概要
関西テレビ制作・フジテレビ系火曜21時枠で2017年4月から放送されている。
直木賞作家・金城一紀が『SP_警視庁警備部警護課第四係』以来、5年振りに原案・脚本を手掛ける本格アクションエンターテイメント。
フランス・カンヌで開催された世界最大級のテレビ番組見本市でプレミア上映するなど日本のドラマとしては異例ともいえる派手なPRをした。
主演の小栗旬と西島秀俊は、クランクイン1年前から訓練を受けており、ハリウッド顔負けのアクションをこなし、総合的な視聴率は20%を突破している。
登場人物
- 稲見朗(演:小栗旬)
本作品の主人公。警視庁公安部巡査部長。第1空挺団に所属していた元自衛官。
自衛官時代にある出来事で心に傷を負い退官。その後、特捜班に所属。
一見チャラく接することで周囲との調和を図っていて、行きつけのバーでは若い女性に優しく言葉を掛けている。それゆえに女性関係は奔放な様子。
高い格闘技術と身体能力の持ち主で、時に無鉄砲なまでに周囲の想像を超える派手な立ち回りで犯人を制圧する。
とはいえ、緊急事態には勝手な行動を取ることもあるなど独断専行型であり、他のメンバーからその点を心配されることもある。
- 田丸三郎(演:西島秀俊)
警視庁公安部巡査部長。
稲見と同じ特捜班に所属するまじめでストイックな男。
ある事件をきっかけにかつていた公安部外事課から異動を命じられ、特捜班に引き抜かれた過去を持つ。
特に稲見のことを仲間と思って気に掛けており、稲見の潜入捜査の相手が皆殺しにされて敵討ちをしようとしたのを言葉を使わずに本来の仲間に戻って来るよう伝えるなど稲見にとってのブレーキ役ともいえる。
警視庁公安部公安機動捜査隊特捜班
爆弾テロやゲリラ事件が発生した際、いち早く現場に急行し、現場周辺での聞き込みや目撃者の確保といった初動捜査を行う。
特殊な能力や技術を持っているが性格は一癖も二癖もあるメンバーは、公安機動捜査隊内に鍛冶警備局長がスカウトしてきた。
- 吉永三成(演:田中哲司)
特捜班班長。警部。元・警視庁捜査一課の刑事で、取り調べの名手。
一方で私生活では妻や小学生の娘とは別居中。典型的な仕事人間。
- 樫井勇輔(演:野間口徹)
巡査部長。元・機動隊爆発物処理班の特捜班メンバー。
抜群の嗅覚を持ち、匂いが色分けされて見える「共感覚」の持ち主。
感情を滅多に荒らげることがない冷静な性格で事件現場でもどこか楽しそうな笑顔でいる。
- 大山玲(演:新木優子)
巡査部長。凄腕の元・ハッカーでサイバー情報分析のスペシャリスト。
クールながらも心に闇を抱えている。
また、お菓子が好きでデスクに沢山のお菓子が詰まったボトルが複数置いている他、カバンにもパソコンやCD-ROMなどの仕事上の道具に混じって入っている。高校時代ハッカーの仲間と一緒にトゥルーストゥルーパーズという未解決事件や国家権力が絡む事件を解決する目的のサイトを立ち上げ所属していたが、解決に限界を知り、一足先に抜けていた。
その後、特捜班所属後にトゥルーストゥルーパーズの発展系といえる「平成維新軍」が表立って活動を開始。サイトでメンバーのハンドルネームが幕末の藩士の名字であったことから、平成維新軍のサイトは前述のサイトの発展形だと推測していた。
デスクワーク専門であるが、格闘技術は高く、練習で稲見を倒したり、犯人を取り押さえるなど、体力もある。
その他公安関係者
- 鍛治大輝(演:長塚京三)
警察庁警備局長。警視監。公安機動捜査隊特捜班の創設者。
極めてドライかつ合理的な考え方をする切れ者。
- 青沼祐光(演:飯田基祐)
警視庁公安総務課長。警視。
鍛冶の忠実な部下。鍛治の命令により特捜班のブレーキ兼連絡役を務めている。特捜班には複雑な気持ちで接しているが林をカルト教団から救出した特捜班が大勢の信者に取り囲まれてしまったところにSATを出動させて窮地を救うなど決して否定的ではない。
- 林智史(演:眞島秀和)
公安部協力者。
田丸の職務上の手引きで2年前から新興宗教「神の光教団」に出家信者として潜入しているが、徐々に精神がすり減らされていく。
その他
- 林千種(演:石田ゆり子)
智史の妻。専業主婦。
田丸とは定期的にある教会で密会し、生活費をもらっている。夫の状況を案じており、田丸に状況の改善の相談をする。