概要
『対岸の火事』とはことわざの一つであり、『火事は大きな災いであるが、その火事が自分の近くで起こっているものではなく対岸(即ち川や湖、海等で隔てた向こう側の陸地)で起こっているものならば自分には被害が及ぶことは殆どない』ということから転じて、『とても大変な出来事だけど、自分には関係ない』という意味合いで使われる言葉である。
実際に単体で使うことは稀であり、危機感の薄い人に「対岸の火事ではないぞ」と警鐘を鳴らしたり、強く共感を覚える事柄に「対岸の火事とは思えない」と婉曲的に用いられることが多い。
例文
「災害はいつやってくるかわからないのだから、対岸の火事と思わず備えなさい」
「同じ子を持つ親として、この事故は対岸の火事とは思えない」