概要
沖縄県の郷土料理。広い意味では日本料理の範疇には入るものの、亜熱帯の気候風土と、かつて日本とは別の国(琉球国)だった時代があることから、日本本土の料理とは大きく異なっている。
内臓を含む豚肉の利用が発達しており、油っぽい炒め物・揚げ物が目立つこと、(鰹出汁と並んで)豚の出汁を多用することなど、多数の違いがある。
ただし、歴史的に関係の深い鹿児島県本土の郷土料理(薩摩料理)とは共通した料理も多く見受けられる。
清国と冊封関係にあった琉球国の宮廷料理を通じて(あるいは日本統治時代の台湾経由で)福建系の中国料理からも強い影響を受けており、台湾料理とも共通点がある。
1945年から1972年までの間、アメリカの統治下にあったため、食堂等で基地の兵士向けのメニューを出すだけでなく、ランチョンミートなどアメリカが持ち込んだものを使用した料理も増えていき、アメリカ料理の影響を多く受けることとなった。