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Get_woke,Go_broke

げっとうぉーくごーぶろうく

アメリカの作家ジョン・リンゴーの言葉。アメリカのネットミーム。
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概要編集

アメリカの作家ジョン・リンゴーの言葉。

端的に言えば「過ぎたポリコレはコケる」。「Get woke」は「政治的な正しさに目覚める事、即ちポリコレに嵌る意識高い系になる事」、「Go broke」は「破産」を意味する。


より厳密には企業が「ポリコレ」的な価値観に組織的に傾倒してしまうのは作品の、本当の意味での多様性を失うだけではなく、経済的な意味でも破滅をもたらすということを説いている。


Woke(目覚め)とは?編集

Wokeという単語は、アフリカ系アメリカ人の間で使用された所謂「黒人英語」の文脈で「差別や偏見への批判」の意味で使われていたことに由来する。古くは1930年代頃から使われ始め、21世紀に入るとネット上の反差別運動で#Staywokeというハッシュタグが流行するなど、ネガティブな意味合いの言葉ではなかった。


しかし、これらの運動が次第に先鋭化し、自分達の主張の押し付けや自分達の気に入らない人物に対するキャンセルカルチャー吊し上げを繰り返すなどの問題行動が多発し、リベラル派や中道派からも批判されるようになった。オバマ元大統領はこれらの行動は「Woke」だと自分を示したいために起こっていると語り、「こんなやり方で世の中を変えることなどできない。そうやって気に入らないものに石を投げつけているだけなら成功には程遠い」「自分は決して妥協しないという態度、自分は常に政治的にWokeだという思い込みは、早々に忘れるべき」とWoke運動を批判した。外部リンク1 外部リンク2


結果、今日においてWokeという単語は主にリベラルや左派的な主張に対する揶揄として使われるようになり、日本におけるポリコレとほぼ同義の意味の言葉となった。


Wokeと批判されている企業達編集

広告や作品制作などがWokeであると批判され、その結果売上が低下した実例として以下のようなものがある。


  • アンハイザー・ブッシュ

アメリカのビール会社。 バドワイザーの広告にLGBTの人物を起用したことに対し、アメリカの保守層を中核とするボイコットが起き、バドワイザーの売り上げが急落した。参照


言わずと知れた有名企業…なのだが、2020年頃からポリコレを意識した原作改変や、Woke思想を盛り込んだ作品制作などを行っており、保守層のみならず既存ファンからも批判されている。

特にポリコレ作品の代表格と批判されているストレンジワールドは製作費の半分いくか行かないかの興行収入だった。

それ以外においてもポリコレ要素の多い作品を量産しており、ネット上ではこのミームを体現する企業と揶揄されている。


スパイダーマンアイアンマンなど、大人気アメコミヒーローを生み出してきた有名企業で、上述したディズニーと組んで『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのヒット作を生み出し、「マーベル・シネマティック・ユニバース」を世界的人気実写化シリーズへとのし上がらせたが、2023年末に公開された『マーベルズ』はMCU作品の中で歴代最低の興行となってしまった。


SF大作のSTARWARSや冒険活劇のインディー・ジョーンズで有名な企業。

同じくディズニーの傘下になって創始者が会社を去って以降は、それまで程の人気作を生み出せてはいないのが現状である。

『ローグワン』や『マンダロリアン』のような名作も出してはいたが、2024年のスターウォーズのスピンオフ作品であるザ・アコライトはスタッフや内容の思想が強すぎることやシナリオがそもそも破綻していることから視聴率が低迷し、シーズン1で打ち切られる結果となった。

(ちなみにルーカス自身はディズニー制作の作品群を「オリジナルのアイデアが失われている」と批判しつつも、『最後のジェダイ』を「素晴らしい出来だった」と絶賛し、作品にポリコレを重視するディズニーCEOが株主から批判された際は「彼よりもディズニーを知る者はいません。」と全面擁護している。)


  • ファイアウォークスタジオ

FPSオンラインゲーム『Concord』を開発したが、あまりの不人気さに二週間ほどでサービスを中止、プレイヤーへの返金対応が起き、最終的にはSIEがスタジオ閉鎖を決める事態に発展した。(サービス中止が発表される前は全くと言っていいほど話題に上がらず、中止が発表されてから初めて存在を知った人が多かったほど。)

ネット上ではポリコレ色の強いキャラが多いことが話題になったため、ポリコレ要素が強いゲームを「コンコードの再来」や「第二のコンコード」などと呼ぶ者もいた。


アサシンクリードウォッチドッグスなどといったゲーム作品を生み出した事で有名な企業。

しかし、最新作のアサシンクリードシャドウズでは、弥助という実在の人物を誇張して出来た「歴史に語り継がれている屈強なアフリカ人の侍」が主人公の一人に起用されており、当初はこれが黒人のゴリ押しと批判された。

しかし、それ以外にもゲーム内の日本描写が非常に不自然な個所が多すぎるにもかかわらず、開発者インタビューでは「歴史の描写と世界の正確な再現」とアピールしている事が発覚し、「日本人を馬鹿にしているのか!」と大炎上に発展。

そのため確かにポリコレに深くかかわった問題ではあるものの、騒動自体は根拠の薄い資料の参照や日本人に対する不誠実な態度への批判が主体となっており、もはやポリコレがどうこう以前の問題となっている



Wokeだとコケるのか?編集

一方で『マーベルズ』と同様に保守層から「Wokeの男性差別映画」と批判され、監督自身も「フェミニズム映画だ」と豪語した『バービー』は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜いて2023年公開映画で興行収入1位になっている。


同様に多様性をテーマに盛り込んだ『マイ・エレメント』も、公開初日には収入が全く奮わず大爆死扱いされたものの、そこから口コミで評判が広まって驚異の巻き返しを見せ、2023年公開アニメ映画では興行収入2位となった。

同年公開の実写版『リトルマーメイド』も、原作では色白の人魚だったアリエルをアフリカ人の女優が演じたことで大きく批判されたが、イギリス、メキシコ、日本などで売り上げを伸ばし、2023年公開映画で興行収入10位になった。


特に『バービー』と『マイ・エレメント』は、それぞれ「フェミニズム」と「多様性」がストーリーの根幹になっているため、逆に「Wokeだから売れた」という見方もできてしまう

そもそも「Wokeだからコケた」と言われる作品群は、いずれもWokeとされる部分よりシナリオや役者の演技などへの批判やそもそもマーケティングが足りなかったという指摘が強かった。

前述の『マーベルズ』を例に挙げると、(他社作品だが)同じく女性が主人公のヒーロー物である『ワンダーウーマン』や、黒人が主人公の『ブラックパンサー』はいずれも成功しており、マイノリティが主役を務めること自体が拒絶されているわけではないと証明されている(そもそもMCU作品の低迷に関してはシリーズ自体の長期化にともなうマンネリ化や、大看板キャラクターの卒業に依る処も大きい)。


そのため、「Get woke, Go broke (ポリコレはコケる)」を客観的に分析すると、


・作品の出来自体がそもそも悪いが故に、Woke的な要素が悪目立ちしている。

・後から無理やり多様性をねじ込んだせいで、シナリオや設定が破綻している。

・『マイノリティだから』という理由で実力不足なスタッフや役者を起用した。

・そもそもマーケティングが足りないため、存在自体を知っている人が少ない。


といったことが理由であると指摘する人も多い。


結局のところWokeであろうとなかろうと、エンタメ作品は「面白ければ正義、面白さを損なうのは悪」に尽きるのかもしれない。


関連タグ編集

ネットミーム meme


ポリティカル・コレクトネス ポリコレ


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