ゲーム概要
プラットフォームはWindows、PS3、PS4、XBOX360、XboxOne、WiiU。
2016年には続編「ウォッチドッグス2」が発売した。また、ウォッチドッグスとウォッチドッグス2の映画化が決定された。
舞台はCentral Operating System(通称:ctOS)と呼ばれるシステムで管理されているシカゴ。
エイデン・ピアースという凄腕ハッカーは独自仕様のスマートフォンでctOSをハッキングすることができる。
これを用いて戦闘、ステルス、カーチェイスを有利な状況に変えることが可能。
ゲームシステム
ハッキング
主人公のエイデンが使用するスキルであり、大抵のミッションはこれがお世話になる。
例えば、信号機をハッキングして交通を混乱させたり、カメラをハッキングして監視や操作したりと様々。
また、市民の個人情報を見ることができ、対象者をハッキングして電話の盗聴や口座の操作も行える。
クラフト
所持している素材でツールを作る。
敵を誘き寄せる「ルアー」、投擲して爆発させる「フラググレネード」、通報やスキャンを妨害する「ジャミング」など、目的に適ったツールを作って使える。
どこかに作成済みのツールを販売する店が存在するらしい。
オンライン
従来ではメニューからオンラインモードを選択してからプレイするが、本作ではシングルプレイ中からシームレスにオンラインモードに移行する様式である。
ゲーム中に他のプレイヤーからの挑戦や招待を受けたり、こちらから他のプレイヤーに介入するようになっている。
ただ自分以外のプレイヤーは一般市民に見える。
1vs1
ここではルールや勝利条件が異なるので、侵入や尾行を行うプレイヤーをA、受け側のプレイヤーをBとする。
- 尾行
侵入者Aは対象者Bを自分の視界に相手を入れ、尾行進行度を100%にする。
カメラ経由で監視しても継続できる。Bは進行度100%になる前にスキャンしてAを特定する。
BがAを特定できればチェイスに移行する。
- ハッキング
侵入者Aは対象者Bをハッキングし、その直後に円形状のエリアに留まりながら進行度を100%にする。
BはAを特定しなければならない。また、Bはジャミングを使ってAのハッキング進行度を1回だけ一時停止させることができる。
BがAを特定できればチェイスに移行する。
- チェイス
侵入者Aの尾行やハッキングの進行が失敗した時にルールが変更される。
AはBの追跡から逃れなければならず、BはAに逃げられる前に始末しなければならない。
- ctOSモバイルチャレンジ
特殊な様式。Aはタブレットやスマートフォンのコンパニオンアプリから挑戦、Bはゲーム本編で挑戦を受ける。Bは車両に乗った状態からスタートし、時間内にすべてのチェックポイントを通過する。Aはヘリを操作しながら警察車両を召喚したり車止めや信号機などをハッキングしてBを阻止する。
現在はコンパニオンアプリのサービス終了により廃止。
3人以上
モード | 説明 |
---|---|
レース | 公道を使い、1位を目指すモード。ライバルとぶつけ合ったり、ショートカットを利用したり、ハッキングで妨害したりしても構わない。8人まで参加できる(PS3/Xbox 360は4人まで)。 |
解読 | エリア上にあるファイルを長く保持し先に100%解読を目指す。保持している敵を倒すか、敵の近くでハッキングするかしてファイルを奪うことができる。人数によって個人戦になったりチーム戦になったりする。 |
用語
ctOS
ブルーム社がシカゴ中に導入したOS。作品中に登場する電化製品・電子機器はほぼ全てこれが導入されており、シカゴ中のあらゆるシステムを管制・統括している。
シカゴ市内各地にctOSのサーバータワーが建設されており、これをハッキングする事でゲーム内容が進行し各種アクティビティが解除される。重要なctOS施設には武装した警備員が動員されており、シカゴのあらゆるシステムに介在する重要なシステムである。
表向きには最新鋭のセキュリティと情報解析能力を持つ優秀なソフトウェアと喧伝されているが、裏ではctOSを導入しているスマートフォンやパソコン、監視カメラなどを経由してシカゴ市民の私生活やプライベートな映像や記録を常に収集している。
更には銀行の預金口座や給与明細から既往歴・犯罪歴・年齢・国籍までの情報もctOSが管理しているため、万が一ハッキングされればこれら個人情報があっという間にバラ撒かれる危険性も存在する。
ビジランテ
「自警団」を意味する言葉だが、本作では主に主人公エイデン・ピアースの異名として扱われる。独自に犯罪者を見つけ出し粛正していくエイデン・ピアースを見たシカゴ市民は彼をビジランテと呼ぶ。
デッドセック
シカゴ市内で活動する非合法ハッカー集団。市内各地に構成員が存在し、ctOSに依存しっぱなしのシカゴ社会の危険性とctOSの脆弱性を訴えている。ctOSの開発企業であるブルーム社とは対立関係にあり、度々ラジオニュースでも名前が登場する。
エイデンとは協力関係にあり、ミッションの際には情報支援を行ってくれる場合もある。
フィクサー
本作で登場する非正規の仕事を請け負う者達。「傭兵」とも「殺し屋」とも呼ばれる。
主に主人公を襲う敵キャラとして多く登場し、銃火器を用いて攻撃してくる。
シカゴ市内ではctOSのハッキング攻撃を主とするが、銃器による実力行使も厭わない。
オンライン対戦では、対戦相手のプレイヤーはこのフィクサーであるという設定になっている。
ストーリー
あるシカゴにおいて、ハッカーのダミアンと彼の弟子エイデンはホテルに居る多くの富裕層の口座を吸い上げる計画を実行したが、何者かが二人の行為を探知する。
エイデンは実行を中止しようとするが、ダミアンは侵入者を探しながら計画続行と判断、しかしエイデンはハッキングに使用したシステムを独断でシャットダウンした。
その数日後、何者かの復讐によりエイデンの姪であるレナ・ピアースが帰らぬ人となってしまう。
その犯人を突き止めたが、彼は何者かに雇われた実行犯に過ぎなかった。
エイデンはその計画犯となる何者かの正体を探ることとなるが、それはシカゴ全域に根を張った、静かなる陰謀の氷山の一角であった…。
登場キャラクター
- エイデン・ピアース : フォックス
声:森川智之
本作の主人公。39歳。姪の死を切っ掛けに、フィクサーから足を洗った。
人を傷つけるような犯罪自体を憎んでおり、自分とは関係の無い事件なども未然に防ぐ活動を行っている。
そのため、街の人々からはビジランテ(自警団)として認識されている。
現場に潜入してサーバーへの直接アクセスを行う「フィジカルハッキング」を十八番とするハッカーでもあり、これによってctOSにバックドアを仕込むことで特殊スマートフォンを通して大抵のctOS機器を瞬時にハッキング出来るようになっている。
フィクサー/ビジランテとして行動する際はスカーフをマスクの様にして顔を隠している。加えて、ctOSの監視カメラからはエイデンの顔はモザイクが掛かり全く識別できないようになっている。
犯罪に対して非情な言動を取るが、密かに家族想いであり、甥のジャクソンから慕われていたという。犯罪への復讐心も、その奥底には残された家族を守るという想いに根ざしている。
- ニコル・ピアース
声:本田貴子
エイデンの妹であり、ジャクソンとレナの母親。34歳。愛称ニッキー。イベントプランナーの仕事をしている。
エイデンがビジランテであることは知らないが危険な仕事に従事していることには感付いており、エイデンの独断解決で再び事件に巻き込まれる可能性に不安を感じており、同時にエイデンの身を心配している。
- ジャクソン・ピアース
ニッキーの息子であり、エイデンの甥。10歳。
妹レナの死がトラウマとなり、母以外の人物と会話ができない状態になっている。
伯父エイデンに対しても同様だが彼なりに伯父を慕っており、母からもエイデンに似ていると言われる。
- クララ・ライル : BadBoy17
声:宮島依里
エイデンの協力者。ハッカー集団「デッドセック」の一員。
序盤では「BadBoy17」と名乗り、顔を伏せて加工音声でエイデンに接触していた。
- レイモンド・ケニー : Tボーン
声:山路和弘
ctOS開発に関わっていた技術者。52歳。
自身を裏切ったブルーム社への復讐の機会を狙っている。
エイデン編から後の世界を舞台にしたDLC「BADBLOOD」では主人公となり、仲間のシーラ・ビリングスからの依頼を請ける形で様々な任務に就く傍ら、トビアスとともにブルームの監視網から逃れるべく奔走する。
- トビアス・フルーワー
声:高戸靖広
元ブルーム社勤務のホームレス。シカゴの高架下のジャンク小屋で生活している中年男性。
被害妄想が極めて激しく、初対面の人物を異常に警戒する癖がある。
あらゆる"ネットワーク"から離れて生活する過程で、ジャンク小屋の周囲にも機銃やグレネードランチャーを取り付けた改造監視カメラをあちこちに配置している。更に軽度の薬物依存、情緒不安定まで揃えた人物である。
ハッキング技術は比較的高い方であり、デフォルトからのサイバー攻撃を押され気味だったが迎撃できている場面がある。
DLCの「BADBLOOD」では主人公Tボーンの相棒として共に行動することとなる。
- ジョルディ・チン
声:山野井仁
中国系アメリカ人のフィクサー。
飄々とした性格だがエイデンの要請で武器や車両の調達、更にはエイデンの支援攻撃まで行う実力派。
服装は龍が如くシリーズの桐生一馬、顔はオールド・ボーイのチェ・ミンシクがモデル。
- ダミアン・ブレンクス
声:三上哲
フィクサー。エイデンの元師匠。47歳。
ホテルでの仕事の際に独断専行でハッキングした結果エイデンの姪が殺される事態を招き、現在はエイデンと絶縁状態になっている。その後エイデンに脅迫によって協力を強いており、事実上の敵対関係にある。
- ダーモット・クイン : ラッキー
声:中博史
マフィア「シカゴ・サウス・クラブ」のボス。75歳。
表向きには大富豪の慈善家として知られているが、実際はラッシュモア市長を脅迫しシカゴを裏から牛耳る黒幕的存在である。
- デルフォード・ウェイド : イラク
声:村治学
ストリートギャング「ブラック・バイスロイズ」のリーダー。26歳。
イラク戦争に参戦した元米兵であり、その軍歴を活かしてギャングを統率しているため「イラク」と呼ばれている。ラッキー・クインと協力関係にあるが実態はクラブの下部組織のように体よく使われている状態であり、クインのことは信用していない。
- タイローン・ヘイズ : ベッドバグ
声:大西健晴
イラクの従弟。バイスロイズの幹部だが実力面での評価は低く、幹部に留まれるのはイラクの親戚だからという面が大きい。
ひょんなことから、イラクの情報を欲したエイデンに利用されることになる。
- JB・マコヴィッツ:デフォルト
声:???
ネズミの面を付けた凄腕ハッカー兼DJ。デッドセックへの参加を望んでいたが拒否されていた。
DLCの「BADBLOOD」では、レイモンドが起こした停電事故で犠牲になった遺族であることが明らかになり、その復讐としてレイモンドを狙う。
- モーリス・ヴェガ
声:森田順平
何者かからの命令を受けエイデンを襲撃し、レナを死に追いやった実行犯。
エイデンに追い詰められ、命令を下した張本人の情報を吐かせるためにジョルディに監禁される。
- シーラ・ビリングス
シカゴ警察の女性刑事。DLC「BADBLOOD」に登場。ケニーとは旧知の間柄であり、仕事の斡旋を行う。
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別名・表記ゆれ
Watch_Dogs、watch_dogs、WatchDogs、watchdogs