderを「萌え」を利用して宣伝していく案もあるようだが…彼女と珍獣の未来はどっちだ…!?


Pixivにおける作品傾向編集

擬人化編集

Kugelblitzセンシティブな作品

 航空機や戦車が擬人化されたイラストが投稿されている。左のイラストはドイツ軍の対空車両クーゲルブリッツ、右は「後ろ向きにしか撃てない」という英国面戦車・アーチャー


スキン編集

 War Thunderではゲームの特定フォルダにユーザーが編集したスキンデータを入れることで、オリジナルのスキンを表示することができる(航空機・地上車両ともに可能)。このスキンは他のプレイヤーには表示されないので、個人で色んなスキンを楽しむことが可能だ。

センシティブな作品現代ドイツ空軍FW190 D-13

 真面目なユーザースキンから「」スキンまで。コックピット内のスキンを張り替えることもできる。公式交流サイトのユーザースキン置き場はこちらから。


余談編集

日本版サービス開始から6年、オープンベータ開始から10年も経つゲーム(2022年時点)。オープンベータ期間も含めれば、日本語版提供元の企業が擁する長寿ブラウザゲームよりも長い。


……であるにもかかわらず、未だに深刻なバグや致命的なほどに虚弱なサーバー(日本からプレイする分にはアジアサーバーを使えばラグやパケットロスについてはあまり問題はないが、オンライン十数万人・待機人数50人以上もあるのにマッチングしない、マッチングしてもロードが終わらず出撃できない等)など、問題を多く抱えている。これ関係だけで15分の動画が1本作れてしまうくらいには多い。前述の惑星WarThunderを発生させる原因の一つでもある。

ver2.17のアップデート「Danger Zone」では、一部ユーザーにおいて、航空機の速度表示とキーボード数字2で発砲できる機関砲(本ゲームでは、複数の武装を搭載している機体の場合、デフォルトで個別に撃つことができる)以外の武装の残弾表示が消えるという致命的な問題が発生した。また、戦車戦における主力の砲弾である徹甲弾は「本来抜ける所が抜けない」という事象が発生しやすい。


※Gaijin Entertainment社の名誉のために補足しておくと、2023年時点において、最近は「かなりマシ」になっている。また、徹甲弾の貫徹問題は、現代戦車に限って主力砲弾であるAPFSDSの挙動を再現することは困難を極めるため仕方のないことと言える。え?WW2期の徹甲弾?………あきらめてください()


そして事件は起きた編集

このゲームには、ユーザーがゲームについて話し合うことのできるフォーラムが作られている。ここで、(歴史関係の書籍だけでなく公文書を含む)「機密ではなくなっている文書や画像」を投稿することでゲーム内の性能の変更要請などを行うことができる。事実これによって史実に近い性能にされた戦車・航空機は多い(日本の物では74式系統の後進最高速度が落とされたりした)。

のだが……


2021年7月に「チャレンジャー2の車長」を名乗る海外ユーザーが英国陸軍現役主力戦車であるチャレンジャー2の「現在でも機密である文書」を投稿。Gaijin社はその投稿を行ったユーザーを凍結し、英国に機密漏洩の恐れがあると連絡。結局、本当に機密文書だったようで、投稿は削除され、機密であったデータをもとにした性能変更が少なくともそのデータが公開されるまでは行えなくなってしまった。

この1回だけで済めばよかったのだが、二回目が10月に起きてしまった。今度はフランス陸軍現役主力戦車ルクレール。こちらについては詳細は不明だが、最初の事案と同じように処理されたものと思われる。

そして二度あることは何とやら、三回目が起きてしまった。今度は中国人民解放陸軍戦車に使われる砲弾の図面。しかもこちらは再投稿され、redditTwitterでの拡散が広がってしまったという。


さすがに三回も発生すれば終わりだろうと思った諸君、惑星の住民を侮ってはいけない。


2023年1月、年明け早々に四度目が起きてしまった。


お次はアメリカ製の第三世代ジェット戦闘機であるF-16。これのフライトマニュアル(当然機密文書)が流出。投稿したユーザーは、「自分が使っている戦闘機の性能が本当のものと全然違う。メーカーは正しいスペックをゲームに反映させるべき」という理屈を展開したそうな……。


WarThunderのプレイヤーは自国兵器に対する愛が強すぎるあまり、このような凶行に走ってしまうのかもしれない。我らが日本国は自衛隊装備の機密漏洩がないことを祈るばかり……。


このような経緯から、海外では Gaijin Entertainments は CIA や KGB より諜報能力が高いなどとネタにされたりも。


実戦においても編集

2024年の1月、ロシアのウクライナ侵攻にてロシア軍の最新鋭主力戦車T-90Mがウクライナ軍のM2ブラッドレーに撃破される事態が発生した。最新鋭主力戦車が歩兵戦闘車に撃破されたというだけでもかなりの大ニュースなのだが、中でも話題を集めたのはブラッドレーの搭乗員がメディアに対して「ビデオゲームをやっていたからT-90の弱点はおおよそわかっていた」と発言しており、プレイヤーの間から、「このゲームのことでは?」と推測がなされた。

真偽のほどは不明だが、戦車搭乗員の教育の一環としてこのゲームをプレイさせる軍隊は実際にあるらしい。


Gaijinの遊び心編集

とある日本軍の機体や艦船に、「鬼モデルっちょ中島」と、ある場所に書いてあったり「カボチャの食べるスープ」という題名でカボチャスープのレシピ書いてあったりなど、Gaijinの謎な隠し要素がある。暇な時は他にもないか探してみてはいかがだろうか。


プレイする際には編集

このゲームのプレイヤー、誰が撃ったか・倒されているかわかりづらい陸戦、比較的簡単な空戦ABはともかくとして、空戦RBでは他のシューティングゲームよりもキルスティール(相手のキルを横取りすること。略してKS)に対する反応が厳しい。やってしまうとフレンドリーファイアやチームキル等ゲーム内での嫌がらせはもちろん、Twitter等のSNSで晒されることもあるので注意しよう。

傍から見て明らかに味方機が優勢であったり、相手の機体が派手に炎上もしくは復帰不能なスピン状態に陥ったりしている場合は手を出さず、静観に徹するのが無用なトラブルを産まないコツである。

もちろん、自分がキルスティールしないことだけでなく、キルスティールされたとしても寛大な心でそれを許し、他の相手を落としにいくことが肝要である。


※ちなみに、キルスティールされたくなければ、コックピットを狙う・相手の主翼をへし折る等1回の攻撃で確実に倒すことに尽きる。


関連イラスト編集

王の先駆者

ガールズ&ST-1ウォーサンダー

リンク編集

WarThunder公式サイト(英語)

WarThunder日本版公式サイト(DMM)

公式日本語ユーザーフォーラム

公式英語Wiki

日本語Wiki

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