概要
当時の韓国軍には消音の武器が無く、原始的なナイフやクロスボウなどが多かった。
第707特殊任務大隊や大韓民国海軍特殊戦旅団といった特殊部隊は優先して予算が回るため、MP5SD6などを使用することができたが、他の部隊には流通しなかった。
そこで、特戦司令部はコルト9mmサブマシンガンの発想をK1機関短銃に使うことでより安価な消音のサブマシンガンを作ることを提案して制作された。
K1とK2を基に作っているため、K1やK2の操作が分かる兵士であれば少しの教練を行うことで使用することができる上にパーツの互換性もあるというメリットが大きい。
また、サプレッサー内蔵方式に関しては上述のMP5SDを意識した物である。
ただし、構造的にガスが後ろへと吹き出す方式であるためゴーグルを装着せずに撃つと目が染みて痛いという欠点が存在する。(もっとも、それ自体はMP5SDや一部のブルパップ銃にも起こりうることであるが、この銃は特に後ろへの吹き出しがキツイ。)
また、一部の部隊によっては「サプレッサーを分解するな」と教えられる場合があるが、それは銃口付近のディスクが内向きについているため、下手に分解すると精度が落ちてしまったり、摩耗や変形が起きて消音効果が薄まってしまう場合がある為にそれらの調整は専門の人員が行う為である。(これらはMP5SDでも同様である。)
特殊部隊用の武器であるため、あまり数は生産されておらず、これを基にしてサプレッサーの付いていない一般任務用の消音ではないMP5を意識して作られたXK9が存在したが、こちらは残念ながら採用には至らなかった。
現在ではウォーリアープラットフォームの一環で近代化改修が施されており、K1と同じくストックにAR-15アダプターが付いたり、レールが追加されたりと改良が施されている。
韓国から銃器を輸出していない国であるイランにて武器博覧会で本銃が展示されており、イランは北朝鮮と密接な軍事関係があるため、北朝鮮製のデッドコピーK7がイランに輸出されているのではないか?と噂されている。