概要
各地方競馬場持ち回りで開催されているJBC競走のひとつで、ダートのGⅠ級レースでは唯一の牝馬限定である。格付けはJpnⅠ。
BCディスタフを範にとっている。
距離は場所によって異なるが概ねJBCクラシックとJBCスプリントの中間の距離で設定されている。
競走条件
出走資格
サラブレッド系3歳以上(牝馬限定)
父馬が、一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会に当該馬の生産年度に有効な種牡馬登録されている馬
父馬がJBC協会に種牡馬登録されていない馬は、当該馬の馬主がJBC協会の定める「追加登録料(1着賞金の2%相当額)」をJBC協会に支払えば、当該年、当該馬に係る同種牡馬登録がなされたものとして出走が可能。
出走可能頭数:12頭
出走枠
中央競馬所属馬:フルゲートの概ね1/3の頭数
地方競馬所属馬:フルゲート頭数より中央所属馬頭数を除いた頭数
出走馬の選定方法
中央地方所属ともに優先出走権保持馬が最優先で、
中央所属馬は以下の順
該当する競走条件の上位の順
競走条件が同一の場合は通算の収得賞金額に過去1年間の収得賞金額と過去2年間のGI (Jpn1)における収得賞金額の合計額順。同額の場合は抽選。
地方所属馬は以下の順。
選定日時点のレーティング上位2頭
残りの出走枠の概ね半数は以下の順で選定。
2歳戦を除く過去3年のGI (Jpn1)競走1,2着馬および過去1年間のGII (Jpn2)・GIII(Jpn3)、および2歳GI (Jpn1)優勝馬(頭数超過の場合は原則レーティング順)
過去3年間のGI3着馬及び、過去1年間のGII (Jpn2)とGIII (Jpn3)2,3着馬および2歳GI2着馬(頭数超過の場合は原則レーティング順)
さらに残った枠については近走の実績、JBC指定競走の勝ち馬、上記2つの基準による実施場及び実施地区の所属馬並びに地方競馬各ブロック所属馬の選定状況、選定日時点のレーディングを参考に選定。
優先出走権
トライアル競走
競走名 | 格 | 競馬場 | 距離 | 備考 |
---|---|---|---|---|
レディスプレリュード | JpnⅡ | 大井競馬場 | ダート1800m | 本競走のみ優先出走権付与 |
上記のほか、各地区地方競馬で施行される一部の重賞競走が「JBC指定競走」として、JBC出走馬選定要領により定められている。優先出走権の付与はないが、選定にあたってその成績が重要視される。
負担重量
定量。3歳54kg、4歳以上55kg(南半球産3歳1kg減)
歴代勝ち馬
性別はすべて牝馬。距離の単位はm。コースはいずれもダート。
馬・騎手は特に記載のない限りJRAの栗東・美浦。
開催年(回次) | コース | 距離 | 優勝馬(地方所属) | 馬齢 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
2011(第1回) | 大井 | 1800 | ミラクルレジェンド | 4 | 岩田康誠 |
2012(第2回) | 川崎 | 1600 | ミラクルレジェンド | 5 | 岩田康誠 |
2013(第3回) | 金沢 | 1500 | メーデイア | 5 | 浜中俊 |
2014(第4回) | 盛岡 | 1800 | サンビスタ | 5 | 岩田康誠 |
2015(第5回) | 大井 | 1800 | ホワイトフーガ | 3 | 大野拓弥 |
2016(第6回) | 川崎 | 1600 | ホワイトフーガ | 4 | 蛯名正義 |
2017(第7回) | 大井 | 1800 | ララベル(大井) | 5 | 真島大輔 |
2018(第8回) | JRA京都 | 1800 | アンジュデジール | 4 | 横山典弘 |
2019(第9回) | 浦和 | 1400 | ヤマニンアンプリメ | 5 | 武豊 |
2020(第10回) | 大井 | 1800 | ファッショニスタ | 6 | 北村友一 |
2021(第11回) | 金沢 | 1500 | テオレーマ | 5 | 川田将雅 |
2022(第12回) | 盛岡 | 1800 | ヴァレーラデラルナ | 3 | 岩田望来 |
2023(第13回) | 大井 | 1800 | アイコンテーラー | 5 | 松山弘平 |