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ロシアの方(メイン画像)

BMPT チェルミナートル(БМПТ Терминатор)は、2000年代に実用化したロシア製の戦車支援戦闘車 (Боевая Машина Поддержки Танков, БМПТ: BMPT)。

現行のBMPTは軽量ながら強固なT-72/T-90戦車の車体に小型の無人砲塔を搭載したものとなっており、防御力・機動力などの基本性能はそれらに準ずる。

加えて、それまでの装甲戦闘車輌で弱点となっていた車内から得られる視界の狭さと状況把握の困難さを克服すべく、車体や砲塔の各所にカメラセンサー類が多数配置されている。

搭載武装は4種あるが、そのうち砲塔中央の30mm機関砲×2門と7.62mm機関銃×1挺、車体前部の擲弾発射機×2基は、高速発射や広範な射角・効果範囲で軽装の敵歩兵装甲車などを効率的に制圧でき、低空飛行の攻撃ヘリコプターが相手なら対空砲としても用いることが可能とか。

また、砲塔左右端に2発ずつ計4発が搭載された「アターカ対戦車ミサイル西側第三世代主力戦車の正面装甲に匹敵する最大950mm厚の装甲が射貫できる。

なお、BMPTはロシア軍の現行兵器であり、2022年以来のウクライナ地域で展開されている軍事衝突にも投入されている。

型番

  • BMPT ターミネーター

T-72もしくはT-90の車体を流用する型。

乗員は車長、砲手、擲弾発射機操作手×2、運転手の計5人。

  • BMPT-72 ターミネーター2

世界的に普及しているT-72運用国への輸出を狙い、T-72車体を流用した型。

乗員は車長、砲手、運転手の計3人と減っているが、これは擲弾発射機が自動化されたため。

ウクライナの方

BMPT ストラーシュは、2017年に公開されたウクライナ製の戦車支援戦闘車 (Машина Підтримки Танків, БМПТ: BMPT)。

30mm機関砲×2門、7.62mm機関銃×2挺、擲弾発射機×2基、「バリヤル」対戦車ミサイル×4発を搭載し、対歩兵、対装甲車、対戦闘ヘリコプター、対戦車など、ほぼあらゆる敵に対応する能力を有するとされるが、採用を公表した国は開発国のウクライナを含めていまのところ無い。

関連タグ

スラブ 略称

ロシア連邦軍

歩兵戦闘車:BMPTの先祖はソ連陸軍のBMP歩兵戦闘車シリーズ。ただし、"BMP"Tと"BMP"の略称の意味、そしてそれぞれの開発・運用方針は著しく異なる。

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