概要
罪の声は、塩田武士のサスペンス小説である。グリコ・森永事件をモチーフにしており、塩田は事件のことを大学時代に知り、脅迫電話に子どもの声が使われた事実に衝撃を受け自らと同年代でもあるその子どもの人生に関心を抱き、将来的にはこれを題材とした小説を執筆したいと考えていた。
塩田は小説家デビューの際に担当編集者に一度この話を打診したものの、筆力の低さを理由に断られてしまったため、さらに5年を待って執筆を開始した。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通しているという。作中の犯人はフィクションであるが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は「極力史実通りに再現しました」とのこと。
2020年に土井裕泰監督、小栗旬と星野源のW主演で映画化された。脚本は野木亜紀子が担当。主題歌は、Uruの「振り子」。