概要
『漫画アクション』(双葉社)にて1977年から1978年にかけて連載された漫画。全14話。
パーマンの大人バージョンとでも言うべきギャグ漫画だが、主人公が社会人のため悲哀に満ちたシニカルな内容になっている。
終盤では思わぬ登場人物がゲスト出演した。
「スーパーサラリーマン左江内氏」というタイトルでテレビドラマ化されている。詳細は該当項目を参照。
あらすじ
平凡な中年サラリーマン・左江内氏は、スーパーマンを自称する中年男性と知り合い、スーパーマンスーツを譲り渡される。最初は訝しんでいた左江内氏だったが、娘が暴走族に誘拐されるという事件が発生。左江内はスーパーマンスーツを着込み、暴走族を懲らしめるのだった。
スーパーマンになればいやがおうにも事件を知らされることになり、人のいい左江内氏は様々なトラブルに巻き込まれていくことになる。
登場人物
左江内氏
主人公。45歳のサラリーマンで役職は係長。名前の通りの性格。生真面目故に、後半はスーパーマンとしての活動に迷いを感じるようになる。
円子
左江内夫人。のんびりしている。
はね子
左江内家長女。高校生で反抗期を迎えている。
もや夫
左江内家長男。どこかヌケた所がある。
これがスーパーマンスーツの力だ!
基本的に着さえすれば誰でもこのような特殊能力を持つようになるが、裏返しに着ても全く意味はなく、裸より弱くなるのが難点。
防御力
着るだけで(丸出しの顔も含めて)全身が鉄並みの硬さに。銃弾を至近距離から浴びても弾き返すぞ。
視力
集中すれば壁の奥だって透視できる。勿論皆さんの想像しうる用途にも使用可能。
腕力
素手でバイクをブチ砕くほどのパンチ力。家も立ち木も軽々引っこ抜ける怪力だ!
脚力
環境適応能力
水中でも無制限に活動できる。
飛行能力
自由自在に空を飛ぶ。速度はバイクに一息で追いつけるくらいはある。寝坊しても遅刻しないのだ。
第六感
事件を事前に察知する力がある。常時発動。
忘却光線
服の裏地から、スーパーマンに関する記憶を抹消する光線を放つ(不可視、常時発動)。これにより、顔丸出しで行動しても何ら日常生活に支障はきたさない。『T・Pぼん』のフォゲッターみたいなもん。
余談
原作最終回ではあの人がゲスト出演
ちなみに『クレヨンしんちゃん』でも第40巻に本作とほぼ同じイントロで始まる話がある(「スーパーサラリーマン HIROSHI」)。
関連項目
ウルトラスーパーデラックスマン:こうなる前に現代社会に希望を持てた左江内氏は幸せである