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概要編集

※この銃が当てはまるのは「アサルトライフル」もしくは「カービン」カテゴリではあるが本国では「機関短銃」つまりはサブマシンガンとして扱われている他、「機関短銃」は韓国ではカービンライフルを表す単語でもあるため本項ではサブマシンガンとして扱う。


1976年に韓国のROKA特殊戦司令部はアメリカから与えられ、既に老朽化していたM3サブマシンガンの代替品となる新しい銃を要求した。


そこでXBプロジェクト(K2自動小銃設計のプロジェクト)から派生させた形でM16をベースに拳銃弾ではない威力の高い大きなライフル弾を使用し、且つ軽量でコストパフォーマンスが高いスペアパーツの交換が容易な銃を設計した。


「機関短銃」の名称は第二次世界大戦で日本が韓国を統治していた時代にサブマシンガンの訳語として使われていたものがそのまま成り行きで受け継がれたものである。


1980年にXK1プロトタイプが完成し、1981年に韓国初の自国産銃器が軍に採用された。

プロトタイプモデルはUZIのようにチャージングハンドルが上部にあり、マズルブレーキはFNCから影響を受けて作られていた。


初期モデルはラッパ形状のフラッシュサプレッサーに問題があり、発射音がうるさい上でマズルフラッシュが大きく、その上M3サブマシンガンから受け継いだワイヤーストックは5.56mmの様な弾薬の反動を受け止めるのに相性が悪かった。(フラッシュハイダーの問題はアメリカの初期型のCAR-15でも同じような問題が起こっていた。)

そこでフラッシュサプレッサーをXM177を基にしたデザインに改良し、三点バーストを加えて改良し、1982年に採用したのがK1Aであり、1981年までに製造されたK1は全てこれに改修された。

ちなみにK1はK2のカービンモデルだと勘違いする人がいるが、実際は動作方式が異なり、K2よりK1の方が開発され採用されたのが早かった。ただし、パーツ単位での互換性はないが、K1のアッパーレシーバーをK2のロアレシーバーにのせて使用することが可能であり、ある程度互換性はある。ただしその逆のK2のアッパーをK1のロアに乗せて使用するとかなり使いにくくなる。


この銃を基にピストルキャリバーに変更した特殊部隊向けのK7機関短銃が製造されたが、現在、韓国軍がなぞらえているアメリカ軍の特殊部隊は殺傷力が不足しているサブマシンガンではなく短銃身のM4カービンであるMk18を使用するようになったため、この銃の発想はStG-44のような時代の一歩先を行った先進的なものだったといえる。


90年代にはレバノン軍がM16のフラッシュハイダーと折り畳み式のストック(K2ロア?)を装着して使用していた例がある。


2010年にK1AにK201(韓国のM203のライセンス生産品)を装着した物が提出されたが採用はされていない。


現在ではM-LOKやピカティニーレールに対応したハンドガードが付けられ、不評が多かったワイヤーストックもストックアダプターを介してAR-15のストックを装着できるように近代化改修された。

ストックの高さとサイトピクチャの位置がAKのようにARストックを着けるとズレてしまうため、現行のモデルは高さを増す為、チークパッドが標準装備されている。

ただし、撃った時にスリングスイベルが反動で顔にぺちぺち当たって邪魔、という欠点は改善できていない。(勝手に外すと軍規違反になる。)


このストックアダプターが「浮いていて使い物にならない」といった問題が取り沙汰されたことがあるが、このストックアダプターを作ったのは1社だけではなく複数の会社がトライアルに提出しており、隙間がある会社もあればガッチリくっついているしっかりしたものもある。

実際、隙間のあるストックアダプターは韓国軍に「問題アリ」と突っぱねられており、採用されたのはしっかりとくっついているものである。

なのだが、一部のマスメディアによって偏向報道されたのにさらに話に尾びれが付いた結果、「韓国軍はストックがちゃんとついていない欠陥銃を使っている。」というデマが一部で広まってしまったのである。

また、ストックアダプターが浮いてしまう原因はアダプターの品質が悪いのではなく、70~80年代に生産されたモデルは当時は韓国国内の技術力が他国に比べると劣っていたために、ほとんどの作業を手作業で行っており、銃のレシーバーの工作精度にバラつきがあったのが原因である。


銃本体の製造は2016年で一旦打ち止めになっており、現在ではパーツ単位での生産がおこなわれている。


一昔前の近代化改修前は兵士が自分で箒の柄を削ってフォアグリップを自作し、装着している例があった。


韓国陸軍がyoutubeにて本銃にSAIGA-12用のハンドハードを取り付けて使用していたが、実際にはそのままつけることは不可能であり、剛性にも欠けていることが指摘されたうえ、韓国の防衛事業法違反であったため、問題になった。


2020年には特殊戦司令部はこの銃に代わる新たな銃として韓国が製造したAR-15のカービンモデルであるDSAR-15PCが採用され、今後はこれに更新を行うとのこと。

民間モデル編集

アメリカに銃身を長くしてハイダーを外せないように固定し、単射のみに制限したK1をMAX-1、MAX-2という名称で輸出していた。輸入業者によっては名称が「K1A1」だったり、「AR-110C」という名称を使われていたこともある。

クリントン政権のアサルトライフル規制法施行以来、米国に他国の軍用ライフルの輸入が禁止されており、韓国軍が本格的に量産に入った後、輸出が放棄されてAR-15系の銃がライセンスの終了に伴い市場に飛び交うようになり、輸入ができなくなってしまったため、アメリカでは韓国製という物珍しさもあってかレアな品として非常に高い値段で取引されている。

実射動画編集

登場作品編集

韓国製の銃ということもあってか、AVAやサドンアタックといった韓国製のFPSにはほぼ毎作登場し性能も優遇されているものが多い。量が多いため本項では省く。

  • レインボーシックスシージ

ヴィジルが707とタンカラーの塗装が施され、LR-300のストックとDEVGRUレールが装着されたものを使用する。

  • ゴーストリコンブレイクポイント

アンバースカイ作戦にて実装された。仕様は上記のレインボーシックスと同じもの。

  • ロボコップ

1と2で警察や悪役が使用する。また、二作目はM16のフラッシュハイダーと90連スネイルマガジンを装着したものが使用された。

関連タグ編集

K2自動小銃 K3軽機関銃 K7機関短銃 K11複合型小銃 K5 K16機関短銃 K14狙撃銃 韓国軍

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