概要
福岡県北九州市小倉南区(旧小倉市)の内陸部の紫川沿いに所在。
地方競馬の佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市)と共に九州地方の現存する競馬場である。
1931年に開場し、1954年以降はJRA(日本中央競馬会)が所有・運営する。
施設
コースは全て右回り構造。
芝コースが一周1,615.1m(Aコース使用時)、直線293m。
ダートコースが一周1,445.4m、直線291.3m。
JRAの主要競馬場(東京競馬場・中山競馬場・京都競馬場・阪神競馬場)以外で唯一の専用障害コースは、一周1,309m、内馬場を貫く襷部分は415.7m。
なお襷(たすき)コースが正面側から向こう正面側へ通過する構造は、現在国内で唯一である。
直線は平坦であるが、第2コーナー付近が小高い丘状(芝コースの高低差約3m)となっている。
また芝コースの第3・第4コーナーはスパイラルカーブ構造で入口の角度が緩く出口が鋭い。
内馬場は来場客には開放されていない。
襷コースで仕切られた第4コーナー側には整備車両の待機場所と、おそらくは観賞用の池などがある。
また第1コーナー側には、開催期間中に当地に長期滞在する競走馬のための運動馬場がある。
来場客向けの遊具や日本庭園、馬車のコースリンクなどはスタンドと敷地外縁部の間にある。
併設する乗馬センターの厩舎・馬場との距離が近く、間近での観察も可能。
パドック内には植栽としてソテツが中央部に植えられており、現在のJRA競馬場では唯一となっている。
スタンドは1999年に大改装がされた。
屋内コンコースの吹き抜け部分が大規模で、旧小倉市出身の漫画家である松本零士デザインの巨大な垂れ幕が設置されている。
交通アクセス
この他マイカー客向けの有料駐車場 もある。
開催重賞競走
GⅢ
競走名 | 例年開催時期 | コース | 馬齢 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
小倉大賞典 | 2月中旬 | 芝1,800 | 4歳以上 | 4,100万 | |
小倉サマージャンプ(※J・GⅢ) | 7または8月下旬 | 障害3,390 | 3歳以上 | 2,900万 | |
小倉記念 | 8月上旬 | 芝2,000 | 3歳以上 | 4,100万 | サマー2000シリーズ |
北九州記念 | 8月中旬 | 芝1,200 | 3歳以上 | 3,900万 | サマースプリントシリーズ |
小倉2歳ステークス | 9月上旬 | 芝1,200万 | 2歳 | 3,100万 |
※2020年11月開始の京都競馬場改修工事の影響により小倉競馬場で代替開催された重賞競走。
GⅢ(2020年)
GⅢ(2021年・2022年)
競走名 | 例年開催時期 | コース | 馬齢 | 1着本賞金 | 備考 |
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CBC賞 | 6月下旬 | 芝1,200 | 3歳以上 | 3,900万 | サマースプリントシリーズ・例年は中京競馬場 |
プロキオンステークス | 7月上旬 | ダ1,700 | 3歳以上 | 3,600万 | 例年は中京競馬場 |
中京記念 | 7月下旬 | 芝1,800 | 3歳以上 | 3,900万 | サマーマイルシリーズ・例年は中京競馬場 |
その他
2歳馬戦限定で九州産馬限定競走を開催。
かつて所属していた誘導馬メイショウカイドウは、現役時代「小倉の鬼」、「小倉の帝王」と呼ばれるほど当競馬場でのレースに強かった。
誘導馬としてはかなりの人気を持ち、その引退の際には当競馬場で特別式典が行われた。