概要
ロシア軍(ロシアぐん、ロシア語:Вооружённые силы Российской Федерации)は、ロシア連邦が保有する軍隊。1991年12月にソ連が崩壊した後、1992年5月に旧ソ連の核兵器を含むソビエト連邦軍の主力を継承して成立した。ロシア連邦軍には3つの軍種・2つの独立兵科が存在し、陸軍・海軍・航空宇宙軍(諸外国の空軍に相当)・空挺軍・戦略ロケット軍から構成される。
構成
軍種
- 陸軍
- 海軍
- 航空宇宙軍(諸外国の空軍に相当)
独立兵科
- 空挺軍
- 戦略ロケット軍
核兵器
状況
2023年6月時点でロシアは5890発の核兵器を保有しており、依然として世界最大の核保有国であり続けている。1949年8月に核実験を成功させて世界で2番目の核保有国になり、アメリカと合わせて世界に存在する核兵器の9割を占める。1991年12月にソ連が崩壊した後に構成共和国だったウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンが継承する形で核兵器を保有していたが、1996年11月までにこの3か国が全ての核兵器をロシアに移管し、核拡散防止条約に加盟して非核保有国となった。
方針
2020年6月にロシアのウラジーミル・プーチン大統領は核抑止力の国家政策指針を示す大統領令に署名し、核兵器の使用は大統領が決定する一方で、ロシアの核戦力は本質的には防衛的なものとしつつ使用の権利を保持すると規定した。更に核抑止力が必要になり得る軍事的な危険の対象に、宇宙空間とロシア周辺に対するミサイル防衛システム・弾道ミサイル・極超音速ミサイル・核兵器とその運搬手段の配備を挙げ、初めて核兵器を使用する具体的な条件を明らかにした。