曖昧さ回避
- フランスが開発した第三世代MBT。
- フィリップ・ルクレール(Phillipe Leclerc, 1902年 - 1947年)フランスの軍人・将軍。第二次世界大戦中は自由フランス軍に所属。1.の名称の由来となった。
- シャルル・ルクレール(Charles Leclerc, 1997年生まれ)モナコ出身のF1レーシングドライバー。2018年にデビューし、2019年からはスクーデリア・フェラーリに所属。同年ベルギーGPで初優勝。
解説
隣国ドイツが開発したレオパルト2、対岸のイギリスが開発したチャレンジャー1などの第三世代MBTの台頭に伴い、フランスもAMX-30B2に代わる第三世代MBTが必要と感じ80年代後半から開発計画が開始された。
当時AMX-40を市場に売り込んでいたGIAT社では、新型戦車の開発をフランス陸軍から要求され、開発を開始、1990年に完成した。AMX-40で開発されたF1 120mm滑腔砲やモジュラー複合装甲、自動装填装置、ディーゼルとガスタービンの複合機関などを採用した。
第三世代MBTとしては後発の部類に入るため技術的な特長が多く、レーザー測距儀や暗視装置の他、高度な砲安定化装置(スタビライザー)も装備されているため、初弾からの命中精度が高い。一説によればM1A1エイブラムスを超えるとまでいわれる。
また、当初からデータリンクシステムを装備しており、これにより「第3.5世代MBT」と呼ばれる。
ルクレールAZUR
2006年にGIAT社が公開した市街戦仕様。Azurは「Action en zone urbaine(都市的地域における軍事行動)」の略称であるとされ、フランス語で紺碧を意味するAzurと掛けている。
車体側面前半部に複合素材で作られた増加装甲を、側面後半と砲塔・車体後部には対HEAT用の柵状の装甲を付加し、砲塔上面と砲塔後部のエンジン上にも薄い装甲板が付加されている。これは建物からの火炎瓶攻撃への対策である。
採用国
開発国のフランスの他、アラブ首長国連邦とヨルダンに採用されている。アラブ首長国連邦およびヨルダンの車両は輸出用にエンジンをディーゼルエンジンに換装したトロピック・ルクレールである。
登場作品
フランス戦車としてS1、S2、SXXIとAZURが登場。
PS2「新コンバットチョロQ」のみ登場。バトルアリーナ「スモール」で対決し勝利すると使用可能となる。
敵タンクとしては「白銀世界の侵入者」でQシュタイン帝国軍のユゴス少佐として登場。主砲にドリルショット、複武装に長射程のミサイルを装備し、プレイヤーを発見すると指揮下のAMX-30と共に戦域からの離脱を図る。1両でも逃げられると作戦失敗となるため落ち着いて対処したい。
その後「越えろ!大防衛線」ではQシュタイン帝国の最終防衛ラインを守る敵タンクとして登場する。
同軸機関銃タイプ「T」カテゴリーの武装を装備できる。