注意
当該人物は、今日までのX(旧Twitter)に関する騒動(後述)故に批判が非常に多く、時折誹謗中傷や印象悪化に繋がる表現、客観性や根拠を著しく欠いた記述などが追記されることがあり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
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概要
1971年6月28日生まれ。南アフリカ共和国・プレトリア出身のアメリカの実業家、エンジニア、投資家である。電気自動車大手テスラのCEOであり世界長者番付でも最上位。
2024年米国大統領選でドナルド・トランプ共和党候補が勝利した後、民間人ながら政権の中枢でもコストダウンを中心に辣腕を振るう予定である。
2021年1月7日、純資産が1,885億ドル(約19兆9,586億円)超に達し、ジェフ・ベゾスを上回り世界一の富豪となっていたが2023年以降はルイ・ヴィトンなどを傘下に持つLVMHの取締役会長兼CEOのベルナール・アルノーが上回り2位となっている。
ロシアによるウクライナ侵攻の際には、寸断されたウクライナのインターネット環境を助けるために、自社の衛星を介したネットワークの使用を許可した。参照
実はブラジリアン柔術の達人であり、Meta社創業者で同じく柔術の達人であるマーク・ザッカーバーグとの交流戦の話が持ち上がっていたこともある(ルールの面で合意が取れず中止)。
ソーシャルメディア上のフリーダムな発言がしばしば舌禍となり、テスラなどの株価の急落や後述の騒動で世間を振り回している。
11人もの子供がいる性豪だが、そのうちの一人のヴィヴィアン(旧名ザビエル)がコロナ禍の最中に性転換したことについて、昨今のLGBTQ運動に惑わされたことが原因だと考えて深く落ち込んでおり(曰く「子供を失った」「推進者たちは刑務所に行くべき」)、故に同運動について否定的な立場を取る。
Twitter買収
2022年10月28日、440億ドル(約6兆5000億円)でTwitter社を買収、所有権を得た事で前代未聞の大規模リストラ(全社員の半数近くに当たる約3700人)を敢行した。また、残った社員にも在宅ではなくオフィスワークを命じた。(その際、『馬車馬のように働け、それが嫌なら会社を去れ』(要約)と言ったと伝えられている)
2023年7月28日からは新名称をXに変更させている。
しかし、大規模リストラの影響からかイーロンが所有権を得た以降のTwitterは不具合の多発やAPIの有料化を発表するも音沙汰がないなど迷走する事になり、それ以前からUIの変更など運営の対応に不満を抱いていたユーザー達からは嘆く者や諦観する者、インスタなど他のSNSに移る悪循環に陥っている。
2023年7月にイーロンによるTwitterの仕様変更でユーザーが混乱する中、Threadsが前倒しでサービスが開始された事や将来的にTwitterを有料化する可能性を示唆したりブロック機能の廃止を表明するなど騒動が起きるたびにThreads、Misskey、タイッツーなど別のSNSへ移る事を検討するユーザーが増加する事態となっている。
イーロンはTwitterをスーパーアプリ化させる事を目指しているものの上記の騒動を繰り返した事でユーザーどころかスポンサーも次々と離れた事で広告収入も減少しており、大規模リストラ前よりも一時的に経営が悪化した。
上記の仕様変更に伴い収益化プログラムも導入した事によって2023年冬以降からはトレンドに便乗するインプレゾンビや返信に「プロフ見て」などエロ垢を装った大量のスパムからフォローされる迷惑行為が大量発生するようになってしまった(2024年10月のプログラム改訂で対策された)。
一方で従来はハフポスト社はじめとするリベラルな言説が常にトップニュースになるようなことが無くなったことや、風説の流布を防ぐ「コミュニティノート」機能が実装されたことなどは評価されてもいいと考える人たちも一定数居る。
また2023年12月の決算では前期比2億円の増収を果たしている。
何らかの改変をするたびにTwitter(X)からの移転先を探す人は多いが、それでも結局Xに留まらざるを得ないという人は多く、今のところはまだビジネスを瓦解させるまでには至っていない。
新機関のトップに
2024年におけるアメリカ大統領選挙において、ドナルド・トランプ氏は再選を果たしたことに伴い、イーロンはトランプ大統領がアメリカ政府に新たに創設する行政機関『政府効率化省(Department of Government Efficiency、通称:DOGE)』を、同じ実業家であるビベック・ラマスワミと共に組織のトップとなって率いることが、トランプ大統領によって表明された。
イーロンが語るところによれば、政府の年間5千億ドル以上(日本円で約77兆円以上)の歳出を削減することを目標に掲げているとのこと。
更に共同トップのビベックが同省の優先事項の概要を示し、その1つは"財政削減のために一部の政府機関を完全に廃止する"とのことで、「連邦政府の肥大化した分野では大規模な人員削減が行われるだろう」と語っているという。
人気ゲームの大炎上問題に参戦
UBISoft(以下「UBI」)による潜入アクションゲームの人気シリーズであるアサシンクリードシリーズの最新作で、日本を舞台とした『アサシンクリードシャドウズ』について、あまりにも日本を侮辱しているかのような内容が散見されたため、国内外の各方面から失望・怒り・批判が寄せられ、大炎上となった事件である。
詳細はこちら→アサシンクリードシャドウズ炎上騒動
イーロンはこの炎上問題に関心を示し、以下のようなポストをしている。
本作の時代考証に協力したのは日系アメリカ人のサチ・シュミット・堀というLGBT研究家である。しかも自身のフォロワーの中にはUBIの元社員が創立したと噂のポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)コンサルト会社『SweetBabyINC』が含まれており同社が堀を紹介したとしてその関与が疑われていた。あろうことから堀は「女性が活躍したゲームが少ない」とゲーム業界を嘲笑うかのような発言しており、更には「奈緒江も弥助もLBGT」という発言があると批判が殺到するようになった。
これに対し「実在した黒人ゲイの主人公になど到底受け入れらないから作り直して延期すべきでは?」といった内容のツイートに、イーロンが「DEI kills art(DEIは文化を壊す)」とリプライ(リンク)したことで、SNSの大物までもが介入する事態に驚きの声が上がった。
なお、マスクが言うDEIとはD:ダイバーシティ/Diversity(多様性)・E:エクイティ/Equity(公平性)・I:インクルージョン/Inclusion(包括性・受容性)の頭文字取った略称で、総じてポリコレのことを指している。
Artは芸術・美術の意で見られがちだが、元々は文化全般を指した言葉である。
そこに、このマスクのリプライを批判した開発者の「そもそも2人の主人公が登場する予定ではなかった」というインタビュー(参考。原文はイタリア語)の再発見が主に日本のネット掲示板で話題となった。
概要でも述べた通り、マスクは息子の性転換をめぐってひと悶着した経験があり、それがこの主張に繋がっているというのは想像に難くない。
日本との関わり
恐らくビジネス的な意義もあるのだろうが、マスクはしばし日本やそのカルチャーについて明らかに好意的ととれる発言や行動をしている。
- 概要で述べた通りブラジリアン柔術の達人だが、この武術のルーツは日本の古流柔術である。
- マスク率いるテスラ社は、北米でトヨタと2010~2014年まで業務提携を行っていた。
- 2011年7月に来日し、当時東日本大震災の被災地、および原発事故の地となって日の浅かった福島県相馬市に太陽光発電システムを寄付した。当時海外の著名人たちが放射線被害を恐れて来日を拒否していた中、原発事故後わずか4ヵ月での福島県訪問はかなり勇気のいることだった。
- 2018年10月14日Twitterにて『君の名は。』のトレーラー映像のURLと共に「Love Your Name(君の名は。好き)」と投稿。これのリプライに対して『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『エヴァンゲリオン』なども挙げた。
- 2019年1月に『賭ケグルイ』のTシャツを着て公共の場に登場した。
- 2019年4月に、Twitterのアイコンを『鋼の錬金術師』主人公のエドワード・エルリックにしていた。
- 2021年1月13日Twitterにて、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の輿水幸子のミーム画像を投稿したことで、「彼もプロデューサーなのか⁉」と騒ぎになり、トレンド入りを果たした。
- 2021年10月14日にTwitterユーザーから「おすすめのアニメはありますか?」と聞かれ、『新世紀エヴァンゲリヲン』『攻殻機動隊』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』『鋼の錬金術師』『DEATHNOTE』の7作品を挙げた。
- 千葉県佐倉市の柴犬「かぼすちゃん」が元ネタとなったネットミーム、およびこれをデザインとした仮想通貨の『Doge』のユーモアセンスを好きだと公言しており、2023年に一瞬だけTwitterのロゴ代わりにしていたこともある。また翌年かぼすちゃんが亡くなった際、Xに「Rest in Peace」と追悼コメントを投稿している。
- 2023年7月6日にTwitter(当時)のコミュニティノート機能が日本でテスト運用され、良い感触が得られたという旨のTwitterジャパンのツイートに対し、マスクは「どうも ありがとうございます」とひらがなを用いて引用ツイートした。
- 2023年夏に「Just arrived in amazing Japan(素晴らしい日本に到着)」というツイートと共に来日。幕張で行われた音楽イベント「ソニックマニア」で、元恋人のグライムスのライブをネット配信した上、自分も無許可で乱入して物議を醸した。またこの時息子と共に豊洲のチームラボプラネッツを訪れたことも投稿していた。
- 2024年6月5日Xにおいて、東京都が官製マッチングアプリの設計を計画しているニュースのポストを引用し「日本がこの問題を重要視していることをうれしく思う」「抜本的な対策をしなければ日本(そして他の多くの国々)は消滅するだろう」と少子化の危機的な状況について言及した。
- 2023年7月23日と2024年11月21日にXにて、日本語でそれぞれ「侘寂」「侘び寂び」とだけ投稿。億単位の海外フォロワーたちと、日本人ユーザーも混乱させた。
余談
- 2024年にワシントン・ポスト紙により「研究・学術研修目的のビザでアメリカに入国したにもかかわらず、マトモな研修・研究を行なわずにアメリカ国内で起業した」という疑惑が報じられた。
- 万が一、この疑惑が本当ならば、ドナルド・トランプ氏の有力支持者であるイーロン・マスク氏本人がドナルド・トランプ氏が大統領に再選され、トランプ氏の公約が実現した暁には「就労などの目的でアメリカに不法入国した、またはアメリカ国内で不法就労を行なった外国出身者として本国への強制送還の対象となる」可能性が出て来る。
- 当然ながら、イーロン・マスク氏は、この報道に対して反論・批判を行なっている。