もしかして:チャンポンめん(インスタントラーメン)
概要
1. いろいろなものを混ぜること。また、その混ぜたもの。
1-2.多数種の酒を連続で飲んだり、混ぜ合わせて飲んだりすること。悪酔いしやすい。→ちゃんぽん酒
2. 福岡県福岡市博多の郷土玩具。ガラス工芸品の一種で息を吹き込むと音が出る。→博多ちゃんぽん
麺料理の「ちゃんぽん」
長崎県長崎市の中華料理店「四海樓」の店主が明治中期に考案したとされる。
肉、魚介類、野菜など複数種の具を炒め、豚肉と鶏がらから取ったスープで調味し麺を加えて煮立てたものである。
一見ラーメンと似ているが、両者には明確な違いがある。
ラーメンは麵をゆでて具やスープは別々に入れるのに対し、ちゃんぽんは麺と具を同時に煮込んで作るという違いがある。
現在も長崎を中心に中華料理店で出されることが多く、ルーツとしても中国料理の中の福建料理の流れを汲んでいるがむしろ日本各地で独自に発展した郷土料理の色彩が濃い。
長崎スタイルのちゃんぽんは「長崎ちゃんぽん」と呼ばれ、全国展開するリンガーハットは看板に長崎ちゃんぽんの表記がある。
余談だが、長崎県内のスーパーや食料品販売店には必ずと言っていいほどちゃんぽんの具や麺・スープに至るまで普通に売られている。また、豚骨ラーメンのルーツの一つであるという説もある。
ちゃんぽん文化がある為か、長崎県にはごく一部を除き九州各地にある県特有の豚骨ラーメンがない。
一方で、滋賀県でも「近江ちゃんぽん」という派生種が存在。長崎よりはあっさりした味が特徴。
富山県で出されているちゃんぽんは蕎麦とうどんを同じ丼に盛り付けたもの(即ち「相盛り」)で、ラーメンに属する麺料理ではない。
香川県においては、うどん(讃岐うどん)と中華麺を一緒の丼に入れて、うどんつゆで食べるものを「ちゃんぽん」と称する場合(あるいは店)がある。あるいは「うどん・中華麺・そば」によるちゃんぽんトリニティ(当然ながら名称は店によって異なる)があるとか。
また、最近になって愛媛県八幡浜市がちゃんぽんを市の名物の一つとして売り出し始めている。みかんと魚だけでは全国にライバルが多すぎるから、仕方がない。市内にはその店独自のちゃんぽんを出す店が数十店もあるらしい。
韓国においては、日本における町中華に相当する韓国発祥の中華料理の1つ。唐辛子をきかせた赤いスープが特徴。長崎ちゃんぽんが福建省の料理がルーツなのに対して、韓国のちゃんぽんは山東省の料理がルーツと見られる。ちゃんぽんという呼び名は植民地時代に、日本人が当該料理を「ちゃんぽん」と呼んだ為。
名前の由来は、中国語の「攙和」とも、同じく中国語の「喰飯(シャンポン、“簡単なご飯”の意)」、あるいはポルトガル語の「混ぜる」を意味する単語からとも言われる。
ご飯ものの「ちゃんぽん」
上記の麺料理との関連は不明だが、沖縄県には「ちゃんぽん」と名がつくご飯ものがある。
内容は、スパムや豚肉、それに様々な野菜を炒めて卵で綴じ、皿に盛った白飯の上に乗せるもの。食べる時はスプーンを使うのが原則。
関連タグ
チャンポン:表記揺れ
チャンプルー:語源は似たようなもの。発音も似てるが、こちらは琉球語由来。