概要
広東省のみならず、華南地域全体の経済、文化、教育、交通などの中心都市の一つであり、国務院により、国家中心都市の一つに指定されている。2022年広州市の常住人口は1,873万人、市内総生産は1兆0604億元(約13兆円)であり、昔から羊城と愛称され、花城、穂城の名もあり。地下鉄、高速道路網が発達している。
北京市、上海市、深圳市と共に「一線都市」に分類されており、「北上広深」として四大都市に数えられることもある。アメリカのシンクタンクが2020年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界63位の都市と評価された。中国本土では北京市、上海市に次ぐ3位である。
文化
深圳のようなスマートさはないもの、広州は歴史と文化資源に恵まれている。
広東料理の中心地とされ、古くから「食は広州にあり」という格言もあるほど、朝などに点心を食べながら喫茶する飲茶の習慣がある。
言語
共通語である中国語の汉語普通話も通用しないわけではないが、広東語な使用の中心地であり、広州方言(広州話)は広東語の標準として扱われる。中国国内の他の地域と同様に簡体字を用いるが、一部で繁体字を用いようとする傾向が強い。
経済
広州市の2012年の市内総生産は1兆2303億元であり、上海市、北京市に次ぎ、中国大陸で3位の都市である。
特別行政区である香港と密接な貿易関係にある広州市は深圳市などともに中国では比較的裕福な地域である。
自動車産業やバイオテクノロジー産業が発達している。2017年には広州市で生産された自動車台数は310万台と中国最大であった。また、IT産業やバイオテクノロジーにも力を入れている。
深圳市と共に広東省における金融センターとして機能している。2019年にはその競争力は世界23位と評価された。
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