(曖昧さ回避)
概要
韓国軍初の国産戦車であるが、その実態はアメリカのクライスラー・ディフェンス社(現:ジェネラル・ダイナミクス社)が設計・開発を行ったものである。
1983年に試作車が完成し、翌年に韓国の現代車輌社(現代精密、現:現代ロテム)が生産を開始、1987年に「88戦車」として公表された。
主砲は105mm砲となっているが、これは側面装甲と火力を犠牲にしても軽量化と低視認性を図り機動性を重視するという設計思想に基づいたものであり、さらに車体の大きさの制約や装填手の負担などの問題、平地が少なく長距離の砲撃戦が起こりにくい朝鮮半島の地形的事情が含まれていることもある。
また中近距離砲撃戦であれば、仮想敵である朝鮮人民軍のT-55やT-62にはAPFSDSを用いることで十分対処可能と考えられていた。
装甲は車体及び砲塔前面部分にアメリカ国内で生産され、解析不能なようにブラックボックス化されたものを韓国内で組み立てた複合装甲を採用している(もっとも韓国のことだから、パクれないようにブラックボックス化したのだろうが)。
側面には中空装甲(スペースドアーマー)が採用され、車体張り出し部の中空部は燃料タンクも兼ねている。
ディーゼル燃料(軽油)は引火点が高いため発火しにくく、HEAT弾のメタルジェットのエネルギーを吸収する効果が高いため、燃料タンクを装甲の一部とみなす設計はイスラエルのメルカバでも採用されている。
後に主砲を主砲を120mm滑腔砲に換装した改良型のK1A1が登場した。