装甲戦闘車両
そうこうせんとうしゃりょう
装甲化され、攻撃兵器を備えた戦闘用の軍用車両のことであり、戦車や歩兵戦闘車などが含まれる。
ジープやトラックなど装甲化されていない「ソフトスキン」に分類される車輌は、火器を搭載しても装甲戦闘車両には含まれない。
後述の通り装甲戦闘車両と言っても千差万別であるが、基本的には非装甲車両よりも高コスト、高燃費、大重量であり、小回りが利かない、視界が悪いなど運転が難しく、整備性も悪い。
このため後方の輸送車などは非装甲車で賄いたいところであるが、後方襲撃を受ける可能性もあるので悩ましいところ。
昨今の軍用車の機動力向上や前線、後方の区別がしづらい非対称戦の増加もあり、非装甲車に追加で装甲が施されるケースもある。
強力な火力、強靭な防御力、優れた機動力を併せ持った主力陸戦兵器であるが、重量がかさみ燃費や整備性が悪いため運搬や長距離展開に支障を来す場面がある。
戦車のうち装輪のもの。履帯の戦車と比較すると火力、防御力、路外機動力で劣るが、路上機動力でははるかに勝り、整備性も良好。
かつては装輪では前線運用に耐えかねる程度の能力しか実現できず、戦後に一度廃れることとなるが、技術の発達と冷戦後の非対称戦増加により注目を浴びている。
歩兵を内部に積載し戦場へ運搬する。
内部容積とコストパフォーマンスの都合で防御力では戦車に大きく劣り、武器も機関銃かグレネードランチャー程度。最前線では的になりかねないので早めの降車が推奨される。
偵察、哨戒などに特化した小型のものは「歩兵機動車」と呼ばれる。
兵員輸送機能を持ちながら、直接戦闘に耐えうる火力、防御力を実現した車両。それでも戦車には届かないが。
重兵員輸送車としてリスクの高いエリアで用いられる他、戦車に比して軽快である点を活かし機甲部隊の偵察車両として採用されている場合もある。
間接照準射撃を主眼とする装甲戦闘車両。大口径のりゅう弾砲を搭載しており火力では戦車に勝るが、防御力は銃弾対応程度であり、機動力にも劣るため直接戦闘には向かない。