概要
インスタントラーメンの発祥と定義については公式、非公式を含めて様々な異説が混在している。
『瞬間油熱乾燥法、またはフリーズドライによって製造された即席麺』がインスタントラーメンの定義とするならば、日清食品が1958年に発売した「即席チキンラーメン」が『世界初のインスタントラーメン』となる。
『世界初の即席麺』は村田製麺所が1953年に発売した「中華そば」だが、天日干しで麺を乾燥させていたため「乾麺」扱いとなっている。
同じ理由でおやつカンパニーの「ベビースターラーメン」の原型「味付中華麺」もインスタントラーメンに該当しないという説がある。
『お湯を注いで数分でスープも含め調理できる即席麺』ならば、チキンラーメン発売の数か月前に大和通商が「鶏糸麺」を、東明商行が「長寿麺」を発売している。
日本においては魚肉ソーセージ・カニカマと並んで20世紀の食文化の発明に数えられる事がある。
また、手軽である為アウトドアで食されるものとしても人気である。
代表的なインスタントラーメン
袋麺
- チキンラーメン(日清食品)
- 出前一丁(日清食品)
- マルちゃん(東洋水産)
- サッポロ一番(サンヨー)
- うまかっちゃん(ハウス食品)
- キリマル(旧キリンラーメン)
- ワンタンメン(エースコック)
- 辛ラーメン(農心)
- 明星チャルメラ(明星食品)
- チャンポンめん(イトメン)
カップ麺
余談
- 日本では、日本人に不足しがちな栄養素であるビタミンB1が、ほとんどのインスタントラーメンに添加されている。
- 韓国では、複数のインスタントの袋麺を混ぜるレシピが普及しており、映画「パラサイト半地下の家族」に出て来た「ジャージャーラーメン(チャパグリ)」も「チャパゲティ」(ジャージャー麺風のインスタント麺)と「ノグリ」(辛いスープのインスタントラーメン)を1つの鍋で作ったもの。