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共同通信杯

きょうどうつうしんはい

日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で開催する重賞レース(GⅢ)で、副称は「トキノミノル記念」。メインイラストは2006年度に優勝したアドマイヤムーン号。
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概要・沿革編集

毎年2月に東京競馬場・芝1800mで行われる3歳限定重賞(GⅢ)である。


1967年に「東京4歳ステークス」として創設。1983年共同通信社より優勝杯の提供を受け「共同通信杯4歳ステークス」となり、2001年にJRAの馬齢改正により現在の「共同通信杯」と改称された。

トキノミノル記念」の副称がついた記念競走でもある。トキノミノルは1951年皐月賞日本ダービー二冠馬で、生涯戦績10戦10勝・無敗のまま二冠馬にまで上り詰めるという戦後黎明期の日本競馬史にその名を刻む歴史的名馬であったが、ダービー制覇の約2週間半後に破傷風のためわずか4歳(現表記3歳)の若さで病死し、「幻の馬」と呼ばれた。その功績を讃え、死後の1984年に開始された顕彰馬制度では開始初年度にその一頭に選ばれた他、共同通信杯の行われる東京競馬場敷地内には1966年に銅像が建てられている。


1967年(第1回):「東京4歳ステークス」として創設。

1969年(第3回):「トキノミノル記念」の副称がつけられる。

1983年(第17回):共同通信社から優勝杯の提供を受け「共同通信杯4歳ステークス」に競走名変更。

1984年(第18回):グレード制定でGⅢに格付けされる。

2001年(第35回):現行の「共同通信杯」に競走名変更。


出世競走編集

クラシック三冠のトライアル競走ではないGⅢ競走ではあるが、このレースの勝ち馬がその後結構な確率で皐月賞あるいは日本ダービーで馬券に絡んでいく出世レースとして知られる。また、日本ダービーが行われるのも東京競馬場であるため、東京の馬場適性を確かめるために出走する実績馬も多い(これは同時期に同じく東京競馬場で行われるクイーンカップに、優駿牝馬を見据えて出走するケースと似ている。)。


勝ち馬からはミスターシービー(1983年)・ナリタブライアン(1994年)の2頭の三冠馬が出ているほか、その他下記一覧の通り、元よりクラシック戦線を狙う有力馬たちの集うレースとはいえ、後に牡馬クラシックのみならず天皇賞ジャパンカップ有馬記念を優勝し大成した勝ち馬は多い。

また、2着馬からもディープブリランテ(2012年日本ダービー)やドゥラメンテ(2015年皐月賞・ダービー二冠)が出ている。


また、2月という開催時期のせいか雪の影響を受けやすく、1998年は降り続いた雪の影響で芝の走路が悪化し、急遽ダート1600mに変更されている。(※なお、ダートに変更されたことでこの時のみ格付けなしの重賞扱いとなった。)

他にも1968年、1920年も大雪に見舞われてダートに変更されており、1994年は大雪の影響で翌日に順延。2014年は翌週に順延の予定がそこでも大雪に見舞われ、さらに翌週に順延となってしまっている。


2010年代以降は、2月に共同通信杯を走った後、そのまま4月の皐月賞に直行するローテーションも多く見られる。

共同通信杯 ⇒ 皐月賞直行で皐月賞を勝った例には、ゴールドシップ(2012)・イスラボニータ(2014)・ドゥラメンテ(2015)・ディーマジェスティ(2016)・エフフォーリア(2021)・ジャスティンミラノ(2024)等がある。

当時のゴールドシップの主戦騎手内田博幸はこのローテーションについて「(皐月賞本番の行われる)中山競馬場は独特のレイアウトで紛れが起こりやすい。東京の方が馬の能力を把握しやすかった」「関西馬にとっては関東への遠征を経験できるし、その上で皐月賞に向けて十分に休養も取れる」と、その利点を語っている。


競走条件編集

出走資格:サラ系3歳

JRA所属馬

地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)

外国調教馬(優先出走)

負担重量:別定

馬齢重量(牡馬・せん馬56kg、牝馬54kg)

日本馬:収得賞金1800万円以上の馬は1kg増

外国馬:重賞競走1着馬は1kg増


歴代優勝馬編集

平成編集

1989年(第23回)マイネルブレーブ

1990年(第24回)アイネスフウジン

1991年(第25回)イイデセゾン

1992年(第26回)エアジョーダン

1993年(第27回)マイネルリマーク

1994年(第28回)ナリタブライアン ※雪の影響で月曜開催に

1995年(第29回)ナリタキングオー

1996年(第30回)サクラスピードオー

1997年(第31回)メジロブライト

1998年(第32回)エルコンドルパサー ※降雪の影響でダート1600mの代替開催

1999年(第33回)ヤマニンアクロ

2000年(第34回)イーグルカフェ

2001年(第35回)ジャングルポケット

2002年(第36回)チアズシュタルク

2003年(第37回)ラントゥザフリーズ

2004年(第38回)マイネルデュプレ

2005年(第39回)ストーミーカフェ

2006年(第40回)アドマイヤムーン

2007年(第41回)フサイチホウオー

2008年(第42回)ショウナンアルバ

2009年(第43回)ブレイクランアウト

2010年(第44回)ハンソデバンド

2011年(第45回)ナカヤマナイト

2012年(第46回)ゴールドシップ

2013年(第47回)メイケイペガスター

2014年(第48回)イスラボニータ ※降雪の影響で2週遅れの開催

2015年(第49回)リアルスティール

2016年(第50回)ディーマジェスティ

2017年(第51回)スワーヴリチャード

2018年(第52回)オウケンムーン

2019年(第53回)ダノンキングリー

令和編集

2020年(第54回)ダーリントンホール

2021年(第55回)エフフォーリア

2022年(第56回)ダノンベルーガ

2023年(第57回)ファントムシーフ

2024年(第58回)ジャスティンミラノ


関連項目編集

競馬 JRA 重賞

クイーンカップ - 同時期に東京競馬場で行われる3歳牝馬限定のGⅢレース。

共同通信社杯競輪 - 9月に行われる競輪の重賞競走。共同通信社が同じく優勝杯を提供している。

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