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開発

1970年代に入ってイギリス陸軍は、当時の主力であった「チーフテン」の後継主力戦車を「MBT-80」の計画名称で開発することを計画し、提示された要求スペックに基づいて王立造兵廠で新型戦車の設計が開始された。


同じころ王立造兵廠ではイランから新型戦車の開発を発注されており、これの開発もMBT-80と並行して行われていた。


しかし1970年代半ばでイギリスに経済不況が起き、資金難となりMBT-80計画が中止、イランの新型戦車も1979年2月に発生したイラン革命によってイスラム教シーア派の新政権が樹立され、契約が破棄されてしまった。


ここに至って政府は王立造兵廠に資金援助を図り、イランの新型戦車として開発を行っていたFV4030/3を諸外国に売り込みを図る一方、イギリス陸軍の次期主力戦車としてこのFV4030/3の発展型を「チャレンジャー」(挑戦者)の名称で採用することを決定し、1979年9月にイギリス陸軍が造兵廠に234両を発注した。

性能的にはMBT-80戦車よりも劣るものの、コスト的な面や実用化の時期などを考えるとこれは現実的な選択であった(外国製の戦車を採用するなど英国のプライドが許さない)。


1980年〜81年にかけ試作車が7両製作され、82年まで軍の研究所などで試験、同年12月に正式採用された。

当初は射撃制度が芳しくなく、その性能を疑問視されたが後に改善された結果、湾岸戦争では200両近いイラク軍戦車を相手に一両も損失を出す事なく一方的に撃破する戦果を挙げ、さらには5000m先にいるT-55を撃破する(トップクラスの第三世代戦車でも命中限界は約3000mである)という離れ業も成し遂げている。


その後、改良型の「チャレンジャー2」が採用されたため、旧型のチャレンジャーは「チャレンジャー1」と呼称されるようになった。


現在はヨルダンでのみ運用されている。ヨルダンでは砲塔を無人砲塔に換装するという野心的な改造プランが存在したが、実用化される事なく退役する見込みである。


チョバム・アーマー

チェレンジャーに採用された複合装甲

各種素材を何枚も重ねたサンドイッチ構造で構成されている(ただし、その内容は最高機密なので明かされていない)。

通常の徹甲弾のみならず成型炸薬弾APFSDSに対しても効果を発揮する。

名称は開発された研究所がチョバムという都市に在ったことに由来する。


とある作品の影響か、ERA(爆発反応装甲)の一種と思われることがある。


チョバム・アーマーは複合装甲の一種ではあるが、複合装甲をすべてチョバム・アーマーと呼ぶわけではないで注意。


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