福建省
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ふっけんしょう
中華人民共和国の省、省都は福州市、略称を閩。
中華人民共和国南東に位置し、北は浙江省、南西は広東省、西は江西省と隣接している。また台湾海峡を挟み、台湾と接している。省内に武夷山脈と戴雲山脈があり、武夷山脈が江西省との境となっている。多くを山間地が占めるが、3751.5kmに及ぶ入り組んだ海岸線を持つなど、省内の地域差が大きい。宋代に福州・建州・泉州・漳州・汀州・南剣州の六州と邵武軍・興化軍の二軍に分かれていたことから、八閩とも称される。
気候は地域差もあるが、全般に温暖で、四季春の如しともいわれる。観光名所で世界遺産の福建土楼がある。
密入国を斡旋するブローカー犯罪組織である中国マフィア、蛇頭の本拠地で密入国だけでなく凶悪犯罪にも手を染めるなど社会問題となっている。
なお、省域のほとんどは大部分を中華人民共和国の統治下にあるもの、一部の島嶼のうち金門島や馬祖島など一部については現在でも台湾当局(中華民国)の実効支配下にある。そのため福建省は(台湾では2019年までに省の機能は事実上廃止され)中華人民共和国・中華民国の双方に実効支配領域として現存する唯一の省となっている。
食文化に関しては、長崎の中華街の飲食店や沖縄料理の多くは福建料理の流れを汲んでおり、日本への影響も大きい。
主な都市に福州や泉州のほか、経済特区の一つ、厦門がある。また、日本ではサントリーのCMの影響で烏龍茶のイメージも強かった。
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