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概要編集

『青くて痛くて脆い』は、住野よるによる日本の青春長編小説。


住野の5作目の小説であり、2018年3月12日付オリコン週間BOOKランキング文芸書の部門で第1位を獲得した。本作は元から君の膵臓をたべたい』の世界観をぶっ壊すことを前提に執筆されており、住野よるは、「『膵臓』で感動してくれた全ての人たちの心を、この本で塗り替えたい」と語っている。


2019年1月、hontoが集計した「2018年二十歳(ハタチ)が一番読んだ小説ランキング」でも1位を獲得。受賞に際し、作者の住野は「大学生を題材に書いた本作品が同年代に読まれてとても嬉しいです。ふすいさんの素敵なイラストとともに楽しんでたいだけたら幸いです」とコメントした。2020年8月時点で累計発行部数は50万部を突破している。


特設サイト等でBLUEENCOUNTの「もっと光を」が劇中のテーマソング使用されているが、これは住野自身がBLUE ENCOUNTのファンだったことによるもの。「もっと光を」の歌詞が物語の趣旨にぴったり合っていることなどから依頼して実現した。


また、住野はインタビューで「初めてキャラクターたちを芸能人に当てはめてみた」と語っており、劇中に登場する人物に対し、イメージした芸能人の名前が明かされている。


2020年に映画化。吉沢亮杉咲花がW主演を務めた。主題歌はBLUE ENCOUNTの「ユメミグサ」。


登場人物編集

商学部に通う大学生。18歳までに「人に不用意に近づかない事」、「誰かの意見に反する意見をできるだけ口にしない事」の2つを信条にしている。モアイの設立に参加したが、モアイが理想と違ってきたと感じ、モアイを脱退した。権力闘争に負けたようなものだと考えている。大学4年生の時に1年生の時に秋好と設立した時の理想のモアイを取り戻すため、モアイを壊し、再生させようと決意する。その手段としてモアイのスキャンダルを探す。


茨城県出身で政治経済学部に通う大学生。高校ではサッカー部だった。大学入学時の信条は「なりたい自分になる」。サークル「モアイ」のリーダー。みんなを幸せにするという理想は最後まで貫いていたが、サークルメンバーの理想論的な提案を「現実的に難しい」と却下するなど徐々に現実社会に合わせて理想を追求するスタンスに変わっていった。


田端のバイト友達、大学生。意識高い系の学生が集まる「モアイ」を嫌っており、モアイを壊す手伝いをするが、スパイとしてモアイに潜入し、モアイのメンバーたちと交流する事によりモアイを壊す手伝いから降りる。降りる際は「楓が間違っていると思っているわけではなく、手段がな」と語った。大学卒業後、社会人になっても田端と交流をもつ。


愛媛県出身。董介のゼミの後輩。愛称は、「ポンちゃん」。モアイの幽霊部員。高校生の時から付き合っている彼氏がいる。作者インタビューで、見た目のイメージがおかもとまりであることが語られている。


モアイの幹部。愛称は、「テン」。イベントでは司会を行う。チャラいが悪くない奴と薫介は感じ、モアイを壊す活動から薫介が抜ける原因となる。川原にはモアイが交流している社会人の女性に振られても、女性が悪者にならないように自分が振ったように振る舞うところを「最高に自分に酔っている感じで、すげーいい」と評される。


モアイを外部者として支援し、モアイの発展に寄与した。諦念という言葉がそっくり似合う表情をし、飄々としたたたずまいをしているが、お節介な一面があり、すべての事を理解し後悔した田端を支援する。秋好と恋愛関係であったこともあった。


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小説 KADOKAWA 住野よる

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