概要
1982年12月26日生まれ、東京都小平市出身。父は舞台監督の小栗哲家、兄は演出家の小栗了。
1995年にエキストラでドラマデビューし、子役として活動を始める。1998年に放送された『GTO』の吉川のぼる役で初の連続ドラマレギュラー出演。
2002年に出演した『ごくせん』で徐々に注目を集めるようになる。また、2003年に蜷川幸雄の舞台に出演してからは、舞台演劇での活動も多くなっていった。
2007年『花より男子』、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』で大ブレイクを果たす。(なお、『花より男子』の花沢類役での出演に関して小栗は当初乗り気ではなかったが、『花より男子』の大ファンだった姉に「お前に花沢類はできない」と全否定されたことで、逆に奮起し何クソ根性でオファーを受けた)
以降は多数の作品で主役級の役を演じ、幅広い層から人気を得ている。また、俳優業以外にも映画監督・プロデューサーとしても活躍している。
大河ドラマにも子役時代から何度か出演している。『天地人』では石田三成役を演じたが、実はその13年前の『秀吉』で、幼少期の「佐吉」役として同役を演じていた。ちなみに初出演(八代将軍吉宗)は三成のライバル格とも言える徳川方の役どころであった。
2022年の『鎌倉殿の13人』では、主役の北条義時を演じている。
漫画・アニメ原作作品で主要キャラクターを演じる機会が多いことから、そちらのファンからの知名度も高い。
代表的な作品では、2006年スペシャルドラマ『名探偵コナン』工藤新一役、2014年映画『ルパン三世』ルパン三世役、2017年に映画『銀魂』坂田銀時役などがある。
いずれも、当初は原作から不安や批判の声があったが、見事に演じきった。
また、アニメ映画の声優の経験もあり、映画『天気の子』、『グスコーブドリの伝記』、TVアニメ『ONEPIECEテレビスペシャル ハードオブゴールド』など多くの作品に出演しており、一定の好評価を受けている。
さらに、ハリウッド進出にも意欲を示しており、『GODZILLA vs KONG』出演の際には、アメリカに一時拠点を移し、本格的な英語を学びながら芹沢蓮役を演じた。しかし、本人曰く「自分はまだまだ実力不足」らしく、本作のストーリー展開についても「自分の英語力がハリウッドの人達に遠く及ばなかったことが原因であり、とても不甲斐ない。」と反省していた。
そして、2023年夏、ついにトライストーン・エンタテイメント社長に就任することとなった。
私生活では、モデル・女優の山田優と2012年3月14日に結婚した。タレントの山田親太朗は義弟となる。
2014年9月には第1子となる女児が(出生時点では性別非公開であったが、のちに小栗が女児であると明かしている)、2017年1月に第2子が、2020年4月には第3子が、2022年春に第4子が誕生している。
人物
自身のなりすましアカウントが現れていることを受け、Twitter等のSNSは行っていない旨を公式サイトで発表している。なお、近況などについては時折妻の山田のSNSで触れられている。
左利きである。ただ、役に応じて右利きになることも多い。
芸能界での交友関係は広く、特に仲の良い芸能人として、山田孝之や生田斗真、藤原竜也、鈴木亮平、綾野剛、菅田将暉らの名前を挙げている。このほか、お互いに親友だと語る松本潤をはじめ『花より男子』で共演したメンバーとは現在まで親しくしているとのこと。
自宅にもたびたび友人たちを招いていることを明かしている。
喫煙者で、『情熱大陸』『プロフェッショナル仕事の流儀』などでも特に隠さず吸っている。
内田有紀の大ファン。芸能界に入ったきっかけも当初は「内田有紀さんに会いたかったから」らしい。
漫画との関わり
漫画好きであり、たびたび自身の好きな作品についてインタビューなどで言及している。また、先述の通り漫画原作作品に出演する機会が多いため、ファンからも注目されている。
以下に挙げる2作については、実写化にあたって特筆すべきエピソードがある。
『荒川アンダー ザ ブリッジ』
最初の段階で決定していたキャストは城田優(シスター)と片瀬那奈(マリア)のみ。その他の配役が難航する中、かねてから原作のファンであった小栗が村長役に立候補。電話でスタッフへの直談判の末に見事役を獲得する。
ご存知の通り、山田孝之(星)・平沼紀久(ビリー)共々、言われなきゃわからないイケメンの無駄遣い状態の同作だが、その裏には演者達の並々ならぬ情熱がみなぎっている。
そして出演こそ叶わなかったが…
『HK 変態仮面』
実現の経緯については当該記事を参照の事。これにより
「実写化不可能、と言うよりやっちゃいけないと思われてきた原作を形にした剛腕プランナー」
としても注目される事となった。
さらに…
「第45回日本アカデミー賞」でプレゼンターとして出演した際には、小栗と親交のある後輩・菅田将暉への激励(及び悪ふざけ)目的で久能整のコスプレをして登場し、会場を爆笑の渦へと巻き込んだ。(久能を演じる菅田は唖然とし、「今も尚第一線でエンタメを提供してくれる小栗さんが素晴らしすぎる」「あまりにも突然すぎて言葉が出ない」とコメントした。ちなみに、この時ドラマ主題歌である『カメレオン』もこっそりスマホから流していたらしい。)
主な出演作品
※漫画原作作品を中心にピックアップ、シリーズ物については一括扱い。
TVドラマ
GTO - 吉川のぼる
ごくせん - 内山春彦
花ざかりの君たちへ - 佐野泉
東京DOGS - 高倉奏
獣医ドリトル - 鳥取健一
リッチマン、プアウーマン ― 日向徹
コウノドリ - 永井浩之
CRISIS公安機動捜査隊特捜班 - 稲見朗
日本沈没-希望のひと- - 天海啓示
映画
羊のうた - 高城一砂
あずみ - なち
クローズZERO - 滝谷源治
岳-ガク- - 島崎三歩
宇宙兄弟 - 南波六太
ルパン三世 - ルパン三世
響-HIBIKI- - 山本春平
罪の声 - 阿久津英士
キャラクター - 清田俊介
声優としての出演
TVアニメ
獣王星 - サード
RAINBOW-二舎六房の七人- - 水上真理雄
劇場アニメ
鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 - アルフォンス・ハイデリヒ
バケモノの子 - 渋谷区役所職員(役名なし)
窓ぎわのトットちゃん - トットちゃんのパパ(黒柳守綱)
ゲーム
CM
余談
『銀魂』は実写映画版で坂田銀時役を演じたが、原作には彼をモデルとした「小栗旬之助」というキャラが登場している(※実写化以前に登場したチョイ役。名前は本人と小栗上野介の名前で知られる小栗忠順を掛けたもの)。
もともと原作漫画のファンで、映画の撮影現場に空知英秋が見学に来ると聞いていたが「照れ屋だから」という理由で直前に辞退したと知り「先生に来ていただけないなら、小栗旬之助の件で訴訟を起こしてもいい」と共演の堂本剛と一緒に空知を脅して(当然ながら冗談である)撮影現場に来させた、というエピソードがある。
ちなみに、空知先生は以前バラエティ番組にて小栗が自宅の本棚を公開した際に単行本が1巻しかないことを根に持っており、「鈴蘭に乗り込まなきゃ」とコメントしていた。一応、小栗と対面を果たした際に小栗から「2巻以降はちゃんと倉庫に保管しています」と弁明されていたが、「それ、ブックオフに売る手前の三軍だよ。」と手厳しい返答をした。
その後も空知先生とはお互いにイジり合う関係になったらしく、オールアップ時のサイン色紙に「8000億ください(山田優でも可)」と小さくコメントしていたのを見た小栗は後日、インタビューにて「空知先生に一言を」という質問に「山田優はあげられません」と返答している。8000億はOKなのかよ…。
デビューして間もないころ『ウルトラマンティガ』の玩具「GUTS隊員シリーズ」のCMに出演していた。