概要
住野よるの小説であり、元々は小説家になろうで掲載されていた。しかし、双葉社からの書籍化に伴ってなろうからは削除されている。
話は、ある少年が膵臓に持病を持つ少女と出会い、そこから始まる顛末の青春を描いている。
2016年(平成28年)の本屋大賞にノミネートされ、小説家になろうからの出目である事もニュースになった事は記憶に新しい。
オーディオブックが2016年(平成28年)8月にオーディオブック配信サービスFeBe内でリリース。
コミカライズ化もされ、実写映画も2017年(平成29年)夏公開。主題歌は、Mr.Childrenの「himawari」。映画館によってはバリアフリー上映も行われた。実写映画に関しては小説家になろう作品の中でも史上初。
興行収入35.2億円の大ヒットとなった。
実写映画はストーリー構成がやや異なり、大人になり母校で学校教師を務める「僕」が友人の一晴と桜良の親友・恭子とのある出来事を機に桜良のことを回想するという、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』と似たような展開になっている。
実写版公開後、スタジオヴォルンによる劇場アニメの制作が決定し、9月1日に公開された。主題歌は、sumikaの「春夏秋冬」。
アニメ映画版で劇場特典として配布された後日談部分の短編小説では、成人後の「僕」は出版関係の仕事をしている。
テレビでは実写版が2018年(平成30年)8月19日(テレビ朝日・日曜プライム)と2020年(令和2年)9月4日(日本テレビ・金曜ロードショー)、アニメ版が2020年(令和2年)5月2日(NHK・Eテレ)と2021年(令和3年)7月23日(日本テレビ・金曜ロードショー)にて放送されている。
2022年12月10日&11日に朗読劇が公演される。
※双葉社月刊アクションにてコミカライズ版が連載された
キャスト
アニメ / オーディオブック / 実写版 (桜良以外は、「学生時代/12年後」で表記)/ 朗読劇の順に表記
僕:高杉真宙 / 鈴村健一 / 北村匠海&小栗旬 / 岡本信彦&島﨑信長
山内桜良:Lynn / 堀江由衣 / 浜辺美波 / 直田姫奈&悠木碧
一晴(ガム君):内田雄馬 / 丸高大知 / 矢本悠馬&上地雄輔 / 伊東健人&中島ヨシキ
恭子:藤井ゆきよ / 東内マリ子 / 大友花恋&北川景子 / 古賀葵&原紗友里
- 文体の特徴として、「僕」の名前は後半まで伏せられている。映画では日本語での会話によくある、「相手の名前はもう既に知っているから名を出さない」体で構成されているが、原作小説版ではあからさまに伏せ字状態である。欧米では会話中に日常的に相手の名前を呼ぶので、この部分をどう処理して辻褄を合わせているのか謎である(が既に英語版とか出ているという)。英語版その他のウィキペディアでは「主人公」とだけ記載。
pixivでの傾向
アニメ映画での桜良たちを描いた絵が圧倒的に多い。
もっとも、初期は原作イラストをベースにした絵が多く、実写映画ヒットの時期は実写準拠の絵もあった。
関連動画
アニメ出演者コメントムービー
関連タグ
キミスイ:略称
猫(DISH//):本作にインスピレーションを受けて制作された楽曲。
星の王子さま:桜良の好きな本として作中に登場。またアニメ版おける遺書のシーンは星の王子さまに対するオマージュになっている。
魔法科高校の劣等生:こちらも元々なろう掲載作品だった事で共通。
異世界居酒屋「のぶ」:なろう作品で実写化とアニメ化を実現させた作品つながり。
ティアムーン帝国物語:なろう作品で実写化繋がり。こちらは舞台化が予定されている。後にアニメ化も発表され、アニメ化が後発なのも同じになった。
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件:なろう発で舞台が異世界ではない作品でメディアミックス化が同じ。