概要
司会は千原ジュニア。椅子取りゲームとお笑いをミックスさせた番組。
TVerでも配信されている。通常回は大阪収録で、全国ネットのときは東京収録になる。
TVアニメ版ボボボーボ・ボーボボのOPに採用されたウルフルズの楽曲【バカサバイバー】が番組の出囃子に使用され続けている。
シンプルながら芸人の底力を味わえる内容故にお笑いファンからは人気を博し、2022年にはギャラクシー賞を受賞するなど各方面で評価されている奥深い番組である。
もっとも、芸人のセンスが試されるシビアな番組でもあるため、芸人にとってはごまかしが一切きかない真剣勝負の場である。人によってはトラウマ級の敗北を味わうことになるため、座王の出演から逃げ回っている芸人も少なからずいるとか。
ルール
通常回では10人が出場する。椅子には「大喜利」「モノマネ」「1分トーク」などのお題が書かれている。
まず藁の中の七面鳥のBGMで椅子取りゲームを普通に行う。(番組内ではオクラホマミキサーと呼称)。椅子取りゲームに負けた"座れず芸人"が対戦相手を選び、指名された側が後攻となる。苦手なお題に座ってしまうこともあるので必ずしも椅子取りを優先したほうがいいとは限らない。椅子を他人に譲って得意なお題を選ぶほうがいい場合もある。
ジュニアとは別に毎回1名呼ばれるベテラン芸人務める審査委員長がどちらが面白かったかを判定する。
この際ドローの判定を出すこともできる。その場合は同じお題で再対決する。ただし大喜利のお題や歌の曲は変更される。
負けたら即退場で、スタジオの端の敗者席に座らされ、後攻の座っていた椅子が撤去される。あまりにも両者泥仕合だとどっちも敗退してしまうことも。
またコンプライアンス問題に引っかかって再試合になる場合もある模様。
あまり盛り上がりのない戦いはナレーションベースになることもある。
残り2人になったときも先攻後攻を決める必要があるため椅子取りゲームを行う。
これを繰り返し最後の対決に勝利した人が優勝者、すなわち座王となる。また、年に2回チャンピオン大会が開催され、優勝者はグランド座王になり副賞として金の椅子(丸椅子に金のテープが貼られたチープな一品)が貰える。
人気の上昇した2021年以降は、定期的に全国ネットで放送されるスペシャル回が行われている。この際初期は約30人が一度に椅子取りゲームをしていたが徐々に人数が減り、近年は2グループに別れて椅子取りゲームをして各グループ勝者2名が決勝ステージに進出し座王を決める。
また、コロナ禍では3密になるので椅子取りゲームが出来ず、グループ勝ち抜き式という千原ジュニアのくじ引きでプレイヤーとお題を決めていた。
衣装は白いTシャツ・ズボン・ビブス(男は青・女は赤)で統一されているが、キャラ芸人は自身の衣装の上にビブスを着用する。
白いTシャツは自前であり、それを出場芸人たちが多く言及するほか、それ以外のシャツを着ていると「退場」とイジられたりする。
100勝を達成すると金色のビブスが支給される。笑い飯西田・ロングコートダディ堂前・R藤本・モンスターエンジン西森が達成している。200勝と300勝を達成した西田はさらに名前の刺繍入りのブラックビブスにグレードアップしている。
MC・審査委員長
MC
千原ジュニア
この番組の座王主宰。気に入ったネタだと机バンバンする。
彼の気まぐれで謎の杯が始まってカオスにさせることも。
元々この番組は彼がライブで行っていた企画が発端となっており、その意味では創始者でもある。
竹上萌奈
カンテレの女性アナウンサー。別の女性アナウンサーがいる場合もあるが、基本は竹上アナである。
司会者席に座っているが、ジュニアが大半を進行してしまうのでオンエアでは発言するシーンがなくただ居るだけの状態になっているケースも多い。ただし、審査委員長が権利を剥奪された回では代わって審査委員長を務めたこともある。
また、大喜利で女子アナに関するお題が出ると積極的に回答者として参加しており(プレイヤーではないので勝敗には関わらない)、かなり毒の効いた回答を披露することに定評がある。
審査委員長
基本大阪吉本のベテラン芸人、そこそこの大御所が赤いジャケットを着用して務める。ドローが多いとブーイング食らう。スペシャルでは通常回以上の大御所や他事務所、関東の大御所芸人が審査委員長をすることもある。逆に通常回の審査委員長がスペシャルではプレーヤーに落とされることも。
主な審査委員長たち
お笑いコンビ130Rのブサイクな方。東京の芸人(ほぼ真空ジェシカ川北)たちから舐められている男。
上記の相方。彼だけは赤ジャケ服を着ずいつもの白スーツを着てる。
彼が来ると番組の雰囲気がかつて放送されていたNHKの「満員御礼!ケータイ大喜利」っぽくなる。出演は正月などの特殊回が多かったが、近年は通常回にも顔を出すことが多くなった。
FUJIWARAの顔が大きい方。一度、彼とキス出来る権利を掛けた唇王が開催された。
相方はプレイヤーとして出演し好成績を残しているが、フジモンは「なんでもやるが大喜利だけはNG」のため絶対プレイヤーはしたくないとのこと。不祥事を起こして活動自粛することになったが、その直後に放送された回で番組の絡みの流れで審査委員長を降ろされるというミラクルが起きた。
吉本の最終兵器野性爆弾のエキセントリックな男。SPではよくプレイヤーに落とされることに不満を漏らしていた。
ちょいちょいいらん事言って赤ジャケ没収未遂があったが、遂に1回本当に没収されてプレイヤーになってしまった(交代で椿鬼奴が委員長に)。相方はたまにプレーヤーで出ている。
お笑いグループザ・プラン9のリーダー。審査員として最多出演しているが、ある芸人に東京では誰にも知られてないと言われてしまった。
相方たちはプレイヤーとしてほとんど出ている。自身もプレイヤーとして出場したことがある。
ブラックマヨネーズのハゲて太ってる方。大喜利のお題でよくHAGEを弄られている。相方はほとんど出ていない。
全国ネットのスペシャル回で審査委員長を務めた際には、スペシャル回の前任委員長らと比べて格落ちするため緊張しないなどと弄られていた。
新春特番などの全国放送回でたびたび審査委員長を務めている。後輩芸人に結婚出来ないことを弄られ倒されている。
2022年の新春スペシャルで満を持して審査委員長として登場。
プレイヤー
座王挑戦者たち。ベテランから旬の若手、無名の実力者などなど出演者は幅広く集められている。対戦時には確定で芸歴が表示され、そのほか座王経験のある者はその回数、M-1、R-1、KOCでの実績などが表示される。
シビアに1vs1での笑いの総合力が試されるため、この番組がトラウマになって出なくなる芸人もいるとか。
カンテレの番組のため当然だが、基本的に出場芸人は大阪勢が多い。しかし番組の人気拡大と共に関東勢や全国区にも出場者の裾野は広がっている。
300勝以上
西田幸治
笑い飯のロン毛の方。
初代グランド座王かつ初代ゴールドビブス(100勝達成)所持者。
2025年1月時点で唯一のブラックビブス(200勝達成)所持者であり、唯一の300勝達成者でもある。
座王獲得数は2位に3倍以上の差をつける70回。
全ジャンルにおけるあまりの強さから異名は座王の鬼。2022年からは審査委員長も務める。
相方はプレイヤーをしたり初回の審査委員長をしたりしている。
200勝以上
2025年1月時点で、達成者は西田のみ
100勝以上
100勝達成者にはゴールドビブスが与えられ、出場時に着用することとなる。
堂前透
ロングコートダディの細身眼鏡の方。
5人目のグランド座王かつ2人目のゴールドビブス所持者。見かけによらず情熱的なネタが多い。
大喜利が特に得意。メインジャンルではモノマネのみ勝率が5割を割っている。
この番組の細身センスメガネの代表格。相方はほとんど出演していない。
R藤本
ドラゴンボール芸人。基本ベジータと呼ばれており芸名で呼ばれると訂正する。
3人目のグランド座王かつ3人目のゴールドビブス所持者。通称お笑い戦闘民族。
東京勢なこともあり他のゴールドビブス勢と比べると初出場が遅めだが、キャラ芸人らしからぬ地肩の強さと苦手ジャンルのないオールラウンドさで結果を残し続け現在は通算勝利数、座王獲得数で西田に次ぐNo.2。
西田とはこれまで全国ネットスペシャル回だけでも計5回決勝の舞台でマッチアップしており、決勝の鬼vsベジータの構図はデジャヴとなりつつある。
スランプが原因で戦闘服を没収されたり、さらにその争奪戦が開催され錦鯉渡辺に奪われたり、ベジータキャラ抜きのR藤本として参戦したりしたこともある。
西森洋一
モンスターエンジンの工場長の方。
4人目のゴールドビブス所持者。田崎に強い。まだ黒髪の頃から出場していたが今ではすっかり白髪。
大喜利、モノボケ、トーク、モノマネどの分野でも7割以上の高勝率を残している一方、歌は若干苦手で負け越している。
相方は彼を下して一回座王になったことがあるが、出演回数は少ない。
その他主なプレイヤー
岩部彰
ミサイルマンのメンバー。武将様というキャラを演じ続けている。
通算出場数は西田に次ぐ2位。相方は出演したことがない。
第316回で99勝目を記録しゴールドビブスにリーチをかけるも、以降大スランプに陥り11連敗中で、半年以上も足踏みを続けている。
また負けると長尺で周囲を巻き込んだコントを始める。
大須賀健剛
セルライトスパの太っちょの方。
この番組で強いとされる細身センス眼鏡の名付け親。相手方が準決で滑りすぎの両者敗退となり不戦勝で優勝という珍事の経験がある。
2025年1月現在、座王獲得数で西田、R藤本に次ぐ第3位。勝ち星でもゴールドビブス獲得に迫る。相方はほぼ出てない。
ザ・プラン9の一応R-1王者の眼鏡の方。
もともとは審査委員長としての出演だったが、鬼の推薦でプレイヤー側に転向した。4人目のグランド座王。武将様にはゴエ爺とも呼ばれる。
田崎佑一
藤崎マーケットのサイコパス婚の方。
最初に鬼退治を達成したのに西森が天敵。2022年からはイーロン・マスクモノマネも引っさげている。相方は現在出演したことがない。
永見大吾
カベポスターのロジカル細身眼鏡の方。
何故かエルフ荒川とこたけ正義感から謎のアプローチを食らっている。
川原克己
天竺鼠のナスビの方。
2人目のグランド座王。「げまんちょ」で「初代げまんちょ」になった次の回で大敗した。東京芸人が出るようになってからはあまり出演していない。
相方はほとんど出てない。
フルーツポンチのヒザ川柳の方。初期は特別回の土下座王に出る程の体たらくで滑り芸人枠と呼んでもいいポジションだったが、「チープものまね」をモノにしてからはだいぶマシになり現在は通算勝率5割を超えている。
調子良い時と悪い時との落差が激しすぎる不安定芸人だが、6度の座王経験者。相方は一度も出演してない。
ギャガー3人のユニット。
サツマカワはオールラウンダーと称され6度の座王経験者、アキトはちょいちょいギャグで長期戦をする。大喜利が苦手などんぐりはあまり良い結果を残せていない。
ホストとギャル2名のトリオ。
きょんちぃは1度、信子は3度座王になっている。すがちゃんは緊張しぃなので負けが込んでいる。なお同事務所の類似トリオの人は意外にも善戦している。
ザ・マミィの結構助兵衛な方。
堂前や永見と同じく細身眼鏡。全国ネットSPで西田を倒し、座王になったことがある。
相方は出演回数が少ない。
タイムマシーン3号の太っちょ目つき悪い眼鏡の方。
座王経験者。相方はあんまり出演しない。
浅越と絡めば番組内限定ユニット「きつねとたぬき」になる。
渡辺隆
錦鯉の捜査一課長の方。
6人目のグランド座王。前述の通り、ベジータのジャケットが一度自分のものになった。
出演比率は少ないが、現在通算3敗のみという好成績。
相方は実は出演回数を上回っている。
何時も和服で決めてるコンビ。青髯の三島は性欲が和服を着ただけのド変態であることが発覚し、『変態侍』の二つ名を授かってしまった。
ヤジマリー。
スカチャンの缶プシューしている方。
お題
メイン
- 大喜利
一般的なものからMCの兄や審査委員長いじりに視聴者からお題募集から採用されることも。深夜放送のためか下ネタ系お題もそこそこある。通常回ではお題の中で唯一、椅子が2枠設けられており、スペシャル回ではさらに数が増える事もある。お題によっては対決者以外の人物(ジュニア、竹上アナ、審査委員長など)も一緒に回答する事もある。
- ギャグ
モノマネのようなギャグはセーフになるらしい。またギャガー同士が対決すると長期戦になりやすい。
- モノマネ
こちらもギャグのようなモノマネもセーフになるらしい。
- モノボケ
番組が用意した小道具を使ってボケる。たまにそれ以外のものでボケる芸人もいる。またある大会のトロフィーも小道具扱いされ、損在に扱われる。
- 歌
出題曲に合わせて適当に詞をつけて歌う。替え歌ではなく、インストゥルメンタルやイントロ部分が多いのが特徴。たまに名曲が生まれ、総集編で歌ネタ特集することも。
- 1分トーク
自由なテーマで1分ほどトークを披露する。話術の腕に自信があれば手堅く勝てる。
サブ
上記以外のもの。芸人の活躍によってレギュラーチェアに昇格するものもある。
- 写真
写真に一言添える。初期のレギュラーお題だったが現在はサブに降格。
- 土下座
土下座をしながら謝罪でボケる。(懇願でも良いらしい)
- キス/ビンタ
マネキンを使ってキスし、その直後か直前にボケる。コロナの影響で挑戦前後には消毒されるシーンが放送される。
- メンチ
審査委員長に睨みつけながら近づき、一言申してボケる。大抵の審査委員長は気まずくなるが、某審査委員長にはご褒美らしい。
- 寝言/死に際
ベッドの中で寝言を言うか、心肺停止寸前の断末魔を披露する。
- 司令官
グラサンをかけた某司令官の出で立ちで誰かに命令を下す。尚、BGM付き。
- ぬいぐるみ
可愛いテディベアに向かって反省や愚痴と言った心の声を投げ掛ける。
他、随時追記予定
備考
指名されなければ負けることはないので、終盤まで残っていたからといって強いとは限らない。単純に椅子取りが強くて決勝戦まで生き残るプレイヤーも当然いる。
2022年から藁の中の七面鳥のアレンジが募集されている。視聴者からの一般公募だが、中にはガチの大物ミュージシャンが手がけたものが採用されることもある。
関連用語
- 鬼退治
西田に挑戦することを指す。
- 細身センス眼鏡
細くて眼鏡かけた芸人を指す。2024年にはスペシャルが開催されたが、何人かそんな訳ない人が紛れ込んでいた。
- げまんちょ
関西のあるベテラン芸人が生み出した繰り返し使用してはいけないフレーズを指す。
関連タグ
別表記