注意
現在、この言葉への評価は賛否両論となっています。
賛否どちらかの立場に傾く事なく、公平な記述になるよう十分に注意してください。
概要
Twitterを買ってXに改名した事で有名なイーロン・マスクのポストの一つであり、元は『アサシンクリードシャドウズ』の批判に対する反応(リポスト)だった。(リンク)
しかし有名人の発言だからかこの言葉に反応する者は多く、特に『アサシン クリード シャドウズ』のエグゼティブプロデューサーは過剰に反応し、『PCGAMER』の記事にて「feeding hatred(憎しみを煽っている)」と名指しで非難していた。
またGamesRadar+の記事にはマインドフルネスのアプリを実践した事を語っていた事など、エグゼティブプロデューサーの発言や様子が細かく記されている。
企業に目を付けられる事となったイーロン・マスクだが、実は彼は元々「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」に否定的な事で知られており、SNSや記事などでポリコレ(で歪んだDEI)を非難している。
そして有名人故かポリコレ思想を持つ者には目を付けられており、彼の関与を仄めかす情報を出される事さえ嫌がる擁護派も居る。
因みに擁護派はこの事について「弥助が黒人のゲイとして登場する」というXのデマポストにコメントした」と主張しているが、公式の人間が抑えきれずに大袈裟に反応したせいでデマと言い切れなくなってしまっている(反応が大袈裟すぎると余計に疑われる)。
そもそもポストに反応して出した一言に対して「デマにコメント」や「憎しみを煽っている」などと反応していたら逆効果でしかない。
DEIとポリコレ
DEIとは「Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)」の略称であり、要するに「人種や宗教、趣向に思想などが人それぞれに違う事を受け入れ、それでいて偏見も差別もないようにしよう」という一種の戒め。
しかし、本来は自分から心がけるものである筈のDEIを人に押し付ける勢力が活発になり、DEIを掲げておきながらマイノリティ優遇やマジョリティ差別などのようなDEIとは懸け離れたた行いをしだす者達が増加しだす。
これはポリコレこと「ポリティカル・コレクトネス」(和訳すると「政治的正しさ」)の影響によるもので、「政治的正しさ」の基盤となる特定の国や団体が持つ価値観や認識によってDEIに対する解釈のズレが生じている為に問題が発生しており、DEIを掲げながら差別行為をするという奇妙な思想が発生する事態となった。
そしてポリコレ思想の持ち主は「自分達は正しい事をしている」と思っている為、自分が行った差別や侮辱も「正しい事」と認識している為に自覚する事が出来ず、「自分達の正しさ」に連なるものが批判されると、批判意見やそれを言った者達を「悪」と認識し、例え間違っている事だとしても、「自分達の正しさ」に基づいたものであるならば平気で行える。
この特性故に「DEI的でない」発言や行動をした企業や個人に対し集団嫌がらせを行い、社会的に抹殺しようとするキャンセルカルチャーを行う事があり、社会問題となった。
その中でもあるコンサルティング会社による活動が有名になっており、従業員や元メンバー、そしてCEOが発したいくつもの問題発言も話題になった。
更にポリコレを支持しているような動きをするメディアも存在しており、「嫌がらせ」や「差別」などのレッテルを貼るなど批判に対して非難する記事が出る事もあった。
また、「ポリティカル・コネクトレス」「DEI」が持て囃されるとクィアベイティング(Queer‐baiting、実際に同性愛者やバイセクシャルではないのに、性的指向の曖昧さをほのめかし、世間の注目を集める手法)もしばしば炎上案件となり問題視された。(この手の社会的マイノリティに対する支援に乗っかる似非マイノリティ問題は昔からある。)
つまり「DEI kills art」の中の「DEI」というのは、ポリコレによって歪んだ「DEI」を指しており、「DEI kills art」は「ポリコレ(によるDEI)が芸術を殺す」という意味だと思われる。
そしてエグゼティブプロデューサーは自分たちが正しいと思った事を非難されたと感じたからこそ非難したのであり、UBIやその支持勢力もアサクリシャドウズを批判する者達を非難している。
尚、そのエグゼティブプロデューサーは2024年11月1日に出たGamesRadar+の記事にて「歴史は本質的に多様である」と発言した他、「私たちの包括性への取り組みは、歴史的真実性と多様な視点の尊重に基づいており、現代の課題によって動かされているわけではありません」と主張した。
(しかし間違った歴史描写や季節描写などが入った映像や画像を公開しておきながらの発言だった為、後述の炎上が続く要因となった)
尚、ポリコレことポリティカル・コレクトネスはロシア革命の後に誕生した社会主義の一種の語彙として登場したものであり、それ故に社会主義の思想を持つ人や過激な左派グループも使っていた。
そしてこの手の思想を持つ者達は「DEI」「中立的」「リベラル」などといった言葉も多用する為に「人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まないとされる、中立的な表現や用語」というイメージがポリコレに根付いたのかもしれない。
そしてそのイメージを真に受けてポリコレを「不平等をなくすもの」「中立的な活動」と思って擁護する声も出ている。
しかし国際的な祭事での惨状により、社会を滅茶苦茶にしている様子を目の当たりにした事で、反発の声の方が強くなった。
そして主に海外で行われている様子から、出羽守と称される海外賛美をする者達が支持しており、LGBT理解増進法という当事者に批判された法案が日本で可決される要因としても疑われている。
更に「平等」という言葉を使っている事から、フェミニズム活動家やツイフェミと称される「男女平等」を唱える事で(唱える者自身を含む)女性が優遇される事を求める者達からの支持も得ており、ポリコレ批判に対して「男性支配的」や「人種差別的」などのレッテル貼りが発生する事もある。
しかしポリコレ活動が活発化した影響で、男女ごとの区別を差別と称した反発が激化し、『「心は女性」と称する男性』が女子競技に参加して無双するという、支持が裏目に出たような事態が増えた。
因みにUBIはポリコレに積極的な企業だったようで、ホームページでも「Diversity(多様性)」と「Inclusion(包括性)」を強調している。
マスクがポリコレを憎む理由
実はマスクには子どもがいたのだが、医者が金銭目当てで無許可で性転換をさせられたとし、それ以来子どもとは断絶状態となっている。マスクは『子供は死んだ』と考えておりポリコレに対して激しい嫌悪感を抱いている。
(※ただし、これに関しては該当のマスクの子供、当事者であるヴィヴィアンが「マスクの主張は事実と全く異なる、当時は父も同意書にサインしたのに後になってから「騙された」とか言い出した」「私は物心がついた頃から実際の性別とは異なる性自認を自覚していたが、父からはそれについて事あるごとに嫌味を言われていた」と主張しており、医者が金目当てで行ったという話もマスク個人の推測という裏付けのない主張に過ぎず、マスクがそもそも当人の意思を尊重していない部分も強いため、「無許可で性転換」というのは真偽不明の話として留意する必要がある。)
上記の事情からマスクの子供については事情が異なる可能性があるが、実際に過度なポリコレの流れには本当に性同一性障害なのかを確認する前に性転換を勧めようとする動きや、背景事情を確かめずにそれを支持する企業もあるため、これを問題視する意見も存在する。
ROGD(急性性別違和症候群:Rapid-Onset Gender Dysphoria)」という、トランスジェンダー伝染説と呼ばれる「性別違和(性同一性障害)はインターネットを介して伝染し発症する」という「仮説」がある。
これは偏った統計手法・臨床的な検証が実施されていない等の理由で科学コミュニティでは否定されている説(要は疑似科学)なのだが、若者の思春期の性のゆらぎの不安を煽り、不必要な手術を受けさせるのは一種のコンプレックス商法ではないかと保守とリベラルの対立点となっている。
(表現の自由戦士の記事内の『トランスジェンダーになりたい少女たち』出版妨害事件も参照。)
『アサシン クリード シャドウズ』のポリコレ炎上について
今でこそ『アサシン クリード シャドウズ』に関する非難批判が多くなっている日本だが、初めはそこまで反応していなかった。
弥助という人物を主人公に起用した事を発表した事を批判していた人の多くは日本以外の国の人であり、当時の日本は寧ろ擁護派の方が多かった(この段階から史実とかけ離れている事に気付いて批判する日本人もいたが)。
この認識の違いはポリコレによる問題発生の頻度とその被害の差にあると思われる。
海外だとポリコレは深刻な問題となっており、ポリコレを押し進めている欧米の有名企業がある。
対して日本だとポリコレによる問題やその被害があまり目立っていない為、ポリコレへの危機感を持つ日本人は少ない。
日本が署名活動するまでに至ったのはUBIやそれを支持する者達による暴論や無自覚な差別に加え、「歴史の出来事を題材としたフィクション」と称する事も憚られる程の雑な歴史考証に基づいた公開映像やコンセプトアート(一部削除されている)、中国語らしき字幕(繁体字)が付いた日本向け映像の公開(現在は非公開)などのような日本やアジアを侮辱しているかのような行為がたて続けに判明したからであり、そうでなければ対岸の火事気分で擁護する日本人が多いままだった。
尚、当の元凶やその支持者は「自分達は正しい」と未だに思っているのか、謝罪しないどころか非難や暴論を続けるなど、更なる批判の種を自ら蒔き続けている。
(6月以降は日本向けのインタビューで「フィクション」という言葉を多用しながら日本以外では「史実に忠実」などと発言している為、UBIは解っててやっている可能性が高い)
また、7月23日にUBIJapanから『アサシン クリード シャドウズ』開発チームより、日本コミュニティの皆様へという謝罪文らしきものが付属したポストが掲載され、「UBIは謝った」と主張する声が出始めた。
(英語版も確認されており、こちらはXアカウントの『Assassin's Creed』のポスト「The Assassin's Creed Shadows team has a message for our Japanese community.」に出ている)
しかしその内容は日本に向けて発信したインタビューのようにシャドウズがフィクションである事を強調する文が主体となっており、プロモーション素材に監修が行き届いてなかったという主張や関係者に責任はないとして批判を止めて欲しいという要求であり、これまでUBIが行って来た根拠のない情報の流布や批判に対する反発姿勢など、話題になった問題行為に関しては謝っていない。
そして弥助を侍としている事については「議論の的になっていると認識している」という趣旨の発言をしつつもそれについての見解はせず、代わりに「奈緒江(日本人の忍者)も同じく重要人物であり~」という奈緒江を身代わりにして話題を逸らしているような文があった。
英語版も英語の文章ながら日本コミュニティ(Japanese community)に向けたものだった事から、日本に謝罪した事をアピールする目的で出した可能性があり、事実、日本以外には「史実に忠実」「伝説の侍」など、嘘情報を広め続けている。
そして公開された様々なトレーラーで歴史的背景や季節感など、舞台のモデルとなる戦国時代の日本に関する考証の雑さを見せ続けており、それでも制作陣は自信満々な発言を繰り返した(主に海外メディアで)。
因みに関ケ原鉄砲隊の旗の無断使用に関しては本部からは謝罪せずに日本支部に謝罪させるという手法をとっており、これに関しては2024年6月13日に出た『「歴史の空白を私たちのストーリーで埋めた」というサムネイルの動画(IGNJapan)』同様、他の国に向けて情報を発信する気はないようだ。(IGNの記事には出ていたが)
そして7月からあった鉄砲隊関係者からの削除依頼をUBIは拒否し続け、依頼を呑んだのも株が下がり、オンライン展示を中止し、発売延期を発表した後の事だった。(オンライン展示の中止発表は9月24日、発売の延期発表は9月26日)
報告があったのは10月21日だった事から、UBIは3ヶ月ほど削除依頼を拒否し続けた事になり、その拒否期間もあって商品現物の確認するまでは安心できない状況となった。
撤回表明も謝罪もされてない発言一例
- 「歴史に基づいたゲームであり、プレイヤーには歴史と戯れる機会を持ってほしいと思っています。この時代は非常に魅力的で称賛の対象であり、ポップカルチャーに多大な影響を与えています。16世紀の日本を忠実に再現にするため、著名な専門家の助けを得て、中世日本を再現するために必要なすべての情報を持っているかどうかを確認できたことは幸運でした。」
5月16日のファミ通の記事での歴史監修とワールドディレクターを務めるSTÉPHANIE-ANNE RUATTAの発言
弥助について
『アサシンクリードシャドウズ』の第一の間違いはポリコレの為に弥助を主人公として起用した事なのだが、その事に関して無頓着な日本人は意外にも多い。
これは歴史に興味を持ってない日本人が多いからと考えられ、産経新聞の記事によると歴史学者の呉座勇一曰く「受け取り手が常に歴史に興味を持っていれば、こういう設定のゲーム(弥助を主人公の1人にした『シャドウズ』)にはならなかったのではないか、と感じます。」との事。
(日本の政府にも歴史に関心を持たない人が多く、外務省が根拠も無しに弥助に関して「モザンビーク出身」「武士の身分を与え家臣にした」と発言していたという実例もある)
先ず擁護派の意見の中に「歴代でもゲーム起動時に『このゲームは歴史上の出来事を題材としたフィクションであり〜』という前置きがあった」というものがあるが、寧ろ『歴史上の出来事を題材としたフィクション』という前置きを出して来たゲームだからこそ、弥助を出してはならなかった。
弥助は実在するという情報はある。しかし詳しい事は歴史的資料の中にはあまり書かれておらず、海外からの黒人侍説は憶測と願望だらけの本の内容が主な元ネタであるだけに信憑性も少ない。
イエズス会の記録に「相当長い時間戦った」とあるが詳しい内容は書かれていない(単に武器を振り回していただけの様子を「戦った」と記したのかもしれないし、寺の中に立てこもっている様子を「戦った」と記したのかもしれない)。
そもそも明智光秀の家臣に「恐るることなくその刀を差出せ」と言われてあっさり刀を渡した事や、明智光秀に「黒奴は動物で何も知らず」と言われて殺されずに南蛮寺に送られたという逸話がある。
もっと言うと、弥助は明智の家臣に刀を渡す前は世子の邸(妙覚寺)に行ったらしいのだが、他の資料にはそこでの戦闘の記録がなく、本能寺や二条新御所のように火を放たれた記録も無い為、弥助が実際に戦った根拠が無い為、武士でなかった可能性の方が高い(学者の主張もそれを証明する為の資料がない為に憶測の域を出ていない)。
つまり弥助は史実を絡めた作品との相性が悪い、『歴史的に不明瞭な存在』という事になる。
そして「史実や歴史的人物を踏まえて作ったフィクション」「歴史事実を絡めたフィクション」などと『史実との関連性を主張するゲーム』を世に出すのであれば、史実と絡めづらい『歴史的に不明瞭な存在』を出してはいけなかった為、UBIは序盤の段階から間違っていたと言える。
因みに「そもそも戦国時代はそこらの農民が足軽から侍になれる時代だったので何とも言えない」と言う者も居るが、「そこらの農民」と称された人物でさえ、信長に仕え始めた頃は小者(武家奉公人)であり、そこから足軽組頭(足軽より上の立場)になるまでに数年掛かっている(対して弥助が信長の下に居たのは一年と数か月であり、出世するには時間が少な過ぎる)。
そしてイエズス会日本年報の「黒奴は動物で何も知らず、また日本人でもない故、これを殺さず」に反応したのか、「あくまで逸話であり、これを理由に明智光秀勢は差別主義者達だったと断定することは出来ない」など、いきなり差別主義者かどうかの話をしだす者も居る。
これに関しては資料の少なさから弥助の明確な立ち位置が分かっていない為に不明だが、「恐るることなく」という説得があった辺り、「差別」とは言いづらい。
(因みに扶持は武士以外も貰える事がある為、扶持を貰った事から特定する事も出来ない)
起用を譲らぬ意志
そもそも日本人でない人物を出したいのなら島原の乱や黒船来航など外国人が関わっていた出来事があった江戸時代を舞台にすれば良いのであり、その頃も侍と忍者は存在していたから日本人と外国人のダブル主人公も戦国を舞台にするより無難に出来た。
よって、弥助を主人公に起用する事を公式が拘っていた時点で『アサシンクリードシャドウズ』はポリコレ活動の一種である事は確かであり、その証拠を他ならぬUBIが出している。
公式ブログの記事では弥助の事を「 A real-life Samurai(実在の侍)」と称しており、CEOが「歴史上の黒人侍である弥助をモデルにした同ゲームの男性主人公に対する反発」に対する非難を6月28日のIGNの記事などで呼び掛けていた。
(起用に関しては「スタッフの好み」の可能性もあり得るが、好みで起用したなら前述の「歴史に基づいたゲームであり~」のような史実との繋がりを強調する発言は弥助と相性が悪いのでしない筈)
そしてお詫びの文章を見た限りでも弥助を侍とした事や主人公に起用した事に関する説明を一切していない辺り、開発陣は意地でも自分達の主張を曲げる気が無い事がうかがえる。
この事に対して「逆に「文句言われたから取り下げます」と言っても「制作者としてのプライドは無いのか」と批判は免れないが…」と言う人が居るが、「株価半減なんて事になるよりマシだっただろう」と言う人も居る。
もし謝罪文らしきもので書かれていた通り、開発陣が「敬意を持った表現で戦国時代の日本を描くことに注力」してきたのなら、開発陣の中に「戦国時代の日本を舞台にした「アサシンクリード」の制作は長年の夢でした」という言葉を嘘偽りなく語れる「歴史表現に情熱を傾ける」人間が居たのなら、初めから複数の国の人々を怒らせる事態に発展してはいなかった。
弥助とポリコレ
ポリコレ的思想を持つ人達は、弥助が侍(武士)やボディーガード(身辺警護)であると主張し続けており、「織田信忠による二条新御所での戦いは籠城戦だった為、実際に戦った根拠としては弱い」や「甲州征伐の際、弥助を連れて行ったとされる織田信長が現場に行った時には戦闘そのものが終わっていた」など都合の悪い情報を隠蔽したり、「こういうケースもあるから弥助は侍」など都合の良い説を支持したりと、自分達の主張を定着させる為の印象操作に励んでいる(ボディーガード説は侍説が無理だと判断した人達が食い下がる際の妥協策と考えられる)。
このような事をポリコレ側が行っているのは弥助が『戦国時代の日本に居た記録がある黒人』という稀有な人物だからであり、はっきり言ってしまえばそれ以上でもそれ以下でもない。
尚、弥助侍説という不確定な説を世界中に広め、ウィキペディア編集で印象操作を行っていた『鳥取トム』だった疑惑がある辺り、イギリス出身の日大准教授は単に自分が得する事を目的としていたと考えられるが、特定の人種や趣向を優遇させたいポリコレ側からすれば、弥助黒人説は非常に都合が良いものだった。
更に歴史に関心を持たず、要求を呑んだり鎮火を図ったりと何とかその場を治めようとする人が多い日本の特性も弥助を広めようとする者達に有利な作用をしており、定着した説の違和感を指摘する声に対して「通説だから」などの理由で抑え込もうとする声が出ており、批判を大々的に嘲笑する為の番組を作り鎮静化に乗り出す者達も出た(結果、火に油を注ぐ事となった)。
更にいっちょがみや逆張りで擁護する人も現れており、ある著名人は初めこそ「国会図書館に『弥助が侍』という本がある」や「モザンビークがそう言ってる」と話していたが、途中から「弥助が侍とかどうでもいい」と投げやり気味になり、追及されると「絶対的な証拠を出してください」という悪魔の証明を要求して話を強引に終わらせた事で炎上した(その後、その著名人は自身の主張を曲げないながらも謝罪し、動画を削除した)
このような擁護もポリコレを支持するメディアの記事に載る事となり、庇う側が考えている以上に事が大きくなっている裏付けとなった。
年が明けて…
様々な問題行為をやらかした事で評判が悪いまま2025年を迎えたUBIは、経済的な苦境に立たされていた。
売り上げも株も不振なのか、はたまた社員達の講義活動が響いたのか、ロイヤル・レミントン・スパにある子会社が閉鎖するなど、企業の縮小が行われていた。
シャドウズに関しては1月10日の発表で発売が3月20日に延期される事となり、広告の為なのかDLCの内容など情報の小出しが行われていた。
そして1月24日にストーリートレーラーが公開されたのだが、再生数よりも高評価数が遥かに多かったなど不自然すぎる状況が話題になった。
また、先行プレイの映像が1月24日に解禁される事となったのだが、犬を撫でれないなどのバグ発生シーンや非戦闘員と思わしきNPCに対しての金棒フルスイングなどの問題になりそうなシーンがSNS上で話題となった。
UBIの社内状況やシャドウズに関する噂やリーク情報が出ていた事もあり、『2024年に発売される予定だったが2回も延期したゲーム』の先行プレイでのバグ発生シーンは注目されやすかった。
そして季節感も時代背景も相も変わらず滅茶苦茶である事が公開された映像で明らかになった事で、UBIが2024年5月にシャドウズを発表した時から何も変わっていない事が証明された。
更にアートブックの内容が画像データとして流出するという洒落にならない事態も発生した。
しかも流れたアートブックの内容の中には「歴史に忠実」発言など物議を醸しだす情報もあり、SNS上で話題となった。
擁護激化の事情
ポリコレ的思想によって問題が起き、それが元となって批判が殺到し、ポリコレ的思想を持つ人達が自己弁護と徹底抗戦を行い、更に批判が激化する。
「自分達は正しい」と思いながら強行し続ける活動が大勢の反感を買い、有名企業の株が落ちたり評判が悪化したりと散々な目に遭う事もあった。
しかしそんなポリコレを擁護する人達も存在しており、批判の粗を指摘したり特定の情報を強調したり隠そうとしたりしている。
アサクリシャドウズに関するものだと開発陣が個人攻撃を受けている事を強調したり、2024年6月14日のgamedeveloperの記事と批判ポストを出して「google翻訳の誤訳を鵜呑みにしている」と非難したりしている。
しかし個人攻撃に関しては開発陣側に原因があり(シャドウズのシニアライターは「白人男性だけがプレイアブルキャラクターなゲームは十分なほどある」と発言をしていた事がある)、誤訳であるなら問題のある発言をUBIがしていた事になる(別の翻訳だと弥助(根拠不明の人物)と奈緒江(架空の人物)をセットで「日本の歴史に過小評価されている主人公」と称していた事が記事にあった)。他にも炎上と関係の薄そうな日本国内での売り上げの事を出したり「宣伝文句を真に受けた」とインタビュー記事でのUBIの発言を庇ったりしている(UBIは「歴史」を絡めたアピールを日本以外でしている為、「宣伝文句」では誤魔化し切れない)。
シャドウズ以外に関しても5月31日に出たトレーラーの時点からポリコレ要素の批判があった作品に対して「全く話題に上がってなかった」と主張したり、批判から擁護に変わった経緯や現状に諦観している様子を隠して創始者の擁護部分を強調したりしている。
このようにあらゆる手段を講じて擁護する側は必死になっているのだが、後からそれらの擁護が無意味になるような事を擁護される側がやってしまい、結果的に批判の声が増えてしまう事が多々ある。
おまけに批判の種になる情報が作るまでもなく勝手に出てくる割に擁護に使えそうな情報が余り出て来ない為、時には根拠や記事を無視した雑で強引な擁護が出てしまう。
その為、情報の錯綜や翻訳機能の制度などから来る事が多い批判側の粗に比べて違和感が大きくなりやすい。
パリ五輪の悲劇『ポリコレは文化を殺す』
7月27日のパリ五輪2024の開会式にて、自他国を馬鹿にしたような表現が確認された。
アナウンスが大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国を言い間違えただけに留まらず、首を落とされたマリー・アントワネット(彼女はオーストリアから嫁いできた異国出身のフランス王妃である)に扮しているつもりの人が窓から登場してメタル調の音楽が流れたり、最後の晩餐モチーフの演出をポリコレ思想強めな出演者達で行ったり全身を青く塗られた男がテーブルの上に寝そべったりという、死者と歴史と宗教を同時に冒涜しているかのような行為の数々が国際的な大会の開会式で行われていた。
これらの演出に関して猛烈な批判が出ており、イーロン・マスクは最後の晩餐モチーフの演出に関して「This was extremely disrespectful to Christians(これはキリスト教徒に対する極めて無礼な行為である)」とポストしていた。
そして猛暑なのにエアコンなしや肉(動物性タンパク質)や炭水化物のない選手への食事に、汚い事で有名なセーヌ川で泳がせるトライアスロンなど開会式後も劣悪な環境や競技の誤審が批判されている。
このような五輪のやらかしの影響により、アサクリシャドウズの炎上問題を「企業の問題」ではなく「国の問題」と認識する人が出ている。
パリ五輪後、パナソニック・TOYOTA・ブリヂストンなど多くの日本企業がスポンサーを降板。その一方で国際体操連盟会長の渡辺守成がIOC会長として立候補を表明している。
ポリコレとTDS
2024年の選挙にて当選されたドナルド・トランプ47代目大統領。
彼はポリコレやWokeといった思想を嫌っている事で知られており、当選が決まった時点で荒れ狂う人が出た結果、TDSことTrump_derangement_syndrome(トランプ錯乱症候群)という言葉が生まれた他、著名人のリアクションが記事になる事もあった。
因みに当選の影響はアメリカの大手企業にまで及んでおり、DEIを意識した活動の停止を行う企業が出てきた。
参照記事・「多様性廃止」に向かうメタ、マクドナルドら大手企業。トランプ「性別は男と女だけ」がもたらす閉鎖性(All Aboutニュース・2025.02.06)
参照記事・米アマゾン、年次報告書から多様性の記述削除(Reuters・2025.02.10)
そして2025年1月20日、トランプ47代目大統領は就任早々多数の大統領令に署名をしていたようであり、海外メディアで話題となった。
就任式では人種やジェンダーなどDEI関連の政策の終了させる節の発言をし、自身の政府の公式方針については「今日から性別は男と女しかない」と語っていた。
(これはDEIの推進に力を入れていたバイデン46代目大統領の政権による政策を覆す事を意味している)
このようなDEI推進を排除する動き(バックラッシュ)には反発もあり、2月3日の「第67回グラミー賞授賞式」では歌手のアリシア・キーズやレディー・ガガらがトランプ大統領の決定に反発し、DEI運動を擁護して多様な価値観が必要だと訴えている。
しかし前年のパリ五輪での惨状によって、思想の強い活動による影響の酷さを多くの人が思い知っており、更に公式の女子競技に参加した話や女子更衣室を使っていた話など「トランスジェンダーを自称する者の迷惑行為や犯罪行為」がニュースになっていた為、賛同する人が多い。
(「13歳の少女を自認する50歳の男性が8歳から16歳の少女が出場する大会に出た」なんて話も出ている)
また、ゲームやドラマなどの作品でDEI要素を押し付けられて来た人達からは称賛の声が出ており、ポリコレに傾倒しすぎた有名企業がこれを機に変わる事を期待する声も出ている。
また、これまで公式の政府機関ではなかったDOGEこと政府効率化省が、大統領令によってイーロン・マスク主導の政府機関として設立された事で、政府による支出の削減に取り組むようになった。
因みに就任式にてマスク氏が行った動きを「ナチス式敬礼」と称して非難する声が出てきているが、実は民主党員もマスク氏と同じ動作を行っていた事があったようで、Xにその時の写真が出ていた。
更に暴走したのか『卍マーク』をナチスのマークと称して叩く人も出始め、額に卍マークがあるアニメのキャラクターや日本の地図にある寺のマークにまで文句を言いだすポストもXに出ており、アメリカでの騒動がアジアに飛び火する事となった。
(『卍』はインドで発展した宗教で使われているマークであり、仏教でも神聖な印として扱われている)
関連タグ
DEI:Diversity(ダイバーシティ)、Equity(エクイティ)、Inclusion(インクルージョン)の頭文字を取った言葉で、多様性、公平性、包括性を意味する。
Get_woke,Go_broke:ポリコレによって企業が破滅していく状況から話題になっているミーム。近年、このミームを打ち消そうと「原因はwokeではない」という趣旨の主張をし続ける人が現れている。
弥助やないかい:曲中にこの言葉を参考にしたと思わしき歌詞が入っている。
クィアベイティング(Queer‐baiting):ポリコレによって新たに浮上した問題。実際に同性愛者やバイセクシャルではないのに、性的指向の曖昧さをほのめかし、世間の注目を集める手法である。日本でも「百合詐欺作品」などが炎上するケースが多い。
バックラッシュ(政治学・社会学):「反動」「揺り戻し」の意味であるが、LGBTの権利運動・リベラルな性教育・フェミニズム等に反対する運動(ジェンダー・バックラッシュ)が主にそう呼ばれている。これらの運動により、教科書の性の多様性に言及する内容が検定で廃止されたり、図書館から同性愛やトランスジェンダーに関する本が貸出禁止になるなどしている。近年アメリカでは保守派とリベラル派の対立により学校の図書館から互いの思想から敵視された本が次々と撤去されており社会問題化している。
表現の自由、表現の自由戦士:「アートが殺されないために」表現の自由を守るために活動している表現者や政治家は多数いる。あらゆる表現規制・検閲・言葉狩りに反対する立場を取る事を信条としている。反面、「表現の自由」という言葉を盾にしてポリコレ活動をする者達もいる。