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今でいうラーメン、昔の支那そば、これを初めて食べたのは中学の二年生か三年生の頃だった学校先生と親の目を盗んで少し不良ぶっている友達と、下谷の金杉、入谷辺の細い横町の、店の前に斜めにどぶ板を渡し、硝子戸の開きの悪い、支那料理と白く染め抜いた薄汚れた暖簾の下がっている汚らしいうちで生まれて初めて支那そばを食べた。お汁も鶏のガラで十分にだしを取ったというものではない。味付は醤油一式で、ただからい。支那竹がそばの上に二切れ、三切れ乗っているだけの代物である。その支那そばがうまかった。

高橋義孝著『酒飲みの詭弁』より

概要

ラーメンの中でも、澄んだスープに縮れた麺、チャーシューネギなると等の古風な具材のものをこう呼ぶことがある。

昔ながらのラーメン屋が、看板に「支那そば」と掲げているのを、目にする事が多いかもしれない。故・佐野実氏のラーメン店の名称が「支那そばや」であった。

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支那そば
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