概要
タコスの具材をご飯にかけ、サルサソースで味付けして食べる料理。アルファベットでは「Taco Rice」表記が多い。
沖縄料理の一種で、1984年に沖縄県金武町のレストラン「パーラー千里」(2015年閉店)の創業者、儀保松三によって考案された。タコスが元々沖縄県民に馴染み深いものであったことから人気となり、県内の数多くの飲食店で提供されているほか、給食のメニューにも採用されている。
パーラー千里は米軍の海兵キャンプが近い場所に建っており、日本人だけでなく米軍兵やその家族からの人気も高い。
白米の上にタコミート(スパイスで味付けした牛ひき肉)、レタス、トマト、千切りにしたチーズを載せ、トマトベースのサルサソースをかけて食べるのが一般的である。店によってはトッピングが別料金であったり、白米ではなくチキン・シーフードなどのピラフであったりする。
具やその味付けはメキシコ料理としてのタコスというよりは、歴史的にも沖縄と関わりの深いアメリカ料理としてのタコス(ハード・タコ、揚げたトルティーヤにひき肉やレタス、チーズなどを載せて食べる)に近いといえる。
その名前からネタにされることが多いが、間違ってもこういう料理ではない。
ただし、タコライス=タコミートかけご飯になる前から、「たこめし」のような炊き込みご飯や、蛸の入ったチャーハン(焼飯)を「蛸ライス」と呼ぶこと自体はあった。
ちなみに、このダジャレを「タコスシーズニングで蛸を味付けしてごはんにかける」という形で本当に実行した者がいたが、市販のタコスシーズニングと蛸の相性が悪く失敗した。(外部リンク参照)
店によっては「蛸入りタコライス」を長期にわたって提供していることもあるため、出来栄えは調理方法や味付けに左右されると思われる。
近年ではアレンジメニューとして、石焼ビビンバ風に熱した器で提供され、細かな具材を混ぜながら食べるスタイルや、中華麺やうどん、そうめんなどに載せてジャージャー麺や汁無し坦々麺のように食べるスタイルも増えている。
関連項目
たこらいす:ゲーム実況者。
外部リンク
蛸でつくるタコライスはどれだけタコライスなのか - 沖縄B級ポータル - DEEokinawa(でぃーおきなわ)