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主原料はタイから輸入したインディカ米。蒸して適温に保ったインディカ米で泡盛独特の黒麹菌を発酵させ、もろみを蒸留してつくる。
通常の米焼酎では、白米からつくった白麹を使い、発酵を2段階に分けて行うところを、泡盛はインディカ米からつくった黒麹を使い、米全量を1段階で発酵させるところに製造工程の特徴がある。
無色透明。3年以上貯蔵して熟成させたものは古酒(クース)という。
蒸留酒の製法が15世紀頃にタイから沖縄に伝えられ、独自に発達して泡盛となった。ストレート、オンザロック、水割り、お湯割りなどで飲まれたり、カクテルのベースとして用いられている。多くは沖縄県内で消費されるが、全国各地への出荷もされている。
なお、沖縄にはイムゲー（芋下）という蒸留酒も盛んに飲まれていた。泡盛は王朝の管理の下で製造されていた一方、イムゲーは庶民が高価な泡盛の代わりに自家製で作っていたため、明治期日本の勢力下に置かれて以降酒税法により急速に廃れ、忘れられていった。しかし、近年は文化の復興とモノカルチャー的な沖縄農業に一石を投じる新たな商品として注目した有志の手で復活し、少量ながら生産と販売が始まっている。
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