概要
上記のとおり、馬に乗って戦う騎兵用に、騎乗でも邪魔にならないサイズまで銃身を切り詰めたライフルのことを指す。
騎兵が廃れてしまったWWⅡ以降もコンパクトで持ち運びやすい利点から、狭い運転席に乗る車両運転手や、一般兵よりも荷物が多くなってしまう部隊指揮官や特殊部隊員向けに開発、供給が行われている。
現在では、サウンドサプレッサーの使用を前提として室内戦を行う軍、警察特殊部隊や、車両内からの身辺警護を行うPMSCs向けに、銃身長が10インチを切る短さのショートカービンも供給されている。
アサルトライフルがベースとなったカービンは他の銃と区別する為にアサルトカービンと呼ばれることもある。
また、拳銃(またはマシンピストル)にストックやカービンキット等を取り付けることでカービン化する事も行なわれている。
腕のみで支える拳銃にストックを取り付け、肩に当てるだけでも安定して狙うことが可能となり、ダットサイトやスコープ等のオプションや銃自体の性能を最大限活かすことが可能となる。
ちなみにアメリカでは、銃身長が16インチ未満でストックを備えているライフルやサブマシンガンの所持には制限があるため、制限ギリギリの16インチまで伸ばして販売されている。
(余談ながら溶接したりピンを打ち込んだりして取り外せないように加工したマズルデバイスは銃身長に含まれる扱いのため、規制回避のために14.5インチ銃身向けの1.5インチ長のマズルデバイスや10インチ銃身向けの6インチ長のマズルデバイスといった商品も登場している)
このような銃は、拳銃弾を使うサブマシンガンでもカービンと呼ばれている。
また、民間でセミオートに限定された16インチ以下のカービンモデルは現在では「ショートバレルライフル」として分類される。
有名なものは
- 四四式騎銃
- M1カービン
- StG44(カービンとして開発された)
- SKSカービン
- M4カービン
- FNC
- AKS-74U
- HK53
- Cx4
- グロック17(銃そのものはカービンではないが、対応したカービンキットが出ている)