概要
佐賀県佐賀市にあった前身施設の後継として、1972年に鳥栖市に開場。
県と鳥栖市の共同事務組合である佐賀県競馬組合が運営・管理し、レースを開催する。
土曜・日曜・月曜日を中心にレースが開催され、ナイターも行われる。
場内にはJRAの場外馬券発売所も整備。
2022年には現在地への移転開場50周年を迎え、「うまてなし。」という各種記念キャンペーンを開催。
ファンファーレと本馬場入場曲の全面刷新、ロゴの新調、長年使用されたキャッチフレーズ「It's A Green Dream」から「KYUSHU DREAM」への変更などが行われた。
2024年には本競馬場では初となるJBC競走が開催。
そのうちの「JBCクラシック」、「JBCスプリント」、「JBCレディスクラシック」が行われた(「JBC2歳優駿」は、共同開催の門別競馬場(北海道日高町)で実施)。
コース
全てダート仕様。
本コースは右回りで、1周1,100m、幅員24m。
その内側に調教用コースが整備されている。
最大出走可能数(フルゲート)は12頭。
現在の開催設定距離は
900m、1,300m、1,400m、1,700m、1,750m、
1,800m、1,860m、2,000m、2,400m、2,500m
の10種類。
このうち1,860mは2023年4月29日の高千穂峰賞で初めて使用されたもので、2,500mは現在九州大賞典専用。
また1,700mは2002年3月、2,400mは2004年3月を最後にそれぞれ使用されていない。
主な開催重賞
- サマーチャンピオン(JpnⅢ)
- 佐賀記念(JpnⅢ)
- 九州ダービー栄城賞
施設
観戦スタンドの外壁が赤レンガ構造となっている。
パドックは現在全国で唯一出走馬が右回りで周回し、大型モニターの代わりに今では珍しくなった手書きの大型名簿ボードが稼働。
地方競馬場としては飲食店の数が多く、ちゃんぽんやとんこつラーメンなどが有名である。
その他
- 所属馬を飼育・管理をする厩舎区画(コース北側)
- 来場客用の無料駐車場(約4,000台分で国内の公営競技場最大級)
- ファミリー客向けの授乳室、キッズコーナー、遊具のある芝生広場
- 自家用車での来場が前提であり、飲酒運転防止のため日本の競馬場で唯一飲酒禁止
マスコット
パッカルくん
(旧大和町と現佐賀市の元公式キャラクター大和まほろが抱えているぬいぐるみ)
以前からイラストなどになっていた競走馬をモチーフにした男の子のキャラクターで、2018年頃に着ぐるみが登場。
さがのうまこ
(メイン画像の左側は公式イラスト、右側は着ぐるみを再現した姿)
2022年5月頃に登場。
先述の移転開場50周年記念事業の一環で設定されたと思われ、女性騎手をモチーフにデザインがされている。
作風が全く異なるが、パッカルくんとの関係は良好で一緒に仕事をする機会も多い様子である。
交通アクセス
レース開催時には、福岡県久留米市の西鉄久留米バスセンターと同県柳川市の柳川バス停より臨時シャトルバスが運行。
往復利用であれば復路の料金は無料となる。
なお本競馬場に最も近いJR九州肥前麓駅と肥前旭駅からは徒歩で約40分かかる。
関連項目
JRAの所属騎手。
父と祖父が佐賀競馬場所属の調教師として勤めてきた。
地元開催となった2024年のJBCクラシックで騎手として優勝を果たし、インタビューでは歓喜のコメントを述べた。