概要
沖縄料理の代表として名高いが、元々は1902年に宮崎県出身の経営者が清国人に店を任せた支那そば屋で生まれ、当初は醤油ベースの黒いスープとラーメンに近い製法で「唐人そば」として作られていたのがルーツとなっている。(唐人そばは2018年に復元され、いくつかの店で食べる事が可能)
それから間もなく、志那そば屋から独立した職人がかつお節を使用した事で沖縄県民の好みに合わせて変化し、現代の形に近くなったのは昭和に入ってからである。
主に中型縮れ麺で作られるが、本島北部では固めの平面、石垣島では丸麺と地域によって作り方が分かれている。
戦後に米軍が小麦粉を大量に持ち込んだために普及が早まり、1972年の日本復帰後から本土でも名が知れ始めるも、蕎麦粉をまったく使っていない事が公正取引委員会から指摘され一時期「そば」の名が使えなくなりかけたが、各所への粘り強い交渉の末、1978年に正式にそばのひとつとして認可され、後年には本土にも移出されている。
その努力と功績を称え1997年10月17日に「沖縄そばの日」が制定され、この日は普及イベントとしても展開している。
バリエーション
- ソーキそば:スペアリブの煮込みが乗っている。
- てびち(そば):豚足が乗っている。
- 野菜そば :野菜炒めが乗っているそば。
- 中味そば:内臓(モツ煮)が乗っている。
- 焼きそば:具材と炒め、ケチャップやソースなどで味付け。要は本土の焼きそばと同じで、麺が沖縄そばになっているものである。
また、サイドメニューのおにぎりや稲荷寿司も店の味になっていて、そばと合わせて供せられる。