概要
アフリカ出身のアメリカ合衆国国民とその子孫。ただしアフリカ出身とはいっても北アフリカのアラブ人や南アフリカのアフリカーナーのような白人を祖先に持つ者を指す事はまずなく、一般的にはいわゆる黒人を指す。現在アメリカに住むアフリカ系アメリカ人は奴隷貿易によってアメリカに連れてこられた奴隷の子孫が中核だが、近年になって中南米やアフリカから移民してきた黒人も多くいる。
アメリカ合衆国の黒人はジャズやゴスペル、R&B、ラップなどの音楽文化を生み出している。
北米では祖先に1人でも黒人がいれば黒人とみなす「ワン・ドロップルール」というものがあり、今も慣習として定着している(祖先にインディアンやアジア系がいても血が薄ければ白人と見なされることが多いのとは大きな違い)。このためアフリカ系の血が薄く「黒人」でありながら外見的に白人とあまり変わらないような人も多くいる。
ただし、自己認識が「白人」のアメリカ人であっても、「ワン・ドロップルール」における「純粋な白人」かは別問題であり、例えば、遺伝子解析の結果、自分達ではほぼ純粋な白人だと思っていたバラク・オバマ元大統領の母方の家系にもアフリカ系の中でもアフリカ西海岸の住民に由来する遺伝子(要はアフリカ系アメリカ人の中でも「奴隷の子孫」の可能性が高い)が見付かっている。
著名なアフリカ系アメリカ人
- ウィル・スミス
- ルイ・アームストロング
- バラク・オバマ
- 父親はケニアからの留学生なので(いわゆる「奴隷の子孫」がアフリカでも西海岸にルーツが有るのに対し、ケニアはアフリカ東海岸)、アフリカ系アメリカ人の多数派とはルーツが異なる。
- ただし、前述の通り、「白人」が自己認識だったバラク・オバマ氏の母方の家系から「奴隷の子孫」の可能が高い「アフリカ西海岸の住民由来のDNA」が検出されている。
- マライア・キャリー
- マイケル・ジャクソン
- マイケル・ジョーダン
- ビヨンセ
- ボボ・ブラジル
- ジャッキー・ロビンソン