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広東省

かんとんしょう

広東省(中国語: 广东省)は、中華人民共和国南部に位置する省、省都及び最大の都市は広州市。
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概要

中国大陸の南に位置し、南シナ海に面している。北は福建省江西省湖南省と接し。西は広西チワン族自治区と接している、隣と併せて「両広」と呼ばれる事もある。また南西には、かつて広東省の一部であった海南省がある。省の南に香港マカオの両つの特別行政区が存在している。香港との境界には深圳市を、マカオとの境界には珠海市を有している。


気候は温帯夏雨気候(熱帯モンスーン気候もしくはサバナ気候から温暖湿潤気候への移行部型)で夏に高温多湿・冬に温暖少雨となる。省の北部には東西に南嶺山脈が走り、湖南省・江西省との境界をなす。主な河川は珠江とその水系。


言語

広東省内では、省都の広州を始めとして、広東語が広く話されているが、東部から北部では客家語が、東部の潮州市周辺や中山市の一部や西南部では閩南語が話されている。省外からの移入人口が多い深圳市の市街地や珠海市の中心部では、主に漢語(普通話)が話されている。省北部には韶関土話・粤北土話とよばれる方言群がある。他に、チワン語・ヤオ語などの少数民族語を使う地域がある。


歴史

古代の百越の地で、紀元前214年に秦の始皇帝が嶺南を征服して南海県を設置し、県治を番禺(現在の広州市番禺区)に置いた。始皇帝の没後、陳勝・呉広の乱をきっかけに中国全土が戦乱状態になると趙佗が番禺を首都とする南越国を立てて自立したが、紀元前111年に漢に併合された。漢代には交州に所属し、三国時代の呉に大部分を広州として分割した。唐代には広西と併せて嶺南道となった。五代十国時代には興王府(番禺)に都をおいた南漢に属し、南漢が北宋に征服された後は広南道と改名された。元代に広東道が成立、明代には広東布政使司が管轄、清代に広東省となった。


歴史的に見ると経済の発展は遅かったが、明代にようやく長江下流域と肩を並べる経済先進地域に発展した。1979年の改革開放で広東省の深圳などは経済特区第一号となり、香港と近接する広東省は外資の導入で経済的に大飛躍を遂げた。中国共産党の広東省党委書記の汪洋が行った経済改革方法は広東モデルと呼ばれた。


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澳門(マカオ)

広東語

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