概要
航空自衛隊御前崎分屯基地の公式キャラクター14体中の1体にして自衛隊が保有する性癖大量破壊兵器の1つ。
もともとは2022年2月~3月上旬に部隊内の企画として募集された『公式キャラクター選考』にエントリーされた候補キャラ。部隊内の投票ではカメロンという別のキャラクターが選出されたが、他の候補も外部(SNS上)の反響が良く、3月28日、おまねこも他の13体ともども、公式キャラの1体として認定された。
二次創作ガイドラインのポスターでは早速、カメロンより目立つ位置に鎮座している。(しかもおまねこだけ新イラストを使用されている)
注目すべきは、本企画があくまで部隊内の企画であり、外部からデザインを募ったのではないという点である。おまねこを含めて、公式キャラ14体はそろいもそろって非常にクセ……もとい、個性が強いが、全て自衛隊員の頭の中から生み出されたのである。自衛隊員の持つ深い学識……というか独創性が如実に感じられる。
設定
モチーフ:御前崎市観光名所「猫塚」
- 第にゃーにゃー警隊所属隊員。レーダードームで遊びたくて当分屯基地に所属。
- 身長は176cm、あるいは40m。運動が得意だが水は苦手
- オスである(重要)
- 追加の公式情報によれば一人称は『ぼく』。
容姿
ケモ度指数3から4に位置する高ケモ度の外観を持つ。体毛の色はセルリアンブルーと白のツートンカラーで、前髪に隠れているが顔の模様は「ハチワレ」らしい。
髪は青で、髪型はツインテールに前髪ぱっつん。前髪には一筋メッシュが入っており、さらに頭頂部にはアンテナが1本立っている。
瞳は赤と金のオッドアイ。
身長176cmまたは40mという巨ケモ属性も併せ持つ。
体型はスレンダーかつセクシーでもっちりした下半身が丸出しだがオスである上、猫なので問題はない。一方、仮にも航空自衛隊の公式キャラ(候補)なので、上半身は迷彩服(灰色のデジタル迷彩)で隠している。左腕ポケットには猫じゃらし装備(二次創作では省略、あるいは忘れられる時もある)
また、首周りの毛は見た目にも明らかなふわふわ質感という見逃せない特徴があるもこ。もこもこ。
尻尾は二股に分かれているのでただの猫ではないのかもしれないがねこです。よろしくお願いします。
追加イラスト
けもケット参戦
正式採用から約1ヶ月後の4月29日、SNS上で、けものジャンルオンリーイベント「けもケット」への正式参戦がアナウンス。5月6日の同イベントで、加筆されたおまねこ君の特大パネルが本当に設置された。
この準新規イラストで、着衣時には両足(後ろ足)に編み上げ靴(第二種編上靴)を履いていると判明した。
飯を盛っても乳盛るな
2023年7月18日の公式ツイートで公開されたイラストでは、炊事用のスコップを手にした白衣姿も公開。オニギリ助かる。
一方、同イラストではおっぱいが発生。
何を言っているのかわからないと思うがおっぱい。公式解釈違いか、はたまた別個体なのか、或いは大胸筋や胸毛が見せるまぼろしなのか定かではないが、ファン騒然の事態となった。そうか、これが雄っぱい…。
(服の前合わせの間から毛が一房見えているところを見ると、「胸毛」説が有力にも思えるが)
とうとう一般誌進出!
そして遂に、扶桑社発行の雑誌『MAMOR』2023年12月に、「全国Jキャラ(自衛隊マスコットキャラ)総選挙」の一環として掲載。なんと表紙起用である。
防衛省が編集協力する「準PR誌」とはいえ、おまねこ君が一般の書店流通に乗り、メジャーデビューを果たしたのだ。自衛隊のマスコットキャラ的にも、ケモキャラとしても、歴史の転換点と言ってもよいほどの一大事と言えよう。
表紙以外にも新規イラストが掲載されており、初のフルヌード(?)も披露。前述の「おっぱい」は、どうやら「もこもこ胸毛」で定着したようである。モフりたい。
なお、同号の「Jキャラ総選挙」は、11月20日までweb投票受付中だが、御前崎分屯基地からはメロドンがノミネートされており、おまねこ君は投票対象外となっている。
元ネタ(由来)
ネタの塊のようなおまねこ君だが、実は御前崎で語り継がれた、「猫塚・ねずみ塚」の伝承に基づく、れっきとしたご当地キャラの一面も持つ。
その昔、御前崎の遍照院という寺を、旅の僧が訪ねてきた。住職はこの僧を堂内に泊めてあげたが、3日後の夜、本堂(あるいは本堂の屋根裏)で、何者かが激しく争う物音が聞こえた。住職と村人が本堂を覗くと、大ねずみと、遍照院で飼われていた猫、隣家で飼われていた猫が息絶えていた。旅の僧は実は大ねずみの妖怪で、隙を見て住職を喰らおうとしていたところ、猫たちに正体を見抜かれ、退治されたのだった。
かつて波間を漂っていた身を拾い上げ、育ててくれた恩に報いようと、命を賭して我が身を守ってくれた猫を、住職は懇ろに弔い、塚を建てた。これが「猫塚」の伝説である。
(なお、現在同地にある猫塚は、1932年に改めて建立されたものである)
おまねこ君の尻尾が2本に分かれているのは、あるいは命を落とした2匹の猫の反映、なのかも知れない。
ちなみに、大ねずみの亡骸は海岸にうち捨てられていたが、後にねずみが住職の夢枕に立ち、「今後は改心し、海の安全と大漁を約束する」と告げたため、改めて埋葬され、こちらも塚が建てられた。
こちらが「ねずみ塚」であり、モチーフとされたキャラがハム・チュンチュンである。
(公式のアナウンスはないが、画風や設定の一貫性を見るに、同一作者の手によるキャラと思われる)
猫塚について(静岡県民より追記)
おまねこのモチーフとなった猫塚への聖地巡礼を考える人もいるだろうが、実際の猫塚は御前崎の閑静な住宅地の中にある、精々数平方メートル程度の小さなスポットであり、駐車場もなく観光地化は全くされていない。大勢で巡礼に押し掛けるのは凄まじい近所迷惑になるため、もし巡礼に行くのであれば少人数で静かに済ませることを心掛けてほしい(マジで)。
また上述の通り、当地の猫の像は今から約90年前に造られたままのものが置かれており、潮風の強い御前崎という土地柄かなり風化が進んでいるため、お触りも厳禁である(マジで)。
ねずみ塚のほうは比較的新しい像が置かれており、数台分の駐車場と展望スポットが用意されているが、住宅地のはずれにあり大勢の観光客を迎えるには向いていないため、やはり少人数での訪問が望ましい。
参考資料日本伝承大鑑の紹介ページ
余談
- かわいい。
- かわいい。(サブリミナル効果)
- でっかわいい。(サブリミナル効果)
- 『オスである』をはじめとした属性のバーゲンセールでSNS等のインターネット利用者層への訴求力は抜ギュン。御前崎分屯基地ツイッター公式アカウントの投稿がバズるなどした他、触発されてイラストを投稿する者も大量発生。たすかる。この反響の大きさも、「全キャラ採用」の一助となった。
- 『MAMOR』誌掲載のインタビューによれば、制作者は中部航空警戒管制団の所属。イラストが趣味と隊内で知られていたため、小隊長、班長から広報キャラの製作を打診されたのだとか。意外にも、動物キャラ(ケモキャラ)はおまねこ君が初めてだったらしい。それでいてこのクオリティとは……
- 2024年8月1日、おまねことハム・チュンチュンが同日付で御前崎分屯基地から転出することが発表された。これが具体的に何を意味するのかは不明だが、「転出」ということは、どこか別の基地に「転入」するのではないか?と推測されている(要するに異動である)。今後の続報に期待したい。
二次創作について
御前崎分屯基地公式が二次創作ガイドラインを出している。
個人での二次創作は基本的に自由ですが、以下の事項を守ってください。
◆ やってほしいこと
・基地名またはキャラ名の明記
例:御前崎分屯基地、御分基等
◆ やってはいけないこと
- 公式の設定と大きく異なるもの
- 自衛隊のイメージを損なうもの
- 特定の個人、団体等を中傷するもの
- 政治、宗教に関するもの
- 二次創作を利用した個人思想の発信
関連イラスト
参考としてのサイズ比較。でかい(確信)