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ドウデュース

どうでゅーす

2019年生まれの日本の現役競走馬。主な勝鞍は2021年の朝日杯フューチュリティステークス、2022年の東京優駿(日本ダービー)(以上GⅠ)で、その他に2023年の京都記念(GⅡ)を制した。
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プロフィール

生年月日2019年5月7日
英字表記Do Deuce
性別
毛色鹿毛
ハーツクライ
ダストアンドダイアモンズ
母の父Vindication
競走成績6戦4勝(2022年5月30日時点)
管理調教師友道康夫 (栗東)
馬主キーファーズ
生産者ノーザンファーム


2019年5月7日、北海道安平町のノーザンファーム生まれの日本の現役競走馬(22世代)。
父は日本で唯一ディープインパクトに土をつけたことで有名なハーツクライ、母ダストアンドダイアモンズは2014年から供用されている米国産繁殖牝馬で、ドウデュースは4番目の仔にあたる。

馬主であるキーファーズは、実業家(自動車ディーラー業)の松島正昭が代表を務める馬主法人。松島オーナーは2021年の凱旋門賞ジャパンカップに出走したブルーム(2021年サンクルー大賞優勝馬)も個人名義でクールモアスタッドと共同所有するなど、世界各地で活躍している馬主である。
ちなみに松島オーナーは武豊と20年来の親交があり、「武豊で凱旋門賞を勝つ」ことを目標に掲げて馬主を営むほどの筋金入りの大ファン。その他にも2016年には武豊プロデュースのトータルボディーコンディショニング施設を作ったりしている。

ちなみに、雑誌「Number」のインタビューで武騎手が語ったところによると、松島オーナーの馬主になったきっかけは、松島が馬券で苦労している話を聞かされた武騎手が「それなら馬主になった方がいいですよ」と薦めたこと。
その後、松島オーナーは無事馬主デビューしたのだが、武騎手の想像の何倍もの金額を馬主業に投資し続けてしまい、武騎手は「俺、マズいことを言っちゃったのかな」と思っていたという。

経歴

2歳(2021年)

栗東・友道康夫厩舎に入り、2021年9月5日の新馬戦(小倉競馬場芝1800m)で武豊を背にデビュー戦勝利を挙げる。
続く10月23日のアイビーステークス(東京競馬場リステッド競走芝1800m)も勝利する。

朝日杯フューチュリティステークス


そして無敗のまま乗り込んだ12月19日朝日杯フューチュリティステークスは3番人気に推され、最後の直線でセリフォスを抜いて、GⅠ初勝利。
鞍上の武豊は騎手生活35年目、朝日杯22回目の挑戦で悲願の初勝利を挙げた。
また、ドウデュースは令和元年に生まれたため、令和生まれのGⅠホース第1号となった。(ちなみに令和生まれ初の重賞勝利馬は同じく武豊でGⅢファンタジーステークスを勝ったウォーターナビレラである。)

こうした3戦3勝の成績が評価され、2021年のJRA賞では最優秀2歳牡馬を受賞した。
なお、朝日杯の勝馬の最優秀2歳牡馬受賞は、2018年アドマイヤマーズ以来3年ぶりである。

3歳(2022年)

惜敗の皐月賞~日本ダービー

その後、少しの休養を経て、弥生賞ディープインパクト記念皐月賞のローテーションで臨み、1着は飾れずとも、それぞれアスクビクターモアの2着、ジオグリフの3着と掲示板を外さない力走を見せた。
弥生賞

皐月賞


日本ダービーではそれぞれ無敗で共同通信杯東京スポーツ杯2歳ステークスを制したダノンベルーガおよびイクイノックス(父・ハーツクライの主戦であったクリストフ・ルメールが騎乗)に次ぐ、朝日杯と同じく3番人気で臨む。
皐月賞と同じく序盤は後方に控えたが、最終直線で大外から上記優勝馬2頭を含む馬群をかわし、同じく直線で追い込みに入ったイクイノックスとの一騎打ちの果てにレースを制した。


勝ちタイムは2分21秒9のレコード。朝日杯FSを制した2歳王者がダービーを制するのは1994年のナリタブライアン以来となる、実に28年ぶりの快挙であった(阪神JFを制した2歳女王のダービー制覇を含めても17年ぶりである。ただし、こちらは牝馬がダービーを制したことの方が功績として大きいのであまりクローズアップはされない)。 
鞍上の武豊にとっては平成令和の2元号を股にかけたダービー6勝目であり、史上初めて50代でのダービー制覇も達成した。また、担当する友道康夫調教師も2016年マカヒキ2018年ワグネリアンに続くダービー3勝を挙げ、2022年時点での現役調教師では最多(歴代調教師では単独2位)となるダービー制覇を成し遂げた。 
なお、この時点で22世代が参加できる2・3歳限定G1で2勝以上した競走馬は同馬と、同期の二冠牝馬・スターズオンアースの二頭のみとなった(同期の2歳王者であるサークルオブライフキラーアビリティはそれぞれ秋華賞と菊花賞への出走を見送り、皐月賞馬・ジオグリフも菊花賞ではなく天皇賞秋に出走することを早い段階で決めたため)。 

すでに凱旋門賞への登録を済ませており、キーファーズの代表・松島氏はダービーの結果を受け「行きます」と宣言。
アイルランドのGⅠレース・アイリッシュチャンピオンステークスへの登録もしていたが、友道調教師は後述する理由もあり前哨戦を使わず日本である程度調整してからぶっつけ本番で挑むことを表明した。
が、その後さらに予定が変わり、コースを経験させるため仏GⅡのニエル賞を叩きとして使うことになった。

フランス遠征


2022年9月2日9時7分、ドウデュースと帯同馬のマイラプソディーはエアフランス6725便で成田国際空港から出国。
16時間46分のフライトの後、シャルル・ドゴール空港を経由し、フランスでの滞在先となるシャンティイ調教場のパスカル・バリー厩舎に入厩した。
帯同した大江調教助手は「長旅でしたが、フレッシュな状態で元気に馬運車から降りてきました。特に大きな問題はなく、明日から馬の状況を見て調整を行っていきます」とコメント。

しかしながら前哨戦であるニエル賞は馬なりに任せて4着、本舞台・凱旋門賞はまったく走らず19着(ブービー)に沈んだ。 

帰国後 

当初、国内復帰戦としてジャパンカップにかけて調整が行われる予定だったが、友道調教師の判断で見送りとなり、次は来年のドバイターフを目標とすることが明かされた。

4歳(2023年)

京都記念

ドバイ遠征の前に国内での叩きとして京都記念に出走する。2021年の年度代表馬エフフォーリア、同期のホープフルS勝ち馬キラーアビリティなど出走13頭中GI馬3頭・重賞勝ち馬10頭の豪華メンバーの中1番人気の支持を受ける。
まずまずのスタートを切り、いつも通りゆったりと出脚を出して後方3番手で折り合う。最初散らばり加減だった馬群が向こう正面で凝縮、3コーナーやや手前付近からがっちり抑えられたままながら弾けんばかりの手応えでどんどんと位置を上げていく。直線入り口ではもう先団の外に付け、追い出されるとただ1頭桁違いの末脚で後続を千切り捨て、2着マテンロウレオに3.1/2差を付けて圧勝した。


ダービー馬が京都記念を勝利するのは1948年の京都記念(春)※以来75年ぶり。
※当時は天皇賞のような春秋年2回開催だった。

ドバイターフ

ドバイターフに参戦。前売りオッズでも1番人気に推されていたが、調教後に左前肢に跛行を発生し、レース前日に出走取消となった。

余談

性格について

友道調教師によると、ドウデュースは大人しい性格でオンオフのできる馬である一方、寂しがり屋でもあるという。牡馬牝馬の区別なく目の前を馬が通ると鳴き、ついていこうとする時もあるらしい。
またのんびりした性格で環境の変化にも動じないらしく、2戦目となったアイビーステークスでは初の関東遠征ということで輸送減りを考慮して余裕をもたせて仕上げたところ、レース当日全く減らず(前走比+12kg)に慌てる羽目になった。先述した通り一時凱旋門賞には直行するプランになっていたのも「長くフランスにいると放牧と間違う」という理由だったという。
ダービーにおいても、奇数馬番でゲートに先入れとなったが、ゲート内であまりにも落ち着いていたため、鞍上の武豊が出遅れを心配したほど。
また、しばしば友道厩舎での取材で「頑丈」というコメントが出る通り非常にタフ。自身が勝った日本ダービーではレースレコードが叩き出された超高速決着となったが、レース後に出走したライバルたちの故障が次々と判明してしまった(この動きから、ネットの一部では同じようにレースレコードが叩き出した超高速決着となった一方、レース後に勝ち馬キングカメハメハも含め故障馬が続出するという、父ハーツクライも出走した死のダービー」の再来とする意見も出た)。が、当の勝ち馬であるドウデュースはレース翌日も平然と調教メニューをこなしていたという。 

また、先述の凱旋門賞においても、ただでさえ不慣れなフランスの芝に加え、視界すらも不良になるほどの豪雨の中、完走した日本馬4頭の安否が心配された(※)中、彼だけが何事もなかったかのように食事に励んでいる姿を報じられ、改めて本馬の頑丈さを見せつけることとなった。 
(※)実際、ディープボンドは後日飼い葉を残すなど、体調を崩している様が報じられた他、ステイフーリッシュも帰国後に左前繋靭帯炎が見つかったことで引退に追い込まれる結果となった。

また、跛行によって出走取消となったドバイターフもJRAの獣医からは「大丈夫」との見解だった。しかし、主催者側から許可が降りなかったために出走取消となった事が後に判明した。
友道調教師によると「馬は全然大丈夫です」との事だったため、ドウデュースの頑丈伝説はまだまだ続きそうだ。

大食い

ドウデュースは結構な大食い馬としても知られる(ちなみに大食いで有名な競走馬としてはオグリキャップなどがいる)。大食いに関するエピソードを以下に列挙する。


一方で太りやすい体質らしく、しょっちゅうプール調教送りにされているとか(もちろん飼い葉を大量に食べていたダービー後にも早速プール調教に送り込まれた)。
  • なお、ドウデュース自身はプール好きらしい。かのオグリキャップは泳ぎが苦手だったことで知られているので対照的である。

スペシャルウィークとの共通点 

かつて武豊が主戦を務め、彼にダービージョッキーの称号をプレゼントしたスペシャルウィークとどこか共通点が多く、実際この2頭には共通のキーワードがあると武豊も感じているようである(外部リンク)。

以下、これまでに判明している共通点を挙げる。

  • 人懐っこく、寂しがり屋な性格 
  • ライバルが怪我や病気に悩まされる中、熾烈なレース翌日でさえも調教に応じられる異常なタフさ 
  • 好きあらば何か食べてるような旺盛な食欲 
  • 主戦騎手の『〇〇(G1名)だけは勝てない』というジンクスをブチ破る(ドウデュースは『朝日杯FS』、スペシャルウィークは『日本ダービー』。またドウデュースは上述の通り、武豊にダービー6勝目という大快挙も与えている)。
  • 皐月賞1番人気で3着に敗れた。 
  • かと思えば、次走ではダービー制覇を成し遂げた。

ちなみに、武豊騎手も凱旋門賞前に行われた雑誌「Number」のインタビューにて「ダービーの最後の直線で抜け出すって、これ以上ない最高の気分。スペシャルウィークが馬群を切り裂いたときに見た素晴らしい景色を、今年はドウデュースに見せてもらいましたと語っている。  

YouTubeにおけるレース動画の再生回数

カンテレ競馬のYouTubeに投稿されているドウデュースのダービー(前掲)は異例とも言える再生数の伸びを見せている。2023年現在の再生数は約278万回であり、同チャンネルのレース動画(複数レースのまとめを除いたもの)としてはゴールドシップの皐月賞と天皇賞(春)・ディープインパクトの有馬記念に次いで4番目。特にレース直後に投稿されたものとしては最も再生された動画であり、続くコントレイルのジャパンカップには100万回以上の差をつけている。またJRA公式版も同チャンネル投稿のレース動画としてはリスグラシューの有馬記念に次いで2番目に再生されたものとなっている。
実際ドウデュースの爽快な末脚や各騎手が乗り馬の持ち味を引き出した好騎乗などで人気の高いレースではあるのだが、例によってオーナーの熱狂ぶりが凄まじいことから「松島さんが1人で150万回くらい再生している」「キーファーズの社員は毎日の朝礼でこのダービーを見せられている」などとネタにされたりする。

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